「やさしい」って、どういうこと?

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796659550

感想・レビュー・書評

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  • どうしても読みたくなって、久々に手にとった。

    「やさしい」って、いいことばかりじゃないんだ。。。

    「やさしい」って、簡単なことなんだ。。。

    「やさしい」って、愛することなんだ。。。



    人は誰でもやさしくなれる。

    人は誰でも愛することができる。

    ってことがわかって、良かったな。

  • 当たり前だけど、
    みんなそれぞれの人生を生きていて
    みんな幸せになりたい
    願いを叶えたい

    それが見えているのとそうでないのとで
    物事の感じ方が少なくとも100度は変わるんじゃないか
    場合によって180度変わることもあると思う
    人を思いやることのハードルが
    飛び越えやすくなる

    エゴをなくすこと
    今日から始めよう!と思って
    できることではない
    簡単にできるのなら
    とっくに世界は平和になってる

    やたら傷つくこともなくなる
    相手も幸せになりたいということを
    思い出せたなら
    お互いさまねって
    自分の心はしっかりと火を灯したまま

    自分に都合の良いことをしてくれることが
    やさしさなのではない

    強風にさらされても
    柳のようにさらさら揺れて風の吹くまま
    決して倒れることはない
    踏みつけられても
    たんぽぽのように常に上を向いて
    強く根を張りブレることはない

    みんなを癒し勇気づけ元気を与え
    さらに遠くそのいのちの力を広めていく

  • ふとした瞬間、やさしいって何だろうと思って手にした本。
    なるほどと思ったのは、普通に生きてることがやさしいになるということ。困っている人がいたら、「助けなきゃ」と思って、助けたり手伝ったりする。これって、確かに普通で当たり前に生きていたら起こす行動。
    普通のこと以上を求めたら、それはエゴになってしまう。
    確かにな~と思った。
    簡単なことだけど、それが今は簡単じゃないのかな。困っている人に気づくことさえできなくなってるとか。

  • 相手の視点に立って考えることがどれだけ争いや誤解を回避させるきっかけになるのかを再認識

  • やさしいというのは、エゴですよね~
    ギブ&テイクは、真理だと思います。
    お互いさまで、生きていきたい。

  • 「自分に優しくしてくれた人はいい人」、「人に優しくしていい人だと思われたい」と思いがち。でも、それでは憎しみ、怒りにつながる。エゴを捨て、他人と仲良くなり、弱い人を助け、幸せな人を祝福し、みんなが平等なんだと意識しよう。

  • 「やさしさ」とは「エゴ」。

    相手が何かを送信してくるということは
    相手は何かを受信してたくて。

    これ、発見でした!!

    うん。
    うん。

    「やさしさ」って、受け取る側に依存するもの。

    これも発見。

    自分しか見えないのは当たり前。
    というか、仕方のないこと。

    自分にとって、好ましいことをもたらしてくれる人に対して
    「あの人は、やさしい」とスタンプをポン!

    だからこそ、相手のことを考えることが大事。
    良かれと思ってしたことが
    受け取る側によって七色に変化することを認識することが大事!


    自分のエゴを看板にかかけず、周り・モノゴト・自然、全てのものに対して
    あるがままでいいよ。って認めることが
    「やさしい」ってことなんじゃないかなって感じました。
    赤ちゃんに対する感情がこれなんかなぁ。
    まぁ、これが難しんだ。これまた。
    だからこそ、普通の人ができないんだろうなぁと。

  • エゴ。すべて人間はエゴのせいでこの世界を生きづらくしてるんですね。
    うわべではわかっているのですが、心の底から理解できていいないからなかなか実行できない。
    まあ、それができるような人は、つまり悟った人なわけですからねえ。
    とはいっても、少しでも自分が生きやすくなるため、そして生きとし生ける全ての生命が生きやすくなるため、なるべくエゴを捨てていきたいものです。
    今回2回目の読後感想でした。

  • エゴについて知りたくて読書。

    相手にやさしさを求める事自体がエゴ。言われてみると確かにそうだ。生かされているも絵エゴ、言葉に裏には生かしておいてやろうの裏返しで、神や万物に対する感謝の言葉ではない。なるほど…。

    エゴをなくし、自然体で生きる。日本の禅宗や道教的な大きな天地を無限大の宇宙を感じる。

    エゴをなくしたり、減らしたりするためには、相手を許す、そこまでできなくても認めること。憎しみ、妬み、嫉妬、わがまま、貧欲、皮肉の対象から取り除くこと。

    嫉妬が最も怖いエゴな感情だと思った。

    読書時間:約20分

  • 『やさしい』文字にして書くと四文字しかないこの言葉を深く考えたことがなかった。

    結局、やさしさについて、誰も知らない。

    まるでやさしくないこの世界で、『やさしさとはなんでしょうか?』という問いに答えられるのはお釈迦様ただ一人。

    一度読んだだけではお釈迦様には近づけない感じ。何度も読み返して自分の中に染み込ませたい。

  • 「やさしい」とは何か、こんなに考えたことなかった。

    文字も大きく、挿絵もやさしく(笑)読みやすい本です。

    人間のエネルギーとなるのは「外からの刺激」だから、
    やさしいとは刺激を提供すること。

  • 会社の読書会で、若手社員に紹介しました。
    「やさしい」という言葉は、使いすぎてる昨今ですので、
    随分、その価値がすり減っていると思います。
    私たちが日常的に使う”やさしさ”について、
    的確に言い当てていると思います。

