いま「開国」の時、ニッポンの教育

  • ほんの木
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775200704

作品紹介・あらすじ

「あなたは日本の教育鎖国、放置しますか」

この本を読んでいくと、未来への希望が沸いてくる!

子どもたちを幸せに育てられる!

あとは、あなたが声をあげるだけ!

政治と行政が変わればすぐできる。

そんな知恵や実践が一杯あります。

聖域なき構造改革の失敗。

日本の管理強化教育は、子どもたちから幸せを奪ってしまった。

格差を拡大する、この国の教育、文化。

今こそ、教育を大改革して、日本を幸せが感じられる国にしませんか?

格差のない、平等感あふれる民主主義が機能する社会へ。

感想・レビュー・書評

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  • ①個別教育上の諸問題点の指摘にととまらず、その背後にある’日本的な病理と’民主主義の不在について、社会論的に本質を浮き彫りにすること②多数意見の尊重と他者への寛容性に満ちた’堀の深い民主主義の必要性を明らかにしその獲得のための指針を教育領域から打ち出すこと③今それのために何をなすべきか?を尾木氏はこの対談で明らかにしようとしたといっている。日本の教育が、適切とは言えない現状をかんがえながら、するどい視点に、教育が抱える問題とその解決へのヒントに納得しながらも、考え込んでしまった一冊。

  • 「2007年のユニセフの調査で、日本の15歳の三人に一人が「孤独を感じる」と答えている」「一方、オランダの13歳が回答したWHOの調査では、94%が生活に満足していると答え、困ったときに親に相談できると答えた割合も8割から9割で世界一位であった」・・このような結果を踏まえ、リヒテルズ氏は日本の孤独問題をとくのに、オランダを鏡とせよと説く。

    日本はオランダに比べて三周遅れであるという。
    一周目、蘭では16-17世紀に啓蒙主義によって導かれた近代人として人間観、表現や思想の自由を大切にするという意識の勃興があった。
    二周目、蘭では1960年代後半から70年代にかかえて、同じ社会で受け入れい認め合う機会均等の意識が広がった。
    三周目、蘭で現在進行中なのは、西洋に育った人権意識を西洋以外の文化的背景を持つ人々(イスラムなど)と分かち合おうという意識が隆盛している。

    ※啓蒙主義とは、宗教的権威者が決めたモラルを疑わずに生きてきた封建社会から、「聖書を自分で読もう」という自分の目で頭で捉えることを啓蒙した動き

  • 雑誌ducareで紹介されていたので、手にとりました。
    教育界では、以前はフィンランドが注目されていたみたいだけど、これはオランダの教育について、オランダ在住の教育研究家と日本の教育評論家の対談になっています。
    フィンランドがPISAで1位だったのに対し、オランダは幸福感で1位なのだとか。
    尾木氏がひたすらリヒテルズ氏の話に賛同している感じが対談としては物足りないですが、それだけ日本の教育システムがいかに遅れているかということを示すものでもあります。
    問題の本質があまりに根深いために、これを読んでも、一母親とはどうにもアクションを起こしにくいというところはありますが、考える材料はいろいろと詰まっていたと思います。こういう本をきっかけに、日本の教育が正しい方向に向かって行くといいですね。

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