摘出―つくられた癌

著者 :
  • 新風舎
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797461268

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めて数ページで起こるいきなりの医療ミスに、「えっ!えっ!?」と驚きが止まらず、読者のこちらが冷や汗をかく思いでした。
    この本を読み終わって、もし自分が乳がんになって手術することになったら、絶対左右切り間違えんといてや!!て先生に念押ししようと思いました…。

    さすが医師による作品。専門知識に富んだ内容で、大学病院の権力争いと臨床の現場のリアルを堪能させていただきました。しかも平易な文体なので読みやすかったです。

  • 左右勘違いで、癌のないほうの胸を切り取ってしまうという
    とんでもない手術ミスが起こる。
    ところが、ないはずの癌が、その後の検査でみつかった。
    よかった!結果的にはミスじゃなかったのか・・・
    ほっとしたのもつかの間。。

    隠ぺいしようとする病院側
    懊悩する若き医師
    見つかった癌は、はたして?!

    現役のお医者様が書いたんだそうです。なるほど、だからこんなに詳しいのね。
    読みやすい平易な文章で、とりかかりやすいです

  •  乳癌の手術に第一助手として参加した研修医2年目の本木は、あろうことか左右の乳房に間違えて印をつけ、執刀医の高木教授も気づかずにそのまま手術の必要のない方の乳房を摘出してしまう。術中、間違いに気づいたメンバーはミスを隠すため、両方の乳房を摘出。そして両方に癌があったことにしようと隠蔽工作を行う。

     これがデビュー作だからか?びっくりするぐらい文章が稚拙。会話文が特にひどい。とても重いテーマだと思うのだが、そのせいでものすごく全てが軽く感じられてしまう。この著者の前に読んだ作品では文章自体に関してはそんなに気にならなかったはずなので、この後の作品では改善されていくのかもしれないが。

    ところでこの著者の名前の読み方が、作品やそれぞれの出版社によってバラバラでどれが正しいのかと思っていたが、どうやら2008年あたりを境に、それ以前は”きりむらはるやす”、それ以降は”きりむらゆうこう”とされているよう。Wikiにも項目がないので、はっきりとはわからないが・・・。

  • 二つの話が同時進行。
    大学病院でのミスが裁判沙汰にはならないが、若き医師のその後の生き方を決める。
    きっと若き医師はすばらしい先生になるのでしょう。

    大学病院って…やっぱり特殊。
    一般人は『最高級の治療を』と行くのだからシッカリして欲しい。

    考えさせられる一冊。
    面白かった。

  • 結局、元木のミスは純粋にミスだったのね。ソコもう一捻り欲しかったなあ。医療ミスとその隠蔽くらいだと、あるあるよね…とスルーしそうな現実世界が寧ろ怖い。高校時代に「複合汚染」とか「恍惚の人」とかを読んで、自分の知らない現実世界におののいていた頃の方が正常だったのかも。

  • 2006年読了。

  • ちょっと苦手でした。著者の書きたいのは、きっと「医療の現場の色々な事」であって、サスペンスやミステリーじゃないんだろうなぁ。と思う。兎に角、医療用語がバンバン出てきてちょっと疲れました。

  • 10/13

  • グロテスクな内容も少々あり。
    医療の裏の実態は衝撃的。

  • 帯のあおりに惹かれて買いました。
    ちょっと期待していたのとは違うかな?と思ったけれど、よかったです。

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