- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791759071
作品紹介・あらすじ
白亜紀の終幕を告げた「大絶滅」は隕石衝突が原因-というのは今や定説だが、地質学者たちは当初この説をこぞって排撃した。「史上最低」の暴言まで飛び交う論争の跡を克明にたどり、科学革命=パラダイムシフトの瞬間を生々しく描き出す。
感想・レビュー・書評
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私が子供の頃は恐竜が絶滅した理由は環境変化だ、としか書いてなかった気がする。息子用の恐竜本をいろいろ見ていると、ハッキリと隕石の衝突だ、となっている。あれ、いつからそうなったんだろ。と思って、読んだ。1980年代にさんざん議論されてきていたことをちゃんと知らなかった。地質学者が反対している、とはNewtonかなんかで読んだような気もするが。まぁ。ちゃんと興味が無かったわけだから仕方がない。定説をひっくり返すのは。。。大変なこと。
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地学自体、証拠が要るから漸進的だと思う。
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「科学的じゃない」とはよく聞く言葉であるが、「おっきな隕石がドカーンって落ちてきたから恐竜絶滅」というのは、果たして「科学的」なのだろうか?
もちろん、本が出た2001年はもとより、2010年の今現在において最も科学的な恐竜絶滅の理由は隕石落下であるが、それを言っちゃぁおしめぇよ、的な隕石ドカーン説がいかにして定説になったのか。
数式で説明することが「科学的」と思われがちだが、本当の「科学的」がこの本にはある。 -
616夜
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昔、ドラえもんの「竜の騎士」で見た恐竜の隕石衝突絶滅説が、ここ30年くらいにできあがった話だったとは・・・。
科学者の中の科学者とも言うべき人のはなし。
学者の世界の足の引っ張り合いや学説が確固たるものとなっていく過程は、本当に面白い。
下手な小説を読むより、本書の事実の記述のほうが物語らしく思える。もし科学が数式や実験でできる無機質なものと思う方がおられるのなら、この本を一度読んでみてください。
人間のぶつかり合いで科学が作られていくことがよくわかると思います。