バッテリー〈6〉(教育画劇の創作文学)

制作 : 佐藤 真紀子 
  • 教育画劇
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774606361

感想・レビュー・書評

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  • 「おれでなくても、投げられるか?」風が吹いて、花の香が濃くなる。小さな緑色の鳥が一羽、枝の間から飛びたった。おれがキャッチャーでなくても、おまえは投げられるか。ピッチャーであり続けられるか。豪を見つめ、わずかに息をすいこむ。豪の視線は微動もせず、真正面から巧をとらえていた。『バッテリー』シリーズ、ここに完結。

  • おれはピッチャーです。だから、誰にも負けません」いよいよ、巧たち新田東中は、強豪・横手二中との再試合の日を迎えようとしていた。試合を前に、両校それぞれの思いが揺れる。巧と豪を案じる海音寺、天才の門脇に対する感情をもてあます瑞垣、ひたすら巧を求める門脇。そして、巧と豪のバッテリーが選んだ道とは。いずれは…、だけどその時まで―巧、次の一球をここへ。

  • とうとう最終巻まで来てしまった。アニメではうわべだけなぞった描かれ方だったけれど、海音寺のキャプテンとしての力量や葛藤が丁寧に描かれていたことや、青波の成長、戸村先生の変化など、脇もしっかり固めてあって読み応えがあった。それでも中心はやっぱり巧と豪のバッテリー。他者を理解しようとしてこなかった巧が言葉を探りながら豪とちゃんと向き合えた第五章が個人的にはクライマックスだった。彼らの結末がどうなったのか、最後の最後まで描かれることはなかったけれど、巧の生き方は初読時も今も変わることなく私の胸に刻まれ続ける。

  • ★2016年12月23日読了『バッテリー6』あさのあつこ著 評価B

    読書家サイトで読むとこの名作と言われているバッテリーシリーズの最後は、ほとんどが非難轟々。それは、折角の横手ニ中と新田東中の試合が全て語られずに中途半端な形で終わっているから。

    しかし、私はこのような中途の終わり方もありだと思い特別、不快にも感じなかった。
    そう、この物語は、マンガなどと異なり、試合とか結果とか勝ち負けを決める事が主題では全くなかったから、そこまで追い求めなくても、良いと思う。

    中学生達の大人になる一歩前の苛立ちやちょっとそっぽを向きたくなるその頃の少年たちの心を野球部の活動を通して描きたかっただけなのだから。彼らの行き所のない苛立ちやとそれを解消するはずの野球というスポーツが、ドップリと大人社会に組み込まれてしまっている現実がまた面白い。

    全体の評価は、それ程出来が良いとは思えなかったので、評価はBとしましたが、決して駄作ではなく、むしろ良作だと思います。だからシリーズで読み切ったわけですから、それだけの作品の力はあると思います。

  • 物語の発する熱量に完全にあてられた。読み終えた今も、体の奥底に火照りが残っている。色々不足や過剰な部分はあるように思えるけど、それを補って余りある作品だ。そんな本に出会えることはなかなかない。なんと幸運。

  • え?なに?打たれたの?打ち取ったの?
    勝ったの?負けたの?どっち~~~~~~!
    っとラスト一文読み終わって叫ぶ。
    あーそっかーそーゆー終わり方かあ。
    なるほど、なるほど。いやあやられたなあー。
    消化不良な分あとに残るわあ。

    まあでもとにもかくにも完結。
    おもしろかった。
    なんか最後らへんは瑞垣メインになってたような気も・・・・。
    ただ騒々しいだけじゃない吉貞がおもしろい。
    みんながみんなお前に振り回されるばかりじゃねーんだぞってのが気に入った。
    にしてもみなさんなんだか内にいろいろ抱えてタイヘンじゃのう。えっらい人間関係が、感情が、濃い。
    私は結構感情薄い方なんで、ここまで苦しいほど熱くなれること自体に憧れるわあー。私にとってはザ・フィクションだなあ。

    映画じゃあ、なんか青波が死にそうになってる中巧が投げるシーンがあったと思うんだが、あれは原作にはなかったんだなあ。
    お父さんか誰かの「祈るように投げてる」とかいう台詞がかっこいいなあっとか思った記憶があるんだが、
    原作読むと、そんな綺麗なもんじゃないよなーっと。

    これで完結のはずだが、
    「ラストイニング」っていう後日譚があるはず。
    それには試合結果とかもあるのかしら?
    読むべし。

  • 読むのは2回目ですが、こんな終わり方なんだっけか。
    「ラスト・イニング」読まなきゃだな。

  • 今現在 中3長男が 軟式野球部。
    うちの子に 比べると 登場人物みんな、幼いところもあるけど、やっぱり 大人な感じ。
    この子たちが 高校生になった姿が 見てみたい♪

  • 作品を通して中学生の成長を描いてきたこの作品。
    主役はバッテリーの名のとおり、巧と豪なのだけれど。
    男女の違いのせいでしょうか。
    ふたりのどのあたりがどう成長したのか、
    判らないというか、なんだかしっくりこないというか。
    イマイチ共感を覚えられませんでした。
    話の単元ごとに話の主役軸が変わることで、自分のなかでの処理が追いつかなくなっちゃってて、誰にも感情移入できなかったからかもしれません。

    後日談的な「ラスト・イニング」という本が出ているそうなので、すぐに図書館で借りてきました。
    大事なのは勝敗じゃないと解ってても、やっぱり気になるので。

  • 私の人格形成に大きな影響を与えたといっても過言ではなくいらい、小学生の高学年〜中学生にかけてだだハマりしていた作品です。
    あさのあつこさんのストレートな感情の言い回しにも惹かれ、ノートの表紙に書き写したり、なかなか痛いことしていました。

    20歳をこえ再読しましたが、当時憧れていた巧たちよりすっかり大人になってしまった自分を実感して切なくなりました。
    「ここ」は、もう、当時を振り返るための懐かしい場所に変わってしまいました。

    ありのままの中学生がいるからこそ、それぞれの年代でも受け入れられるのだと思います。
    素晴らしい作品です。

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