絶歌

著者 :
  • 太田出版
2.86
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本棚登録 : 1910
感想 : 229
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778314507

感想・レビュー・書評

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  • この事件は明確に記憶している
    評価はできない
    ただ 興味があって読んだ作品

  • シリアルキラーだろうと怖いもの見たさで読んでみたけど、サディズム以外は共感するところがあってびっくり。自意識過剰で自己顕示欲と自己愛が強めのお家王様タイプがクラス内で目立てなかったら惨めに自閉するしかないよね。あとインテリで文章が上手い。中島らもっぽい。正直羨ましい。というのは置いといて、気になるのは人を殺してはいけない理由の答えと出版に踏み切った理由である。どちらも自己中心的な理由づけが述べられていて、被害者への配慮がない。出版に至っては、他人を傷つけて自分を救うというサディズム的な衝動が噴出した行動のように見える。最後の方にポロッと兄弟への虐待について語っているが、小話程度で済ませているのが怖い。というかそうゆう話がポロッと出てくる彼の過去が罪深すぎる。叩けば人生台無しレベルの悪行が埃のように出てくる気がする。彼を野放しにして大丈夫なのだろうか。

  • 結局、本音は書かれていないので、なぜあの事件が起きてしまったのか、よくわからなかった。登場人物に対しても当たり障りなく表現しているので(迷惑をかけないためには仕方のないことだけど。許可をとっていないのならなおさら)。
    彼の償う気持ちがいつか分かる日が来るのだろうか。

  • 胸糞 評価はつけられない。
    元少年Aがもし、本と、早く、出会えてたら、
    素晴らしい読物だと絶賛されるような本を作れていたのかもしれない、でもこれは仕方の無いことだ。
    少年Aは、今日もどこかで生きている。
    凶悪な少年犯罪を減らすには教育をどのように
    変えていく必要があるのか、考えさせられた。

  • 内容よりも、本当に本人1人で書いたのかな?と思うくらい前半と後半で雰囲気が違うのが印象に残っています。

  • 評価不能。言葉が伝えられることは、わずかしかない。そう言う本。

  • 読んでいて何とも嫌な気持ちになる。

  • 14歳の中学生にして小学生連続殺傷事件を起こし、全国的に報道され物議を醸した少年A。その本人による犯行前からこれまでの記録。

    職場の方との関わりの中で、自分の犯した罪の大きさ、そのほんの一部分に気付く瞬間があります。しかしその前後も含めて結局はすべての人間関係から自分の気持ちだけを理由に逃げ出していることが残念でした。

    尊い命とその未来を奪った事実がある。その自覚を持って、それでも人と関わり合い、自分の命を噛み締めて歩むというなら、あるいはそれも罪を背負って生きるということではないかと個人的には思います。しかし元少年Aは自分の殻に閉じ籠ることで逃げ続けてきたように感じました。

    この本の最後(あとがきの手前)ではさらなる更生を感じられるような結びになっているのですが、実際には遺族の方に無断でこの本を出版しており、結局自分の独りよがりな気持ちだけで生きているように思えて、本当に残念です。

  • 全て読み終えて本を閉じた瞬間、大きなため息しか出ませんでした。

    なぜ、あんな残虐な行為が出来たのかも疑問ですが、被害者家族に無断で出版、自分がこの本を書く事が自己救済だと言い切る神経も理解不可能でした。

    人間誰しも過ちや失敗はありますし失敗を重ねて学習して行くとは言え、私が淳君、彩花ちゃんの家族であったならば一生恨みは消える事はないと思います。

    なぜ?に対する回答は得られませんでしたが今は34歳になっているAには想像力を養ってこれからは本当の意味での償いをしていって欲しいと感じました。

  • 新品では購入したくなかったけど、犯罪者の心理を読み解いて見たかったので、中古屋で210円で購入しました。

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