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- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783510505
感想・レビュー・書評
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この著作で扱われるルソー・カント・ゲーテのうち、内容の中心を占めているのはカントである。なぜカントがルソーの思想を受容し得たのかということと、なぜゲーテがカントの哲学を受容し得たのかということが、本書を貫く2つの大きな問題設定である。それゆえ、ロマン主義的ルソー像や「天才」としてのゲーテ像は、ここでは批判的に吟味されることになる(実際訳者はカッシーラーの見方に違和感を覚えているようである)。しかし、感情を重視するルソーと、理性を重視するカントがその思想内容においてなぜあのように合致しうるのか、という問いは、いまだに問われて良いもののように思われる。
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