イノベーション・オブ・ライフ: ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 翔泳社 (2012年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798124094
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
日経で紹介されていたのでビジネス書なのかと思いきや、家族との時間を大切にという感じだったので意外だった。自分が本当に資源(時間)を配分すべきところはどこなのか考えさせられた。「失敗じゃない、うまくいかない方法を学んだのだ」というのは良い表現だな。原文で読んでみたい。訳文だと???と感じるような表現で、理解に時間がかかる部分もあり。
-
ビジネスの理論を人生に応用。人生に応用できるほど真を捉えたビジネス理論。
小手先のテクニックじゃなくて理論をたたきこむことで、今後の人生の判断で間違えないようにする。
とても大事。 -
・事業のビジョンを見失い、効率重視ですべてをASUSにアウトソースして、母屋を取られてしまったDELLのPC事業。
→家庭においても子供の教育をアウトソース(習い事、塾、キャンプ、、、)することで、家族の存在意義・家族の価値観を失ってしまう可能性。あなたの子供が、優先事項や価値観をよその人に学ぶなら、彼らはいったい誰の子供だろう?
戦略(企業戦略であれ人生の戦略絵あれ)は、時間や労力、お金をどのように費やすかという、日々の無数の決定を通して生み出される。一つ一つの決定を通して、自分にとって本当に大切なのはこういうことだと、公に宣言しているのだ。→実行に移し、正しく実行されなければ戦略はただの善意でしかない。自分の気にかけている大義や組織に、それだけの時間やお金を費やしているだろうか?自分の血と汗と涙をどこに投資するかという決定が、なりたい自分の姿を映し出していなければ、そのような自分になれるはずもない。
-
仕事と家庭についての考え方が書いてある。
-
まだすべてを理解したわけではなく、もっと自分で自分の人生の目的を考えようと思った。そして、日々の行動の指針として、実践しつづける中で、中長期に何かを成し遂げたり、家族や大切なものに貢献できるようになりたい、と思った。
・インセンティブ理論による、衛生要因と動機づけ要因。要因を切り分けて、自分にとっての動機づけ要因は意味、成長、新しさ、評価など、何なのか、を考える
・創発的戦略と意図的戦略のバランス。外に出ていろんなものを試しながら、自分の能力と関心、ゆうせんじこを身をもって知ること。
・どの仮説が立証される必要があるか
・口だけでは実現されない。実際に実行しているか
・良い金、悪い金。優先順位をつけられると思い、本当に大切なものを後回しにすると、それは実現されない。生後2歳半までの子供への意味ある語りかけの量がその後を左右する
・その用事を解決する。何のために雇われたのか、ジョブ理論。夫婦にとっての解決すべき用事は何か、をちゃんと理解する。献身と奉仕でさらに深まる
・自分の能力は、資源、プロセス、優先事項。資源は何かを行う手段、プロセスは方法、優先事項は動機。プロセスと健全な自尊心を持ってもらうこと。資源を与えることが親の目的にならないこと。親が子供にしてくれたこと、ではなく、してくれなかったこと、でプロセスや動機が生まれる。親として果たすべき役割をアウトソーシングしすぎると、学ぶべきときに子供が学ぶ、価値観を養う貴重な機会を失う
・必要なのは資源ではなく、困難を乗り越えたプロセス、経験。子供にあきらめずに経験させる設計を一貫してする
・優先順位は文化によって決定される。行き過ぎると決めてかかる、となるため、変化を文化プロセスに組み込むことが大事か。家庭文化の創造を考える
・限界費用で考えると破壊的イノベーションに対応できない
・人生はやむを得ない事情が次から次へと起きるもの。限界費用の小さい、その一歩が大きな過ちを生む。100%守るほうが、98%守るよりたやすい。 -
MBAで学んだ理論やフレームワークを個人の生き方に反映させる大切さ。
大学院で学んだケースが出てきて、復習もかねてよかった。
起業にあたり、自分が意図して立てた意図的戦略とスタートしていって市場の動向にあわせて対応していく、創発的戦略。どちらも大切。まずはスタートするのも大切。そして、状況に合わせて柔軟に対応していくのも大切。
事業計画を立てるにあたって、全て仮定の世界。
だからこそ、大切な要因(最も影響力を与えるのは)は何かのか。どの仮説が立証される必要があるのか。考える、考える、考える
企業であれ、人生であれ、実際の戦略は、限られた資源を何に費やすかという、日々の無数の決定から生まれる。
どのようば経験を得たいかから、逆算して計画的に仕事を選択するのも1つ。
人は治世の限界で、つねに物事の全体像を把握したうえで、意思決定しているわけではない。 -
再読。
どんな人生を送りたいか?どんな家族でありたいか?そのために自分は正しく毎日を過ごせているだろうか?
家族ができてから読むこの本は、前回とは違った切り口で自分の人生の歩み方を考えさせてくれる。
これまでは自分の人生について=ほぼ仕事の話だけに特化して考えれば良かった。が、今は仕事よりも家族について考えたい。仕事よりも家族のことを考えられるような自分でもありたい。と思うようにはなっている。が、そんなに簡単なものではないということも分かり始めている。
仕事の方が家族より”かんたん”だ。短期的にお金や仕事の達成感といった対価が生じるので、頑張りやすい。逃げ込みやすい。
でもきっとそれは正しいやり方じゃない。たくさんの先人達も口を酸っぱくして、それはいっている。そう、だからきっとそうなんだと思う。
だからこそ、家族のことをもっと真剣に考えて、取り組んでいかなくてはいけない。
今日一日、子供に誇れるような自分だっただろうか?家族と一緒に時間を楽しく過ごせただろうか?