イノベーション・オブ・ライフ: ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798124094

感想・レビュー・書評

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  • これは超良本だと思う。もっと前に出会いたかった。企業戦略から家庭、子育てなど、人生に関するいろいろな話が入っている。
    初めの方は企業戦略(キャリア含む)話だけど、後半は起業戦略を人生に当てはめていく話。企業戦略の考え方は人生にも十分応用可能、というのは、最近よく思うこと。仕事は人生の一部でしかないと思っているけど、仕事とプライベート、考え方を分けたりするのはやっぱり意味ないな、とはとても思う。相互に使えるスキルはいっぱいあるし、一方だけ頑張ればいいわけじゃないよね。。。
    限られたリソースをどう分配するのか(仕事も人生も同じ)。短期的な成果が出やすい仕事と、超長期的な成果を見据える必要がある人生(家庭や友人・子育て)。成果が見えやすい短期的な方ばっかりやっていると、長期的な方はもはや手遅れになることが多い。。。 家庭のための仕事、と言って家庭を疎かにすると、気が付いた時にはもはや手遅れ、とか。子育ても気が付いたらもう父親と遊んでくれる歳でなくなっていたり。。。 うまく優先順位をつけてちゃんとリソース配分考えて投下しないとなー。たまたま自分はメンターや周りの先輩に同じようなことを気づかせてもらえたので、恵まれているなぁ、と。とはいえ、友人関係はちょっとおろそかにしすぎなので、もうちょっとリソース割きたいなー。

    キャリアはある程度戦略を考えて進めるべきだけど、やっぱり偶然に訪れる機会をどううまく組み込むか、が大事、というのは、どの本でも言われていることだよね。これはその通りだと思うけど、戦略や思いがあり、それに則って行動してるから”偶然”が得られる気もする。
    また、いろんな戦略を立てても、最後はきちんとリソース(時間や資本)を配分・投入してアクションにつなげないと何の意味もないよね、と。

    子供と話すときは「・・・しなさい」とかじゃなく、考えさせるような話「どう思う?」「どっちがいい?」という会話をしたほうが子供の思考力強化につながる、のはわかるけど、ついつい言っちゃうよねぇ。。。 今更かもしれないが気を付けないと。。。
    「自分はどんな仕事をするためにいるのだろう」という問いは、確かにいつも気を付けないと、と思う。プライベートでも子供は父親に何をしてほしいのだろう、とか。遊ぶときも難しいなーと思うけど。折り紙とか作ってあげちゃうと、一緒に作りたかっただけなのに!って言われたり(汗)。要は相手が何を望んでいるかちゃんと把握しよう、てことだけど、「何のために自分がいるのか」って視点で考えると、考えやすい気もする。また、やっぱり人間関係を築くには、一定の「犠牲と献身」が必要、というのも、確かにな、と。「何のために自分がいるのか」を理解したうえで、実際にそれをやらないと。やっぱり自分のために時間を割いてくれたり助けてくれた人はいい印象を持つし、次はこちらが力になろうって思うし。

  • 日経で紹介されていたのでビジネス書なのかと思いきや、家族との時間を大切にという感じだったので意外だった。自分が本当に資源(時間)を配分すべきところはどこなのか考えさせられた。「失敗じゃない、うまくいかない方法を学んだのだ」というのは良い表現だな。原文で読んでみたい。訳文だと???と感じるような表現で、理解に時間がかかる部分もあり。

  • ビジネスの理論を人生に応用。人生に応用できるほど真を捉えたビジネス理論。
    小手先のテクニックじゃなくて理論をたたきこむことで、今後の人生の判断で間違えないようにする。
    とても大事。

  • ・事業のビジョンを見失い、効率重視ですべてをASUSにアウトソースして、母屋を取られてしまったDELLのPC事業。
    →家庭においても子供の教育をアウトソース(習い事、塾、キャンプ、、、)することで、家族の存在意義・家族の価値観を失ってしまう可能性。あなたの子供が、優先事項や価値観をよその人に学ぶなら、彼らはいったい誰の子供だろう?

    戦略(企業戦略であれ人生の戦略絵あれ)は、時間や労力、お金をどのように費やすかという、日々の無数の決定を通して生み出される。一つ一つの決定を通して、自分にとって本当に大切なのはこういうことだと、公に宣言しているのだ。→実行に移し、正しく実行されなければ戦略はただの善意でしかない。自分の気にかけている大義や組織に、それだけの時間やお金を費やしているだろうか?自分の血と汗と涙をどこに投資するかという決定が、なりたい自分の姿を映し出していなければ、そのような自分になれるはずもない。


  • 仕事と家庭についての考え方が書いてある。

  • 自分の幸せについて、本気で考え抜くことが、真の価値だよと教えてくれる一冊。

    自分にとってこう有りたいと願う「自画像」に対して、どれだけ信念をもって向き合えるか。
    自分自身をひたすらに自己内省することが、どんな学びよりも価値があるということ。
    人生を振り返る上で、一番大切な学びは、自分と向き合うことで得られる。
    自分軸=人生の尺度をはかるものさし を見つけることに、一人ひとりが向き合うこと。

