「心の時代」と教育

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764037

作品紹介・あらすじ

心のケアで人は本当に救われるのか。「自由化」とは競争の激化、「個性化」は能力主義の強化、「国際化」とはグローバリズムの中の選別と、さまざまな社会矛盾の増大に邁進する学校現場。その教育の場に救世主の如く導入された「心の教育」とカウンセリングとは、何を目指し、何が出来るのか-。混乱する教育の実態を見つめ、根源的に分析する柔軟な論考。

感想・レビュー・書評

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  • 少し読みにくさや、現在となってはそういう意図じゃないでしょという部分もあるが、戦時を生きた人として、今の教育に対して言いたいことは分かったなあ。

    学び
    自分の意見を言い、ゆったりとした議論を作ることが必要。

  • 書中に小沢健二くんとのつながりが出てくるのがミーハー的にはっとしてうれしくなったりした。
    わたしたちはちょうど「心の教育」の中に巻き込まれて大きくなっているのでその影響は否定できないし計り知れない、でも ある なーってすごく思った。同級生の中ではやはり「カウンセラーになりたい」といって心理学部に行った人だっていたし。
    この本ではこころの教育がなんとなく「国の役に立つような」思考を育ててしまうところ、「こころ」を重視することで本当にやらないといけないことをおろそかにしているのではないか(カウンセリングシステムによって、不登校とか各問題について学校のあり方を変えるのではなく子供たちの心のそこにある不安に原因を持ってくる、またそうすることで俯瞰することを消してしまう)という側面を問題にしていてその理由も内容もよくよくすっきりと書かれているのでわかりやすいし、問題意識もよくわかる。ただ導入部分はいろいろあるのだけど全てがその批判的なところへつながっていて半ば
    陰謀論的論調があって不安になったりした。
    「ただ昔からのありようがこの問題を解決していく」と示唆してはいるけれど。素直に書くと、本を書いてるくらいだから「頭のいい人」なんだろうからもっと新しいことを書いて欲しいなーと思った。先に読んでいたから斉藤環が書いていることをなぞっただけになった。すごい!わたしも新しいことを書かなくては!反省!

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