現代思想 2020年9月臨時増刊号 総特集◎コロナ時代を生きるための60冊

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791714018

感想・レビュー・書評

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  • 何から読むべきか、それが問題だね。。。

    青土社 ||現代思想:現代思想2020年9月臨時増刊号 総特集=コロナ時代を生きるための60冊
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3460

  • 《大塚が本書で〈ぼく〉と歴史の断絶に言及してから二〇年以上経ったいまでも、日本の男たちは「ぼくたち」の戦後史を語れていないし、語ろうともしていない。「彼女たち」に仮託した語りではなく、自らの個人的体験に根ざした言葉を語ることを、フェミニズムにシンパシーを表明するようなタイプの男ほどむしろ避けている印象すらある。「「ぼくたち」の矮小さを描き出す」ためにこそいまは「彼女たち」について語る、という意識を大塚は持っていたわけだが、現在フェミニズムに寄り添おうとしている(すり寄る、という表現の方が適切かもしれない)男たちは、自らの〈矮小さ〉から目を背けるために、その言説の流れに身をもぐり込ませようとしてはいないか。公的な水準における主体としての「私」の確立の試みから逃げ出し、ひ弱な〈ぼく〉という一人称のなかで生きるために「彼女たち」の存在にすがるようなことだけは、絶対にやってはならない。それではかつて森恒夫や宮崎勤が犯した過ちを、無反省に反復することにしかならない。》(p.252)

  • 【総特集】コロナ時代を生きるための60冊

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上野千鶴子の作品

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