ザ・ホスト 3 別離

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797345520

感想・レビュー・書評

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  • No.884
    1. 目的
     エイリアン侵略系のSFとしてはちょっと異色っぽいから読んでみた
    2. 得たこと
     ディストピアのSFと思いきや、ラブロマンスをしっかり含んだリアリティのあるストーリー。
    3. アイデア
     映画化してほしい。

  • トワイライトが大好きだから、同じ作者ということで読んでみた.
    トワイライトもだけど、始めはそんなに?って感じなんだけど途中からものすごく展開が気になってわくわくする作品だった。
    ハッピーエンドでよかったー

  • 最終巻。
    ワンダの運命が決まります。

  • 巻が進むにつれて、読むペースも速まっていった。
    (正直、最初のほうは疲れたかな…)
    トワイライトとは違うタイプの物語でしたが、
    とてもよかったです!

  • 特殊な状況の恋愛感情を描くのがとても上手いですよね。
    コミューンのために食べ物や薬を調達して働くワンダ。
    ソウルであれば、買い物にはお金もいらない、平和な世界なのだ。
    地球の人間に宿主(ホスト)を求めてきたのはソウルの間違いだったと思うようになるワンダ。
    恋人や愛する弟のために、メラニーのボディを返そうとする。
    ということは、ワンダ自身は死をも覚悟するということなのだが…?
    恋人メラニーを取り戻すため、ワンダとの切り離し手術を望むジャレド。
    一方、メラニーはワンダの方がコミューンの役に立つと考える。
    イアンはワンダを深く愛するようになっているのだが…
    何か他にいい方法がないかと模索する人々。
    切なく、盛り上がります。
    満足の読み応え。

  • コロニーのメンバーに受け入れられてきた矢先に、捜索者がコロニーを探りあて、侵入してきたり、ソウルであることを利用してワンダラーが物資調達をしたりと、次々とハラハラする展開。
    とても緊迫感があり面白かった。終わり方も良かった。

  • 面白かった!!読み進むに連れ、主人公のワンダラーへの愛情が深まります。
    無二の博愛精神を持つワンダが、愛しくてたまらない!
    そのワンダを愛し抜いているイアンが、またかっこいい。
    ラストの、胸をつくワンダの決断に涙が止まらなかった。
    1巻でのワンダに対する生き残りの人間の反応と、
    3巻での寄生者の捕虜に対する反応の差が大きく、
    ワンダの影響力を感じて温かい気持ちになった。
    捜索者の苦悩もわかり、ステファニー・メイヤーらしい、
    誰もが幸せになれる素晴らしい結末だった。

  • (2010.10.22読了)(2010.10.07入手)
    三冊で1000頁を超える話を何とか読み切りました。日本の現代小説と同様かなり読みやすかったためと、話が面白かったからでしょう。読み始めと読み終わってからでは、ずいぶん印象が変わったのではないでしょうか。
    第1巻、第2巻であれこれと疑問を感じたのですが、読み進むうちに疑問の大部分は解消されました。
    第3巻の最初の方でいきなり悲惨な場面に出くわしてしまいました。ソウルに寄生された人間を連れてきて、ソウルを取り出す手術を試みたのですが、人間もソウルも死んでしまいました。簡単にソウルを引き離すことはできなかったのです。
    人間の遺体は、シートで覆っておいたのですが、引き出したソウルは、むき出しのままでした。その光景を見てしまったワンダラーは、ショックで沈みこんでしまいます。
    ジェイミーは、怪我が悪化し、すごい熱で苦しんでいます。充分な薬がないので、このままでは、命にかかわる問題です。
    ワンダラーは、ソウルのよく効く薬を入手することを提案します。自分が怪我人となって、病院へ行き、治療してもらいながら使用する薬の名前を覚え、医者が席を外したすきに持って行ったリュックにたくさんの薬を詰め込んで持ち帰ります。
    持ち帰った薬の効き目は、絶大で、ジェイミーはあっという間に元気になりました。
    ワンダラーが、ソウルたちの寄生した人間の町に入り込んでも誰も見とがめたりしないことを利用して、物資の調達を始めました。車で何人かで出かけるのですが、店に入って買い物をするのは、ワンダラーです。
    以前は、ジャレド達が、打ち捨てられた無人の家に残されたものを集めていたのですが、思うように集められなかった。それがずいぶん楽になった。
    ワンダラーの捜索者を捕まえた。今まで執拗に、ワンダラーを探し続けていた。捕まえられたのに、わがままいっぱいにふるまっている。不満を原動力に生きてるのかも。
    ワンダラーは、地球の人間は、苦労も多いけど苦労が報われた時の喜びも大きく、ソウルの介入は必要のないことだと感じ始めている。この身体もメラニーに帰さないと。
    捜索者を手本にして、先生(医者)にソウルのひきはがし方を教えることにした。そのためには、人間から取り出したソウルを保存するための凍結タンクを入手してくる。
    薬で痛みをなくし、眠らせ、肩口を切り開き、ソウル身体の特定の場所を押してやると伸ばしていた触手をはずしてくれるらしい。ワンダラーは、先生にやり方を教えた。
    捜索者から、ソウルが外されたので、元の人間に戻るのか。自分の名前を覚えていないようだ。元に自分に戻るのに時間がかかりそうだ。
    ワンダラーは、先生に頼んで、メラニーに身体を返すことにした。自分は、ここの埋葬地にほうむってくれることを約束させて。
    ワンダラーは、地球とここに住む人たちが好きになってしまったので、もう他の星へ行く気もないし、人間に寄生して生きる気もなくなった。
    実際にどうなったかは、読んでのお楽しみ。

