コ-デックス

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
3.00
  • (1)
  • (5)
  • (10)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 47
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789728331

作品紹介・あらすじ

休暇中に公爵家の蔵書を整理することになった銀行員のエドワード。そこには『キムメリア人の国への航海』という、14世紀に書かれた幻の古写本があるはずだという。もしそれが発見されればものすごい価値を持つという書物だ。いったいそれはどんな書物なのか?本当にここにあるのか?そしてなぜ公爵夫人はそれを捜しているのか?エドワードは中世学専攻の女子学生マーガレットの力を借りて、すべての謎解きに挑むのだが…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカの若いバリバリの銀行員(というか株屋かな)が、イギリスの貴族の古本整理というか捜しに雇われて、ナゾと陰謀に巻き込まれていく、という話。 14世紀の古い写本を捜しているんだけど、本人は将来を嘱望される25歳のエリートで、PCゲームにはまったりして、なんというか、なんとなく初期のBanksを思い起こさせるものがあった。なんとなく、雰囲気だけね。
    まあまあ楽しめたかな。もうちょっとめくるめく陰謀だとか、公爵夫人がいかにも裏切りそうに見えないとか、マーガレットとか、ね。主人公が現実から滑り落ちそうになっている瀬戸際感もあまりないし。もうちょっとなんだけどな。

  • 休暇中の銀行員エドワードはひょんなことから、ある公爵夫人の個人蔵書を整理する仕事を頼まれる。蔵書の整理を進めていくが、どうやら仕事の本題は幻の古写本(コーデックス)を探すことだったようで・・・。存在しないといわれる古写本(コーデックス)を巡る謎解き、本にまつわる歴史や装丁の描写が本好きの好奇心をかき立てる一冊となっている。 

  • もっと重厚なお話かと・・・
    彼がちょっと軽め??

  • 出世街道まっしぐらな主人公が突如、探すことになった謎の本。そのコーデックスは、存在しないはずのもので・・・。
    コーデックスの中身の話はとても好み。
    わくわくする設定と雰囲気で後半に差し掛かるまで、期待を込めて読み進めたら・・・
    わくわくした時間を返せ!
    と思わず叫んでしまうラスト。

  • 「コーデックス」(レヴ・グロスマン:三川基好 訳)読み終った。簡潔に言うと、14世紀の本(コーデックス)を銀行員と女子大生が捜し求めるお話。龍頭蛇尾というかしりすぼみというか、まあこの手のお話って「ダ・ヴィンチ・コード」なんかもそうですが、ラストにガッカリすることが多いかな。

  • Lev Grossman(1969年生まれ)エドワードは20代の銀行家、夏休みの最初の日

  • 幻の本を追うミステリー。
    帯の言葉にとっても惹かれました。
    ・・・えっ!?そっちかい!!
    とでも突っ込みたくなる内容。
    本にまつわるミステリーではあるけれど期待はずれでした。

  • 中世の奇書を探索するミステリー。コーデックスとは、「本」の意だそう。実在を疑問視されている奇書と怪しげなコンピューターゲームにハマっていく主人公。さて、その奇書は実在するのか、どこにあるのか、そしてその中身は?…というわけで、悪くはないし、まあ、面白いんだけど、出だしのテンポが遅くて、全般に地味(笑)。楽しめるかどーかは、かなり分かれそう。

  • 隠された暗号や謎を解く知力よりも、強引な設定や矛盾を許容するための忍耐力が必要な一冊。公爵家の夫婦喧嘩に巻き込まれ、翻弄されるエリート銀行員がひたすら憐れ……。ただし、幻の奇書『キムメリア人の国への航海』のあらすじは興味深く、実在するのであれば読んでみたいと思いました。 (2006.6.4 読了)

  • 面白かった。私にとっての「ミステリ」ではなかったが、それでも大変面白く読めた。謎の提示も無きに等しいし、話自体にスピード感があるわけでもないのだが、ここまで興味深く読めたのは、やはり本にまつわる話だからだろう。私はミステリ以上に、本そのものが好きなんだなあと実感させられた。『航海』探しに並行して、主人公はあるゲームに熱中していくが、『航海』の内容とこのゲームは視覚でイメージしやすいため、筋道から逸れる展開でも違和感なく読むことが出来た。『航海』の話は、惹きつけられる要素が多くインパクトも強い。それが明らかになった直後から、主人公と同じく、ますます本探しに夢中になった。しかし、クライマックスを過ぎた瞬間から一気にスローダウンする。それまでの違和感や不満が本の間からじわじわと滲み出るようで、その後の読書はつまらなく退屈なものとなってしまった。中途半端なラストへ向かってただ何となく間を繋いでるだけのようだった。ラストのことは考える気にもなれない。結局、作者は何を言いたかったのだろう。これだけ温度差を感じた作品も珍しい。

全11件中 1 - 10件を表示

三川基好の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×