DNAを操る分子たち ~エピジェネティクスという不思議な世界 (知りたい!サイエンス)
- 技術評論社 (2012年2月17日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774149981
作品紹介・あらすじ
何十兆とある細胞に備わるDNA-。すべて同じDNAのはずなのに、どうしてある細胞は神経となり、ある細胞は皮膚になったりするのか?最近話題の「万能細胞」はなぜ万能であり、僕らの体の細胞そのものはなぜ万能ではないのか?そこにはDNAだけでは語りきれない、謎めいた「何か」の存在がある。「エピジェネティクス」と呼ばれる不思議で魅惑的な世界。
感想・レビュー・書評
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DNAやRNAのはたらきを分子の観点から解説した本。DNAやRNAの核酸塩基が、アセチル化、メチル化などをすることが、生命活動の一部で、それにどういう意味があるかということがわかる。地球が生まれて、単細胞生物ができたときは、ただ単に細胞分裂するだけでよかったが、多細胞生物になるにあたり、それぞれの細胞に役割分担するために、同じ遺伝子から別の器官が作られると行った話や、動物になぜ性別があるかという話、三毛猫にはなぜメスしかいないのかといった話など、生物学の知識を増やしてくれる本だった。あと、多細胞生物の研究をするにあたり、そのへんに飛んでいるコバエ(キイロショウジョウバエ)というのは非常に利用価値のある生物であるということも説明されており、うっとうしいコバエも人間の役に立ってくれていたのだとあらためて思った。
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