失われた時を求めて (まんがで読破)

  • イースト・プレス
3.54
  • (14)
  • (26)
  • (31)
  • (10)
  • (0)
本棚登録 : 232
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・マンガ (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781600857

作品紹介・あらすじ

マドレーヌを口した瞬間、少年時代の記憶が甦る奇妙な感覚。「私」の成長とともに描き出される、第一次世界大戦前後のフランス社交界の人間模様。それは「私」の失われた時を探し求める長い旅の始まりだった…。独自の時間解釈と記憶に対する見解を提示し、20世紀の文学・哲学概念を変革させた傑作大長編小説を漫画化。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    なんだかとりとめのない青年のお話だなぁと思って読み進めたけど、本屋で岩波文庫の原著を見つけたけど、太い文庫で14冊になっていた。そりゃとりとめないわ。逆に、それをよくここまでまとめたと感心するくらいかな。
    結局自分のスノブのブルジョア気取りのくせにっていう気もする。
    ソドムとゴモラって同性愛を書いているけれど、今の時代だと書き方違うのだろうか。

  • 2010年は「失われた時を求めて」の個人全訳が並行して開始されるという記念すべき年となった。一つは光文社古典新訳文庫から高遠弘美個人全訳、もう一つは岩波文庫から吉川一義個人全訳だ。これまでに個人全訳には2パターンが存在していたので、これで全4パターンの個人統一訳が揃うことになる。評価の高い鈴木道彦訳をどう超えるのか、楽しみな挑戦だ。

    それにしても、だ。

    仏語原文、英語、日本語(個人全訳含めて6~7種類或る)、そして今回の「まんが」とさまざまな表現形式をとるにもかかわらず、我々がこれらすべてを『失われた時を求めて』という一つの作品として同定する「力」というのはある意味恐ろしい能力だと改めて考え込んでしまう。作者がフランス語に英語に日本語にそしてまんがという絵に付与した「意味」を、(実際には大小の差異はあるにせよ)正しく同じ作品のバリエーションとして僕らは読み取ることができる。

    素材も料理人も違うのに、できあがった料理はどれも同じ味がする。

    不思議。

    本書において「私」は幼年時代から青年期そして老年期と時を重ね、友人や恋人と出会い別れ死別していく。見た目も考え方も周囲の人々との関係性も時々刻々変化し、どれ一つとして同じ状態ではないにもかかわらず、「私」は「私」としての統一性を維持し、同一人物として過去と未来をつなぐ結節点として生き続け、「時」を失いながら「私」を固定し、失ったと思った「時」に再度巡り会う。

    同一性と円環。変化を伴う繰り返し。リズム。

    いろいろな表現形式で本書を読むという行為そのものが、本書の主題を味わうに好ましいことだと気づくに違いない。

  • o

  • 美しすぎる。まんがで読破シリーズは当たり外れが激しいが、この本は文句なしの大当たり。原作を読みたくさせる漫画は神

  • 原著がかなり長いようである分、漫画は手軽で良い。SFチックなお話。

  • 心理学用語のプルースト効果を知りたくて、とりあえずこれを読みました。いつか活字本に挑戦してみようと思います。

  • こんな話なのー!?

  • 長大な作品だけど、漫画なら読めるだろうと思い『本が好き』に応募して手に入れました。ネットで調べると、この作品をSFだと思っていた人がいたようですが、僕もタイムマシンが活躍するSFだと思っていました。

    外国の小説を読む時によくある事なんですが、登場人物の名前が覚えられず、人物一覧を何度も見返すんですが、この悪い癖は漫画になっても登場人物の見分けが付かず「一体この人は誰だったんだ?」と心に引っかかり物語に集中する事が難しかったです。

    漫画に関して言うと、コマ割りが単調だなあと思いました。一方で背景の描き込みが緻密で文庫で読むと少し目が疲れました。

    読んでみた感想は「時の流れは残酷だな」と思ったんですが、なぜこの作品が文学史に名を残すほどの傑作なのか良く分かりませんでした。主人公には感情移入できないまま読み終えたし、LGBTが日本でも認知されてきた現在の目で見るからなのか、同性愛者が沢山出て来る衝撃もあまり感じませんでした。

    一番理解しづらかった人物がシャルリュス男爵で、紹介にあった『変わった性格の持ち主』で僕には少しもシンパシーを持つ事が出来ませんでした。プルーストもその意図を持って書いたのかな?

    この作品は僕には漫画でも、ハードルが高く、次に読む時は作品ガイドを横に置いて少しずつ理解しながら読むか、他の方の感想を参考にして読みたいと思います。

    最後に、バラエティ・アートワークスが〈企画・漫画〉としてクレジットされていますが、漫画を描いた人の名前やあとがき等、作った人の顔が見えるような編集をしてほしいなと思いました。

  • 非常になつかしさを喚起させる内容でした。

    特に冒頭部分、何気ない食事、紅茶とマドレーヌで記憶を取り戻す部分がとても描写がきれいです。

  • 懐古主義に浸れる本。懐かし初恋を思い出させる内容である。
    同性愛が絡んでくる内容であり、複雑な感じにさせる本である。
    貴族同士の社交の場での付き合いが大変なのもこの本でもの語っている

全38件中 1 - 10件を表示

失われた時を求めて (まんがで読破)のその他の作品

プルーストの作品

失われた時を求めて (まんがで読破)を本棚に登録しているひと

ツイートする