大阪SFアンソロジー:OSAKA2045 (Kaguya Books)
- Kaguya Books (2023年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784784541485
作品紹介・あらすじ
大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々――。そこにあるのが絶望でも、希望でも、このまちの未来を想像してみよう。大阪/京都を拠点にする Kaguya Books より、待望の地域アンソロジー第1弾刊行!収録作品北野勇作「バンパクの思い出」玖馬巌「みをつくしの人形遣いたち」青島もうじき「アリビーナに曰く」玄月「チルドボックス」中山奈々「Think of All the Great Things」宗方涼「秋の夜長に赤福を供える」牧野修「復讐は何も生まない」正井「みほちゃんを見に行く」藤崎ほつま「かつて公園と呼ばれたサウダーヂ」紅坂紫「アンダンテ」
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2023年8月社会評論社刊。北野勇作:バンパクの思い出、玖馬巌:みをつくしの人形遣いたち、青島もうじき:アリビーナに曰く、玄月:チルドボックス、中山奈々:Think of All the Great Things、宗方涼:秋の夜長に赤福を供える、牧野修:復讐は何も生まない、正井:みほちゃんを見に行く、藤崎ほつま:かつて公園と呼ばれたサウダーヂ、紅坂紫:アンダンテ、の8つの地域SFアンソロジー。シリーズ2作目。玖馬さんのAIについての真っ向からの取り組みと気の利いたアイデアが楽しく、斜め上方向の展開が面白い。全編大阪弁(関西弁)炸裂で大阪弁世界は描けているものの、未来は霞の中のままで、そう簡単に見通せるほど甘くはないということは伝わってきました。
-
2045年の大阪が舞台のSF10篇。選挙行こう、とつくづく思いつつ。
年の離れた男性同士の生活とケアが描かれた「チルドボックス」
枠から離れた人生を生きる、鳥に詳しいみほちゃん、会いたいな、一緒にごはん食べたいなと思う「みほちゃんを見に行く」
フィドル、チェロ、アコーディオンのバンドの音楽が聞こえてきそうで、立ち上がりたくなる「アンダンテ」
が特に好きでした。