- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775305270
感想・レビュー・書評
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いろんな地獄があるもんだ。
神,冥界,天国に地獄,説明に必要な要素として構成された概念としか思えない。これで説明できる場合は了解できるのだから疑う必要がないもんな。疑いが生じてくれば構成概念について検証がいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見開きで各宗教での「天国と地獄」について説明している。図解なので解り易い。さまざまの宗教、土着的、伝統的ストーリーなど大変興味深い。難しい本を読むより、こちらの方が断然面白い。
これだけ様々な「天国と地獄」が語られると、絶対的だと主張する宗教的価値観やら民族的価値観は、みごとにひっくり返させられる。
ようするに、それぞれが「信じるもの」を信じているだけにすぎないということが解ってくる。
それはけして悪いことでないと思う。なぜなら、心から何かを信じることができる人は、心安らかに死に向かうことができるから。
それぞれが信じているものを否定はしないが、絶対的なものではないことは自ずと解ってしまう。
そういう意味では、この本は、けして声高に主張するわけではない。むしろ淡々と列挙して示しているだけ。
でも結果として読み手に大きな影響を与える素晴らしい本だといえるだろう。 -
んー僕みたいに、ふんわりと神々とか興味があるライト層にとても優しい本。
図書館じゃなくて買って手元において、読みたいときに何度も手に取りたい。 -
神話だけでなくて、哲学者の考えた冥界というのは、なかなか今まで知らない世界でした。
しかし、どこでも、人間って、そんなに違うことを考えているわけでもないなぁと思います。 -
様々な宗教や土着の思想から生まれた、天国と地獄について解説した本。図解は簡単なものですが本当にありがたいです。
あまり具体性を持って冥界をイメージしたことがなかったのですが、これを読むと、死者の世界も生者の為の思想であることを実感します。で、やっぱり真に具体的なイメージはつかめない…ひとつ世界観を構築するという事がいかに創造性が必要なことか。こんなところでダンテ(神曲)のすごさを実感したり。