- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785322496
作品紹介・あらすじ
電磁気学の全体像を見通し良く把握・理解できるように、各論的な話から始めるのではなく、最初の数章でマクスウェル方程式を微分形まで含めて完全な形で示し、その後で、電磁気学の様々な現象をマクスウェル方程式から導出した上で、大学初年級の読者を念頭に懇切丁寧に解説した。力学を運動方程式から学び始めるように、マクスウェル方程式から学び始める本書は、電磁気学を学ぶ上で、まさに理想的ともいえる構成の教科書・参考書となっている。
感想・レビュー・書評
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マクスウェル方程式を中心として、入門者が電磁気学の体系を理解するのに丁度良いと感じた。図や例題も多く理解の助けになった。
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【電子ブックへのリンク先】
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本書は長年東京大学で電磁気学の講義をされている小宮山進さんによる革新的な教科書です。現在大学で電磁気学を受けている方ならわかると思いますが、講義ではいつも各論的な内容から入り、次第に一般化していくという進め方が主流です。世にある電磁気の教科書の多くもこのスタイルをとっていて、マクスウェル方程式を導くというのが一年生のゴールとなっているように見えます。しかしこの方法はかえって電磁気学の全体を見えづらくし、ほかの理論に比べても完成度が高いこの理論の美しさを味わえずに終わってしまうという側面もあるようです。確かに不慣れなベクトルの微分積分という数学の道具も出てきて、誰にでもすぐに理解できるなんてことはありません。マクスウェル方程式がとりあえずのゴールに置かれることも理解できます。ただ、いずれ習得しなければならないのだから最初にすればよい、という筆者の考えに僕は全面的に賛成です。一旦壁を乗り越え「電磁気学とはこういう学問なのか」となってしまえばあとはトップダウンで各論を理解できます。見通しよく電磁気学を学ぶいい方法だと思います。
高校で習った電磁気学をいったん捨てて、大学では体系だった理論を一から学ぶ、そのくらいの気持ちで物理を学ぶのもいいと思います。本書はその姿勢をとった方には非常におすすめの一冊となっています。
(理科I類・1年)
【学内URL】
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000042535
【学外からの利用方法】
http://www.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gacos/faq/gakugai.html -
【「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
矢野隆治 先生の推薦図書です。
<推薦理由>
多くの基礎的な電磁気学の教科書は、マクスウェル方程式に至る事があたかも目的であるかのような構成(最後にマクスウェル方程式がでて、めでたしめでたし)になっています。
しかし、マクスウェル方程式は、電磁気現象を理解するための道具であり、それを利用する事になれる事が重要でないかと思います。
比較的易しく書かれていると思うので、一読してください。
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請求記号 427/Ko 65