ユリイカ 2021年3月号 特集=近藤聡乃 -『電車かもしれない』『KiyaKiya』から『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』まで…不思議な線の少女-

  • 青土社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791703982

感想・レビュー・書評

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  • 「A子さんの恋人」完結記念しユリイカで近藤聡乃特集、対談3本やマンガ家からの寄稿も - コミックナタリー
    https://www.google.co.jp/amp/s/amp.natalie.mu/comic/news/418090

  • 2023/1/15購入

  • 他の人が書いた好きな人の作品の感想を読むのって楽しい。言語化するのが苦手な分、他の人の言葉を少しずつ借りるような形で、自分の感想を作ることが出来てありがたい。

  • 2022年1月 2冊め

  • A子さんの恋人論としては、住本麻子「A太郎のベタ、『ガロ』の影…さよなら」が一番整理されていて腑に落ちた。登場人物が選んだ職業と美術との距離、ベタ塗りに託された思い、似た人物を登場させることへのこだわり、”こ言葉を象徴するような存在であるA君が、(絵)画を象徴するようなA太郎を、ベタ塗りそのもののようなA太郎を、A子の影のようなA太郎を切り離すのである”(p.292)。また、くどうれいん「アドベントレター」がA子さんの恋人オマージュの作品としてはいいなあ、と。とくに、くっくっく、気づいてしまいましたかぼくがA君とA太郎みたいにふるまおうとしていたことを、といったところが。/65pの、ニューヨークのA君がA子に向けて最後におそらく一か八かで送ったメッセージ…読み返したいと思った(植本一子論考より)/A子さんの恋人とテーマが重なる。これはもう一つのやがて君になるだ、と。(仲谷鳰「やがて君になる」電撃コミックNEXT 全8巻 テーマは私を好きにならないで。)(藤本由香里論考より)/他に、何編かに共通するのは、A太郎がA子へ、僕が君を好きなのは、君が僕のことをあまり好きじゃないからだよ、といったこと、A太郎はA子になりたかったという視点、処女作にすべての主題が書かれるという指摘、日常に張り巡らされた隙間といったモチーフ、最後に名前を取り戻すことの象徴的な意味、あたりが気になったところ/ニューヨークで考えるに影響を与えたという高野文子「るきさん」、
    近藤聡乃エッセイ集「不思議というには地味な話」は手にとってみたいと思った。

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著者プロフィール

一九八〇年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。二〇〇〇年にマンガ家デビュー。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。コミックス『はこにわ虫』『いつものはなし』(ともに青林工藝舎)、『うさぎのヨシオ』『A子さんの恋人』全七巻(ともにKADOKAWA)、作品集『近藤聡乃作品集』(ナナロク社)、主な個展に二〇二三年「ニューヨークで考え中」(ミヅマアートギャラリー/東京)、二〇一九年「近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前」(三菱地所アルティアム/福岡)がある。二〇〇八年よりニューヨーク在住。

「2023年 『ニューヨークで考え中(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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