    ちょっとややこしい話ではあるけれど、どんどん読ませるストーリーになっているし、話の展開も意外性に充ちている。エンターテーメントとして十分楽しめると思う。

    ●生き残る道(27頁)
    (ジェブがワンダラーに)
    自分たちの精神を取り戻す方法を探すのは当たり前だ。いつ何時、仲間がやられるかわからん。あまりにも多くの愛するものたちがすでに奪われてしまった。戦いに負け、絶滅寸前。そして生き残る道を探してる
    ●異星人の子のためなら(76頁)
    (ワンダラーがジャレドに)
    ジェイミーを守るためなら、私は死ねる
    ●ソウルとしての生活(100頁)
    私はどこかで「使命」を果たしながら、大学で教えたりレストランで給仕をしたりしているはず。よりよい世界に貢献する、平和で波乱のない生活を送っているはずなのだ。
    ●愛はすべて(126頁)
    ソウルはすべてを愛し、受け入れる。人間の愛は厄介だ。絶対の法則はない―ジェイミーのように無償で与えられたり、イアンのように時間と努力を通して手に入れたり、ジャレドのようにつらく絶対に手が届かなかったり。
    人間はすさまじい怒りを込めて憎むから、その反対にさらに真心と思い入れと情熱を愛にこめるのだろうか。
    こうして手に入れてみて、冒した危険も苦悩もすべてそれだけの価値があったことは分かる。愛は想像を超えたものだった。愛はすべてだった。
    ●私は去る(192頁)
    (ワンダラーがメラニーへ)
    当然、私は去らねければいけない。あなたにあなた自身を返してあげなきゃ。ソウルがこの地へ来たのは誤りだったと、気づいてしまった。だから正しい選択をして去るしかない。
    ●ワンダラーとメラニー(228頁)
    メラニー「自分のためにあんたを殺すなんて無理だって気付いた。そんなの、耐えられない。」
    ワンダラー「私もあなたが大好きよ。でもね、ここに二人分のスペースはない。この体にも、この洞窟にも、あの二人の人生にも・・・」
    ●ソウルの寄生解除法(236頁)
    強く張ったひも状器官の集まる部分をそっと探る。針先ほどの微小な接点。217番目の接合部。小さな隆起があって、この接点だけわずかに大きい。そっと圧力をかけ、優しくなでる。弦は緩み、たわんだ。触覚がするすると集束し、それを取り込んだ体がわずかに膨張する。
    ●地球以外の惑星(249頁)
    一番遠いのはフラワー、あとドルフィンとベアとスパイダーは片道でも最低一世紀はかかる。タンクを送るのはそこだけにして。避けるのはバット、そしてとくにシー・ウィード行きの船。シー・ウィードは星系一つ隔てているだけ、往復するのに10年かからない。近すぎる。
    (2010年10月22日・記)

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