    やさしいか、やさしくないかは、「相手が私の好む態度をとったかどうか」で決まる。という定義も、我々の日常で使っているやさしいを的確に定義していると思いました。

    そのうえで、著者のいう”本当(正しい)の優しさ”について説明しています。著者は、スリランカの偉いお坊さんで、日本に留学されたこともある方です。説明事例も私たちに日常に則したものです。”本当の優しさ”は、「自分がというエゴを捨て、自然に生きること」と説かれています。
    この”本当の優しさ”を手に入れるために、お釈迦様が説かれている教えを実践することを、進められています。
    4つの段階を持って、”正しい浅しさ”を手に入れることができます。1.友情(慈)メッター お互いに「ありがとう 助かりました」という関係2.抜苦(悲)カルナー苦しんでいる人を何とかしてあげたいと思う心 3.喜ムディター他人の喜びを自分の喜びとできる心 4.捨ウペッカー一切の命を平等に見る心

    私たちは、真剣にやさしいって考えたことがない。
    それはその必要がないからだ。
    私たちは、自分の周りに対する自分の”型”を持っている。その型は、他人が自分に対してどのような態度をとればよいか」という自己中心的なエゴのプログラムです。自分の型にはまるならやさし人、そうでないなら優しくない人と判別している。
    これは、ある面、人間の本能、自己防衛的本能の仕業ではないでしょうか?エゴのない心は、簡単には、手に入らない。それなりの修練(トレーニング)を積んで得れるのだと思います。自分の考え方の癖を治すために”認知行動療法”があるように、エゴを捨て去るために”トレーニング”があると思います。高僧の方々は、お寺でこういった修行をされてきたんでしょうか?


    しかし、この本の中に書かれている「やさしくしたいの下心」は、自分の心を見透かされたようで、的確なものでした。
    自分のエゴから出てきたやさしさに対して書かれていると思いますが。
    「やさしくしたい」と考えることがあるが、それは相手を自分のものにしたいかです。「やさしくして、やさしくしてもらえる関係になろう」ということだ。「やさしくしたい」というのも、自分の欲を満たすための戦略なのです。
    愚人には、これは普通のことに思えるし、極めて人間臭い”戦略”だと思えてしまいます。

  • タイトル通り「やさしい」とはどういうことなのか
    を知ることができた 本だと思います。

    ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~
    やさしい という言葉は 定義があいまいです

    やさしいか やさしくないかは
     「相手が私の好む態度をとったかどうか」で決まるのです

    私たちは「ただ生きている」のです
     生きていくために必要なものが欠けているとき
     それは他人から得るしかありません

    ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~
    自分が 自分の幸せを望むように
    他の人も 自分の幸せを望んでいることは 自然なことである

    ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~
    すべての生命はつながっていて お互いさまで生きています
     その生命のネットワークが 本当のやさしさ なのです

  • 「やさしさについて誰も知らない」

    人はやさしくしてほしいから人にやさしくする。
    自分のしてほしいことをしてくれるひとを「やさしい」という。

    本当のやさしさは自然のネットワーク。

    (2010.1.22)

  • 自分も「やさしい」ってどうゆう事なのかよく分からなかったので、読んでみました。
    やさしいと言う一事に、こんなにもの意味があったなんて知りませんでした。
    とても考えさせてくれる本です。
    みなさんも読んでください。

  • 「やさしさ」はエゴである。衝撃でした。
    ひとつの生命として「生かされている」のではなく「成り立って」いる。

    肩肘張らずに本当のやさしさを手に入れたいと思った。

  • ●やさしいか、やさしくないかは、「相手が私の好む態度をとったかどうか」で決まるのです。
    ●皆、空気を吸って、空気を吐いて、ご飯を食べて、トイレに行って、寝て、起きて、学校に行って、友達と遊んで、会社で働いて、結婚して、夫婦喧嘩をして、出産して、子供を育てて、歳をとって、病気になって、死ぬのです。何をしたというほどのこともありません。私たちは、ただ生きているのです。
    ●「もっと、もっと」という人は、ネットワークから切られて、孤立してしまいます。欲張りすぎると、死んでしまいます。それが世間の人の態度なのです。好き好んで苦しみを味わっているのです。気楽に楽しく生きていないのです。
    ●「仕事はあるけど、疲れたから休んじゃえ」というならエゴです。「疲れて上手に仕事ができなくて、このまま続けても迷惑がかかるから休もう」というなら、自分中心でないから自然です。
    ●エゴで生きている人のなかには、金と名誉と地位を得て、大きな家に住んで高級車に乗って生活している人がいるかもしれませんが、その人の心は瀕死の重症です。
    ●エゴがない人は、ただのデータの中継点ではないのです。ネットワークのなかで光り輝く、素晴らしいスーパーコンピュータなのです。
    ●エゴ治療
    ①自分の基本的な希望を認める
    ②まわりの生命も自分と同じ希望を持っていることを認める
    ③一切の生命が自分と同じ希望を持っていることを認める
    ●正しいやさしさ4段階
    ①友情(慈)メッター
    ②抜苦(悲)カルナー
    ③喜 ムディター
    ④捨 ウペッカー

  • 1

  • 仏教的な観点から優しさについて買いた本。
    自分の欲求叶えてくれる人を優しい人と言うならば、それはエゴ的なな評価としての優しさ。
    一致すればいいけれど一致しなければ優しくないと感じているのでないか?

    なんて言うことが書いてあるようです。
    旅先の慰みにパラパラと読んでます。

  • タイトルとカバー袖の文章に惹かれて読んでみた。
    論理的なように書かれているが、「は?」と思ってしまうような文章も多い。屁理屈のような。
    しかし、新しい視点が得られた箇所もある。

    「やさしさを求めて群れをつくる」の文章はとても的確だと思った。

    著者は「生かされている」という表現が嫌いである。理由はどうあれ、その考えには私も賛成だ。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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