子どもの英語教育はあせらなくて大丈夫!: 12ヵ国語を操る世界的数学者が、今伝えたい、子育てで本当に優先すべきこと
- 草思社 (2021年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794225368
作品紹介・あらすじ
「英語はやっぱり早くやらせたほうがいいの?」「将来英語ができないと困るのでは?」
学習指導要領の改訂により2020年4月から小学校3年・4年で「外国語活動」が始まり、
5年・6年で「英語」が授業として必修化されたことにより、
ますます英語の早期教育への関心が高まっています。
でも幼い頃から英語偏重の教育を行うことは子どもの将来にとって本当に良いことなのでしょうか?
そうした疑問にこたえるべく、本書は12ヵ国語を大学で講義できるレベルまで習得した語学の達人であり、
世界的に活躍する数学者の著者が、子どもの才能の伸ばし方からグローバルに活躍できるようになるために
本当に必要な力、語学を身に付ける真の意義、不透明な時代に磨いておくべき能力、
真の国際人としてのあるべき姿などをあますところなく伝授します。
著者は、具体的な勉強は小学校低学年まではやる必要がなく、
むしろ小さいうちは親の無条件の愛を感じながら日本語をしっかり身に付け、
遊びの中で算数的なパズルやゲームに取り組んだりするほうが頭が良くなり、
言語能力も伸びるので、結果的にあとあとの英語の学習の際にも役に立つと断言します。
今、親が何をすべきか、子どもが幸せな人生を歩んでいけるようにするための
子育ての優先順位がはっきりわかる一冊です。
子どもの英語学習に迷っている方、子育てそのものに悩んでいる方ともにおすすめです。
感想・レビュー・書評
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12か国語を話す著者が言うので説得力があります。
ルーツを持つこと、人間として自信と誇りを持つこと。子どもに教えてあげたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英語はいつからどのように習わせたらいい?
グローバル時代を生き抜くためにどんな力を付けたらいい?
子育てで優先すべきことってなに?
こんな悩みや疑問に、12か国語を操る世界的数学者が正面から答える家庭教育の好著、2021年10月刊
・英語の早期教育は必要ない
・だいじなのは自分のルーツをしっかり持たせること
・「考える力」を鍛えてくれる算数は小さいうちから
・国際人になるには言葉の壁でなく心の壁を取り払うこと
・無条件の愛から自己肯定感を育む
など、子育ての道しるべとなる考え方にくわえ、参考になるアイディアやコツをあますところなく伝授する
《幼児期の勉強や習い事に悩むすべての人へ。》──帯のコピー
海外=アメリカという発想から抜け出す、愛国心と国粋主義を区別するなど、真の国際人たる著者だからこその至言が並ぶ
類書を何冊も読むよりもこの一冊を -
ご自身の経験談がわかりやすい。
数学オリンピック金メダル、大道芸人、算数オリンピック理事。
過去に亡命した経験など
それらから、子どもに向けたメッセージなどがあり、昔で言う左と右の感覚も伝えてくれている。
こういう本に出会えて嬉しく思う。 -
英語など言語は大事。ただし、コミュニケーションの方法であり、ネイティブになる必要はない。数学は論理的思考に役立ち、幼少期からやる価値がある。いずれもゲーム感覚で楽しく身につけることが大切。