知られざる鉄の科学 人類とともに時代を創った鉄のすべてを解き明かす (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2016年2月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797381498
作品紹介・あらすじ
鉄筋・鉄骨の構造物や磁性による記録媒体などにも姿を変えて、鉄は私たちの社会をあらゆる場面で支えています。
鉄と人類の関係は、太古の昔にさかのぼります。地上の多くで鉄鉱石の鉱床が発見されたからですが、そんなありふれた鉱物でありながら、硬さや性質を自在に引きだせる万能金属の側面が、鉄を金属の王様の地位に押し上げ、不動のものにしたのです。
そうした鉄の秘密を、まるごと解き明かします。
感想・レビュー・書評
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なんで鉄の本を読んだのか。自分でも全く分からないのですが、知られざる鉄の世界と書かれると「確かに鉄の事考えたことないなあ」としみじみ思ったことがきっかけでしょうか。
正直化学式の部分とかはあくびをかみ殺して頑張って読みましたが、それ以外の部分は興味津々で読みました。物質として人間界を発展させてきたまさに恩人、いや恩鉄。さらに壮大な事に、生き物が生きる事が出来る星になった理由には、鉄が酸化するという作用が絶大に働いたことが分かって目からうろこがボロボロボロボロ落ちました。
そもそも酸の海に鉄が反応して塩水の海になり、酸素過多で生き物が生きる事が出来ない大気が、地層の鉄が酸化する事によって、余分な酸素が消費され現在の大気が出来上がったなんて本当に胸が熱くなります。いいやつだなあ鉄。鉄が無いと今の生態系は無かったんですねえ・・・。
あと知ってました?日本刀の反りはわざわざ反り変えさせているわけでは無く、製法で勝手にあの反りが生まれるらしいです。とっても不思議。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.3.7 amazon 500
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とても要領よく鉱物としての「鉄」の全貌がまとめられています。
とくに鉱山資源としての鉱石の種類(赤鉄鉱とか)が参考になりました。
あと地球は「鉄の星」で、Feという元素の性質に合わせて生命が進化している。これには驚きを隠せません。
こういう基本文献を読んでおきますと他の文献を読むときに効率が良くなりますね。 -
図や絵や写真が多く分かりやすい。
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請求記号 564/Sa 25
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鉄についてのあらゆることを学ぶ簡単に学ぶことができました