- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787712820
作品紹介・あらすじ
ブッダの教えにもとづいて、現代人向けにアレンジされた呼吸による瞑想は、いつでも、だれでも、すぐに始められるシンプルなものばかりです。瞑想の基本経典。
感想・レビュー・書評
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20230111
久しぶりに読んで借りてみた。
ティク・ナット・ハン師は臨済宗なのだそうで。ちゃんと「偈」とかつくって、流派の伝統に忠実なんだなと思いました。
しかし、今は私は曹洞宗にこっているので。こういう細かい息の長さがどうとかに集中するタイプの瞑想は、今はややわずらわしく感じます。
それから、瞑想の場に国会議員をよんで一緒に瞑想しろ、などということは、日本の禅宗の教義とは真っ向背馳するなあ、と思いました。
20200619
ティク・ナット・ハン師のこのシリーズは、原始仏典の翻訳、実践的な平易な文章でそれを説明した実践の勧め、そして最後に仏教史に基づいたわりと詳しい解説が載っています。個人的には大変気に入っています。
読むだけでも結構面白いのですが、実践ができるとモアベター(死語)なのだと思います。が、それは自分で段階をきりわけてコースを組んで実践をしないといけないので、ややハードルが高く感じました。
このシリーズ三冊を読みこなしてから、また読みこんでみたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
呼吸による瞑想についてとその方法をていねいに説明してある本です。
呼吸による瞑想を7つのエクササイズに分けてあります。
最初のエクササイズは、
「息を吸いながら、息を吸っていることを知る。息を吐きながら、息を吐いていることを知る」
瞑想というと、とてもむずかしくて、雑念だらけの私ではムリ、と思っていましたが、
呼吸をしながら、吸っていることと吐いていることだけに気持ちを集中するだけでよし、
呼吸は浅くても深くても、短くても長くても、なんでもよし、
座っていても、横になっていてもよし、
疲れないように、気持ちをラクにやってよし、
ということが書いてあって、
あ、これなら私にでもできる、とうれしくなりました。
そして、呼吸しながら「あ、吸っている、あ、吐いている」とそれだけに集中していると、ほんと、雑念がゼンゼン浮かんで来ない。
「あ、今度は短く吸っているな、あ、ぴゅーっと吐いたな」と次の呼吸はどうなるんだろう、って楽しみになって、長いこと自分の呼吸に付き合っていても、疲れないし、飽きて来ないのが不思議でした。
じっくり1つずつ、7段階のエクササイズを時に応じてやってみようと思っています。 -
「マインドフルネス」が認知行動療法などの医療やメンタルヘルスに取り入れられ、日本にも紹介されはじめたが、やはりその本質が仏教であることを無視するわけにはいかない。
本書はベトナムの禅僧ティクナットハンが 最初期にまとめられた仏典アーナパーナサティスートラを註釈されたもの。
読むとマインドフルネス(「念」サティの訳語)が無我、無常の理解と常にひとつながりであることがわかる。そして大乗仏教の「慈悲」が、無常の洞察から生まれてくることも。
姉妹本である「ブッダ気づきの瞑想」との併読をお勧めする。 -
他の本で書かれているマインドフルネスよりも宗教色が強く読破することを断念。
ブッタが代わりに歩いてくれる、息をしてくれるなどとても良い考え方がある。