- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779507779
作品紹介・あらすじ
京都大学の突然の教養教育改革を受けて、学生たちは何を考え、そして、議論したのか?
感想・レビュー・書評
-
やばい、あたまぱんっぱんなる
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次々と押し寄せる情報の波は、何が生まれるか予測はできないが最善を尽くして熟成を「待つ」、という土壌を容赦なく押し流し、創造に必要な判断留保(エポケー)の時間すら奪ってしまった。
-
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:377.04||Y
資料ID:95140111 -
京大の教養教育改革について、疑問を持った学生グループが教員に行ったインタビュー調査等と、座談会によって構成された本。
学生主体でこういう本ができるあたりに京大っぽさがあるのかなと思う。
中身の個々の論は特に響いてこなかった。 -
・版元PR
“突然の京都大学の教養教育改革を受けて、大学教員は何を語り,ゆとり世代と呼ばれた学生たちは何を考え、そして、議論したのか?”
<http://www.nakanishiya.co.jp/book/b135053.html>
【目次】
はじめに
インタビュー そうだ! 益川教授に聞いてみよう
[益川敏英][聞き手:安達千李/構成:大久保杏奈]
第一部 大学教員のホンネ
大学入学前に期待したこと [河合 潤]
体験的大学論――私的な回想と個人的な思い [佐伯啓思]
「教養」的世界観と自然科学 [酒井 敏]
自分のあたまで考える [阪上雅昭]
根源的な思考を取り戻すために [菅原和孝]
教養について、ともに語りましょう――教養および教養教育の来し方と行く末 [杉原真晃]
教養教育について今考えること [高橋由典]
学問を学ぶということは生き方を学ぶということ [戸田剛文]
京都大学の居心地 [橋本 勝]
教養と自律空間 [毛利嘉孝]
京都大学の教養教育について考える [山極壽一]
学び方を学ぶ時代に [山根 寛]
大学で学ぶ [吉川左紀子]
コラム
もし受験生に戻っても…… [アルポスドク]
企業が求める人材とは [佐野健三]
企業はなぜ新卒採用をするのか [曽和利光]
短時間では得がたい教養の価値 [谷 嘉浩]
バミューダトライアングルの中で [丸橋 透]
「大学生」であるということ [三島邦弘]
学習支援室という空間 [山本泰三]
人間力を高める場 [和氣正光]
第二部 ゆとり京大生のギロン
大学へのラブレター――あとがきにかえて
巻末資料 -
京大が舞台になってるが、どこの大学でも問題になっている部分だと。その割には脚注やらが少なくて、他の大学生が少し置いてけぼりになってしまっているのが惜しい。大学生の座談会はリアルな声としては面白いものだったし、もっと他の大学生にも聴いてみたいなぁと思うものでした。
気になったのは、大学という舞台にいて何を求めているのか、みんな違うっていう結論になってしまった辺りかなぁと。それはそうなんだけど、それを踏まえて後一歩、何かしら欲しかったのは欲張りかもしれないですが。 -
京大入学前に出会えていたらよかったと思う。教養教育の意味を考えることなく単位のためだけに履修科目を選んでいた自分は勿体無いことをしていた。高校までの教育と大学での教育の違いはいつ学ぶのか、もしくは認識するものなのか。
よしほが大学に合格したらプレゼントしよう。 -
「国際高等教育院(仮)」という機関が新設され自分たちの学部が解体されてしまう。そんな背景をもとにつくられたのが本書である。京大にゆかりのある研究者たちが自身の教養教育論、大学論を語る第1部。それらを踏まえたうえで、「大学の在り方とは?」「主体的な学びとは?」を問う京大の学生たちの語りの第2部。
どれも読みやすく記されている。大学生ってやっぱりいいなと思う本だった。
とくに印象に残ったのは次の文。
「学生であれ、学者であれ、大学にいることは、朝から晩まで会社や工場で働いて生活の糧を稼ぐわけでもなく、家族や国や世界のために身を危険にさらすわけでもありません。どこまでいっても贅沢なものなのであり、まずはその自覚がなければなりません。学問・知識に携わることはどこか「外れ者」のやることなのであって、われわれは、社会の真ん中にいるわけではないのです」p.25
(まっちー) -
勉強になりました。
-
2013/10読了。教員からの寄稿はどれも自身の経験や教育への想いを熱く語り、興味深かった。(しかも執筆陣が豪華!) 益川先生にインタビューしたり、たくさんの原稿集めたり、座談会したり、編集委員の学生さん達のパワーに脱帽。