懸想する殿下の溜息 (レガロシリーズ)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 68
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781604138

作品紹介・あらすじ

意を決して告白をした王子・カレル。その恋の相手が自分だと気づかない従者・マリエ。生真面目なマリエは、殿下の想いが叶うよう奮闘するのだが-すれ違いから始まる、不器用な恋の行方は。

感想・レビュー・書評

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  • 身分違いの恋って本当に切ない(´;ω;`)
    なかなか王子カレルの想いに気づかない近侍マリエ。どうしてそこまで気がつかないの〜ってなるw
    でも最後はちゃんとお互いの気持ちが通じ合ってほっとしました。これから先の二人が幸せになれることを心から願って(*˘︶˘*).。.:*♡
    そしてルドミラがとても好きな登場人物でした。何事にも自分の意思は曲げないし間違ってると思ったことには臆することなく間違ってると言える。かっこよかったなぁ

  • ネット小説時代につながりのあった作者様の書籍化第一弾。ちょっとネットオチしている間に書籍化されていて、戻ってきてうひょーっとなりウキウキで購入しました。
    で、あとがきを読んでみてネット版とエンディングが違うとの情報を入手し、それならばと先にネット版を読了。その後すぐにこちらを読ませていただきました。

    いやぁ。予想以上に加筆修正がされていて、もうめっちゃ読みごたえがありましたよ。
    丁寧な描写と古風な言い回しは森崎さんの持ち味の一つとして変わらずなのですが、前半からすでにネットでいる人がいなかったりネットでいない人がいたり。まず年齢が違うし。
    そしてもう、後半に至ってはかなり大幅に変わってます。おおおおおーって思いながら読んでました。そう来たかー。
    ネット版の後半の展開が好きだったので、そこが書籍版では変更されていたのが少し残念でしたが、でもカレルが16歳という年齢を考えるとああいう形になるんだなぁと思ったり。ラストも。
    あ、でもまぁマリエの鈍さはどちらでも変わらずでしたが(笑)すっごい鈍い。ネット版ではカレルがはっきり明言を避けてるところもあったから「うん。まぁちょっと鈍いんかな」で済んだけど、書籍版はかなりはっきり言ってるのにスルーですもんね。
    まぁ、それも読み進めていくとなるほどなーとは思うんですが。
    今の時代に生きているとイマイチピンと来ない「身分の差」っていうのがマリエが鈍感にならざるを得ない理由の一つなんだなーとか思ったり。
    ……いや、でもちょっとやっぱり鈍いよね(笑)
    あ、ネット版でもでしたが書籍版でももちろん一押しはアロイスとルドミラ。いいなー。この二人いいなー。
    ネット版では後日談でこの二人にライトが当たっているみたいなので、今からそれを読むのが楽しみです。
    イーストプレスさんのレガロシリーズって、ネット小説が書籍化されてもネット上に元の作品を残してくださるからすっごくありがたいですよね。私の中でこの出版社さんはかなり好印象です。

  • 生真面目に鈍いマリエと坊ちゃんなカレルのピントが合わない会話が愉快。口調が徹頭徹尾主従のままなので、余計にな。終わらせ方も嫌いじゃない。後は本当にカレル頑張れよって感じです。

  • マリエがちょっと鈍すぎるし硬すぎるところが感情移入しずらかったけど
    無鉄砲な王子のキャラクターはテンプレっぽいとはいえ好感でした!
    ルドミラとアロイスはくっついたりするのかな~と
    期待していたもののただのわき役(重要ですが)で終わってしまい
    残念
    特にアロイスはマリエに片想いとかしてたら面白かったのにな~
    と思いました
    王子様にライバルがいればもっとお話として盛り上がったのかなと
    個人的に思います

  • 登場人物が少なく、王子とその近侍である女性の二人の会話だけでストーリーが進む場面が多い。
    それだけに、最後の方になるまで、なかなか話が進展せずややまどろっこしい。

  • 「私の想う相手というのが誰か、わかるか」「・・・わたくしにはわかりかねます」意を決して告白をした王子・カレル。その恋の相手が自分だと気づかない従者・マリエ。生真面目なマリエは、殿下の想いが叶うよう奮闘するのだが、自らの経験が乏しいために書物から得た知識で殿下を助けようとする。ところがカレルを満足させるような案はなかなか出ず・・・。すれ違いから始まる、不器用な恋の行方は?

    他のシリーズが素晴らしかったRegaloさんからの出版で結構期待してたんですけど、何か消化不良。マリエが一応自分の気持ちに向き合ったことで、あとはハッピーエンドを想像してねってことなんだろうけど、正直それで満足できるほど現実甘くないよねえ?観劇を見てマリエが思うくらいだし、普通に生きてる自分はそこで夢を見られないから物語に逃げ込むわけで。なんかもっと積極的な殿下が見たかったし幸せな二人が続いても良かったのではと思う。延々とすれ違う二人が単調でした。絵は好みだったけど。

  • 王子と従者のすれ違いにもやもやする物語だと覚悟して読んだ。二人の会話だけで終わるかと思ったら、周りの人を巻き込んだり行動を起こしたりと思ったより動きがあった。

  • 「私の想う相手が誰か、わかるか」
    「……わたくしにはわかりかねます」

     上記のような帯の文章に、てっきりラブコメだと思っていたのですが、内容はかなり真面目に、鈍すぎる女の子(従者)を年下の男の子(主)が振り向かせようとする話でした。

     マリエが鈍いというよりは、大体、殿下がヘタレなのが原因。
     とはいえ、マリエが全力勘違いで必死に殿下を助けようとしている姿や、なんとか想いに気づいて欲しい殿下がとてもかわいらしかったです。
     16歳という幼さゆえに不意に暴走気味になって勇ましいことを言ってしまう殿下が不意打ちなかっこよさを披露するのも、マリエ視点から見ていてどきどきしました。殿下の古めかしい口調もとても合っています。

     でも、終盤でアロイスが全部持っていったような……。
     アロイスのターンになってからは、殿下やマリエよりもアロイスさんにきゅんきゅんしてしまいました(笑)

  • オンラインでも読んでたので、その差異にふむふむ。
    しかし読んでいるときゅんきゅんしてくるのは変わらず、顔がにやにやするのが止められない。

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著者プロフィール

北海道函館市出身。
2010年『懸想する殿下の溜息』(イースト・プレス)でデビュー。2018年『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?(受賞時タイトル:ランチからディナーまで六年)』(宝島社)と『隣の席の佐藤さん』(一二三書房)で第6回ネット小説大賞を受賞。他の著書に『総務課の渋澤君のお弁当 ひとくち召し上がれ』(宝島社)など。

「2022年 『小料理屋の播上君のお弁当 皆さま召し上がれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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