    自分のものさしをみつけるのは、簡単じゃないけど、外ではなく自分の内にあるという事に気づくことから。

    「あなたの人生を評価するものさしは、なんだろう?」

  • 経営学理論を人生に当てはめる名著。
    自分の判断基準・目的が大切、分かっているけど理路整然と説明されると納得がいく!単なる自己啓発本ではない。
    キャリア章も素晴らしいが、子供への関係性構築について述べている意見は本当参考になる。問いかける、自分が思い描いたプロセスを押し付けない思考は後輩育成でも多用できるなあ。読み進めるごとに幸福イメージが定まってきた・・。
    【気になる単語メモ】
    衛生要因と動機付け要因。創発的戦略意図的戦略。資源配分プロセス。相手が求める用事。


  • まだすべてを理解したわけではなく、もっと自分で自分の人生の目的を考えようと思った。そして、日々の行動の指針として、実践しつづける中で、中長期に何かを成し遂げたり、家族や大切なものに貢献できるようになりたい、と思った。



    ・インセンティブ理論による、衛生要因と動機づけ要因。要因を切り分けて、自分にとっての動機づけ要因は意味、成長、新しさ、評価など、何なのか、を考える
    ・創発的戦略と意図的戦略のバランス。外に出ていろんなものを試しながら、自分の能力と関心、ゆうせんじこを身をもって知ること。
    ・どの仮説が立証される必要があるか
    ・口だけでは実現されない。実際に実行しているか
    ・良い金、悪い金。優先順位をつけられると思い、本当に大切なものを後回しにすると、それは実現されない。生後2歳半までの子供への意味ある語りかけの量がその後を左右する
    ・その用事を解決する。何のために雇われたのか、ジョブ理論。夫婦にとっての解決すべき用事は何か、をちゃんと理解する。献身と奉仕でさらに深まる
    ・自分の能力は、資源、プロセス、優先事項。資源は何かを行う手段、プロセスは方法、優先事項は動機。プロセスと健全な自尊心を持ってもらうこと。資源を与えることが親の目的にならないこと。親が子供にしてくれたこと、ではなく、してくれなかったこと、でプロセスや動機が生まれる。親として果たすべき役割をアウトソーシングしすぎると、学ぶべきときに子供が学ぶ、価値観を養う貴重な機会を失う
    ・必要なのは資源ではなく、困難を乗り越えたプロセス、経験。子供にあきらめずに経験させる設計を一貫してする
    ・優先順位は文化によって決定される。行き過ぎると決めてかかる、となるため、変化を文化プロセスに組み込むことが大事か。家庭文化の創造を考える
    ・限界費用で考えると破壊的イノベーションに対応できない
    ・人生はやむを得ない事情が次から次へと起きるもの。限界費用の小さい、その一歩が大きな過ちを生む。100%守るほうが、98%守るよりたやすい。

  • MBAで学んだ理論やフレームワークを個人の生き方に反映させる大切さ。
    大学院で学んだケースが出てきて、復習もかねてよかった。
    起業にあたり、自分が意図して立てた意図的戦略とスタートしていって市場の動向にあわせて対応していく、創発的戦略。どちらも大切。まずはスタートするのも大切。そして、状況に合わせて柔軟に対応していくのも大切。
    事業計画を立てるにあたって、全て仮定の世界。
    だからこそ、大切な要因(最も影響力を与えるのは)は何かのか。どの仮説が立証される必要があるのか。考える、考える、考える

    企業であれ、人生であれ、実際の戦略は、限られた資源を何に費やすかという、日々の無数の決定から生まれる。

    どのようば経験を得たいかから、逆算して計画的に仕事を選択するのも1つ。

    人は治世の限界で、つねに物事の全体像を把握したうえで、意思決定しているわけではない。

  • 再読。
    どんな人生を送りたいか?どんな家族でありたいか?そのために自分は正しく毎日を過ごせているだろうか?

    家族ができてから読むこの本は、前回とは違った切り口で自分の人生の歩み方を考えさせてくれる。

    これまでは自分の人生について=ほぼ仕事の話だけに特化して考えれば良かった。が、今は仕事よりも家族について考えたい。仕事よりも家族のことを考えられるような自分でもありたい。と思うようにはなっている。が、そんなに簡単なものではないということも分かり始めている。
    仕事の方が家族より”かんたん”だ。短期的にお金や仕事の達成感といった対価が生じるので、頑張りやすい。逃げ込みやすい。
    でもきっとそれは正しいやり方じゃない。たくさんの先人達も口を酸っぱくして、それはいっている。そう、だからきっとそうなんだと思う。
    だからこそ、家族のことをもっと真剣に考えて、取り組んでいかなくてはいけない。

    今日一日、子供に誇れるような自分だっただろうか?家族と一緒に時間を楽しく過ごせただろうか?

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