ochaitiさんの感想
2012年10月14日
絵本のサイズが少し大きめで、文字も大きく読み語りしやすいかな。試してみようかな。
kokkomameさんの感想
2012年5月6日
ある日、でんでん虫は自分の殻(家)に悲しみが詰まっていると気がつく。しかし、どの友達のでんでん虫に尋ねても、自分の殻にも悲しみが詰まっているのだと答える。 そこで、でんでん虫は、悲しみは、自分だけでなく、みんなが持っているのだと気がつく。 自分だけが不幸だと思い悩まないように。 わかりやすいテーマに、大きな文字なので、低学年から楽しめる。
藤さんの感想
2012年4月21日
有名な新美南吉の傑作童話『でんでんむしのかなしみ』を絵本化したもの。 何度も読んだ作品だが、絵本になるとまた味わい深い作品で心にじんわり沁みてくる。 誰の心にも悲しみがあるのだと理解できたとき、本当の優しさや愛が生まれるとする新美南吉の人生観に感動。 また日本画家である鈴木靖将さんの絵もすばらしい。 よく目をこらすと、思い悩むでんでんむしを見守るかのように側にいる小さなかまきりの姿があるのだが、それがとても可愛らしい。 かたつむりが悩みから解放された時にはバンザイしてニッコリ笑っているのがなんとも微笑ましかった。 絵本だからこそできる表現だなと思う。
1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。 「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」