- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778110826
感想・レビュー・書評
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祖父の遺産として譲り受けた古い洋館に住むライターの堂園要は、満月を映す書斎の鏡から、過去の館に迷い込み少年と出会う。→
その少年は自分の曾祖父である清巳で、恋に落ちる。
しかし…。
タイムスリップ、転生もの。
清己とは結局結ばれること無くてでも彼の生き写しな、弟妹たちのために必死に働き、前向きに生きている望と出会い清己への想い、望への想いとその狭間で揺れ望も要に惹かれ好きになっていく。でも要は清己を、とかなり複雑な2人の想いが切なかった。
結局要は清己への想いと望への想いを分け、ちゃんと今生きている望を選び愛してくれてホッとしました。
望の見た白昼夢が泣けました。
SS2篇あり、2作目の望の弟の楓のお話も凄く良かったです。
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面白かった。
前半、清巳と恋に落ちるところは雰囲気も素敵で読ませます。
ただ後半は清巳が良かった分少し物足りないかな。 -
絵師さん買い、初読み作家さん。
攻め:堂園要
受け:高階望
父が勘当されていたので交流の無かった祖父からの遺言で古い洋館を相続した要。
そこで満月の日に書斎にあった鏡を通して自分の曾祖父である清巳と出逢い恋に落ちる。
しかし満月の日にしか会えず、しかも3度目には浅はかな考えからその鏡を割ってしまい二度と清巳に会えなくなった要は失意の日々を送っていた。
そんなある日、清巳に瓜二つの遠縁の望が屋敷を訪ねてきて…。
完全なる絵師さん(北沢きょう先生)買いでした。
内容は過去の時代に遡ってその時代の自分の曾祖父(血は繋がっていない)と恋に落ちるという布石があって、その後は現代の中で望という瓜二つの子と恋愛になるまで。
清巳の時代から戻りたくない為に通り道であった鏡を割ったものの、現代に自分だけ戻ってしまい二度と清巳に会えなくなった時の喪失感は切なかったです。
でもそこで歴史を変えなかったから、要は生を受けてる訳で。タイムスリップ物って整合性を求めてもどうしても僅かな歪みが残る。それは仕方ないことで。
現代に戻って新たな出逢い(曾祖父の、家を出た姉の直系の曾孫)で後半は進む。望は清巳と瓜二つだけど性格は全く違っていてパワー溢れる。だからこそ気持ちを過去に置いてきてしまったような生活をしている要を揺さぶることが出来たのだと思う。
H部分は普通。騎乗位の部分が挿し絵になっててエロかった。 -
何処でも結構評判が良かったので、思いきって購入。最初はちょっと、ん?って感じで私好みじゃない?なんて読み進んでいたんですが、泣けるんです。何回も泣きそうになりました。最後は甘くて上手くまとまっているし、とても良かったです。清巳の思いも昇華出来て本当に良かった♪
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2011/3/19読了。
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所在:自宅マンション