- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788515628
感想・レビュー・書評
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他人に親切にするためには何かのルールを破らないといけない。
みんなそれぞれ辛いところがある。それに寄り添う?
一人旅は何を得に行っているのだろうか?
自分の欲望がまざまざと目にできる瞬間。
普通の瞬間が何よりも尊いが、それは写真に映らない。
再会の意味。
男性性と搾取。
語り聞くことでしか他の人のことは理解できない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沖縄をフィールドワークしてきた岸政彦のエッセイである。フィールドワークとはまた違った口調である。ウチナンチューという言葉が多くなり、ヤマトンチューとの区別がよくわかる。観光ガイドよりも役立つ。
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面白い本でしたが、作者のTwitterがしんどすぎて……。
再読する気が失せた。
本当にもったいないのでネットやめたほうがいいかと。 -
冒頭にも書いてあるが、たしかにめんどくさい本。
しかし憧れの沖縄、大好きな沖縄、拗らせている沖縄、沖縄らしさ、ナイチャーから見た沖縄などさまざまな沖縄がさまざまな人の視点から存在する事がよくわかる。
沖縄らしいとは、いったい。その言葉こそが差別なのか。
ああ面倒くさい。 -
どの経験も、どの物語もすべて沖縄なのである。
沖縄のどんな一欠片も受け取ろうとしている姿が良かった。 -
挿し写真がどれも素敵でした。
ステレオタイプな沖縄写真ではなく、沖縄の方々が日常生活を営む場所の写真達でした。
どの写真にもキャプションが記されていません。
沖縄についてどう思うか。それを自分の血肉からでた言葉で解釈するようにと、写真が私達に促しているような気がしました。
私は、田宮虎彦さんの『沖縄の手記から』を読んでから、沖縄に興味を持つようになりましたが、岸さんのこの本を読んであらためて思いました。
事実を知ることは、過去と現在をつなぎ、未来を切り開くものだと。
考え方が様々起きるのは事実の必然です。
ですが、「ねじれの分断」チャプターにもある、大田昌秀さんと國場幸一さんのように、事実を脇に据えて人として握手を交わすことができるのはすごいことだと思いました。沖縄の愛し方が異なるだけで、沸点と融点に大きな差異がなかったのではと感じました。
ふと自分の子供の時の旅のことを思い出しました。
30年以上前の、初めての東京旅行。
東京はどこの街もディズニーランドのようなところだと思って上京したのですが、そうではなかった。
ショックで泣いたけど、新小岩のお食事処(在日の方が営んでいました)のおかみさんが優しくて、ご飯が美味しくて、興奮が落ち着きました。
街には魔法は存在しません。
人間に魔法が備わっていないのは、安易に物事を解釈し解決に向かわせないためなのかもしれません。
沖縄を題材にした本ですが、この不穏な世界情勢をどう認識するかの手引きにもなると思いました。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732312 -
沖縄内部の分断や亀裂、沖縄と内地との境界線。貧困と差別。
わたしたち(ナイチャー)とは異なった歴史を歩んでいる人びとのことを、どのように理解することができるだろうか。
単純な正しさの基準のもとには語れない。 -
2021年1月読了。
110ページ
「駐留米軍からの直接の受取や、占領初期のガリオア・エロア基金などの流動性の供給がその成長のトリガーになっていたにせよ、戦後を通じた沖縄経済の力強い成長の主要な部分は、沖縄県民の増加と都市部への集中によってもたらされたと捉えることができる。要するにこういうことだ。戦後の沖縄の経済成長と社会変化は、おそらく米軍の存在がなくても、自分たちの人口増加と集中によって成し遂げられただろう。このことをさらに言い換えれば、次のようになる。沖縄は、米軍に「感謝する」必要はない。この成長と変化は、沖縄の人びとが、自分たち自身で成し遂げたことなのだ。米軍のおかげなんておもわなくてもよい。沖縄は、沖縄人が自分で作り上げてきたのだ。」
沖縄に米軍なかりせば、確かに「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」に出てくるあの一種独特な街の風景は存在しなかっただろうが、それは沖縄の自立とか全然別の話。
ちなみに拙宅付近にも米軍施設があるが、人の流れを見事なまでに止めてしまう「迷惑施設」としか言いようがない。