- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794221056
作品紹介・あらすじ
豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」がまもなく引退、「北斗星」も姿を消す見込みとなった。夜汽車にゴトゴトと揺られて、日本列島を旅する――憧れの存在として、あるいは長距離移動の手段として長く愛されてきた夜行列車。だが、いまやその体験は幻になりつつある。失われた旅情を求めて、すでに姿を消した「富士」「さくら」などの伝統あるブルートレイン、青春18きっぷで乗れる快速「ムーンライト」シリーズ、そして憧れの「カシオペア」最高級スイートの一夜まで、著者が体験した19の夜行列車の旅を綴る。路線図や時刻表をたどりながら、去りゆく夜汽車の紙上乗車体験を。
感想・レビュー・書評
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ブルートレインという夜行列車が走っていたころの話である。全国の夜行列車の乗車レポートを中心としたエッセイだ。私はかろうじていくつかの列車に乗車した世代だが、いまは新幹線などの高速鉄道や格安の高速バスに代替されてなくなってしまった。
寝台特急は料金的にはそんなに安くはなかったが、それでも航空料金よりは安かったのと一泊代減らせるのが魅力だった。ただ、揺れと列車音のなかではなかなか寝付けず、深夜に何度も目を覚まして車窓をみると、知らない駅の名前が書かれたホームだったりした記憶がよみがえってきた。
ハイケンスのセレナーデのオルゴールがあったこともこの本を読んで思い出した。いまは客車を牽引する列車自体がほとんどなくなってしまった。銀河鉄道999どころか地上を走る客車列車に出会うことがSFのように感じてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夜行列車の雰囲気って、うまく言えないけど独特な感じがして、それがよく伝わってきました。
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寝台列車にはいまだに乗ったことがない。「サンライズ瀬戸」が登場したころに、乗ろうと思い、チケットも取ったのだが、事情によりキャンセル。夜行列車は大学時代に新宿から松本方面への普通電車に乗ったのが唯一の体験。
そんなことを思い出しながら、この本を読了し、確かめてみると、もうこの本に登場している列車はほぼ存在していないのであった。夜行バスには勝てません。
最近、スーツ姿の若き乗鉄くんの動画をよく見かける。そこで「サンライズ」が出てくるたびに、何とか乗りたいものだと思う。 -
20150621読了
#鉄道