ラブ・リプレイ (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.53
  • (21)
  • (46)
  • (60)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 400
感想 : 54
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800200945

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ3作目。

    1作目で出てきた死神も登場します。
    舞台は同じ学校。

    ナミはバレンタインの朝、同じゼミに在籍している本田の死体を発見する。どうやら、彼は惚れ薬を開発していて、その薬をテストしたため亡くなったらしい!?

    死神 クロトの力を借りて、彼の死因を解明し、阻止することを決意する。


    10回リセットでき、必ず誰かが死んでしまっている。
    そして、何回も繰り返す内に…


    恋愛要素も含んで楽しめました。

    あの人が…なるほどな展開もあって面白かった。

  • 相変わらずのサラッとした感じ。
    本田もクロトと会ってたあたり、もう何でもありじゃん!と思ったけど、最初からファンタジーとして読めば、それなりだったかなと思う。
    でもやっぱり、軽さと展開がケータイ小説向き?

  • 3作の中で化学をそれほど意識しないで読めるのと、どこかにありそうな設定のおかげで3作中一番面白く読めた。”研究室の仲間もの”の小説って好き。

  • なんだかんだでシリーズ全部読んじゃってる。

    猫色よりは好きな感じ。
    学生ならではの甘酸っぱい感じ満載の青春小説です。

    余談ですが、タイトルといい装丁といい図書館で借りるのがちょっと恥ずかしかったです(/∀\*))

  • 抱き締めたときの温もり。どきどき感。今まで体験したことのない感覚に触れるとき、それが愛しいものであったときの幸福。そんな体験を、私もしてみたい。

  • 北村薫の「スキップ」、「ターン」、「リセット」三部作みたいに、過去(将来?)を何度か繰返す設定。試行回数に上限があるのがミソ。
    都度生じる謎は比較的あっさり解明されていくが、回数を重ねるにつれ明らかになる人間関係や、次第に募る主人公の葛藤など、飽きさせない。
    結末は若干都合良いが、この小説の終わりには相応しいと思える。

  • 有機化学ラブコメ×ミステリー第3弾
    「ラブ・ケミストリー」「猫色ケミストリー」と比べると有機化学色は薄めでラブコメ色が濃いめ。
    「ラブ・ケミストリー」のカノンを彷彿とさせる死神も登場。
    理系草食男子だけじゃなく理系女子もかわいい。
    レビューを読むと男性も楽しみながら読んでいるようで何より。
    この作家さんらしいエンディング。

    あらすじ
    東大農学部院生の奈海はバレンタインの朝、同じゼミに在籍し、想いを寄せている本田の死体を発見する。凶事に茫然自失する奈海の前に、突如“死神”を名乗る青年が姿を現わし、「過去に戻って愛する者を救う機会を与える」と言う。奈海は本田の死因を突き止め、彼を救うことを決意。しかし、本田が密かに開発していた惚れ薬も絡み、事態は思わぬ方向へ―果たしてふたりの運命やいかに。

  • ラブ・ケミストリー→ラブ・リプレイ→猫色・ケミストリー
    の順で好き。
    健気でかわいかった。

  • 「このミス大賞」シリーズの有機化学ラブコメ3部作のひとつであり、3作のなかでは、もっとも有機化学描写が少なくミステリー要素が強い作品である。題名の通り10回同じ時間を繰り返す。西澤保彦の「7回死んだ男」が元ネタにあるような気がしないでもない。だいぶ前にやっていた月9ドラマの「プロポーズ大作戦」みたいな印象もある。おそらく、特に化学に関係していない一般読者には一番受けると思う。化学が好きならば1作目の「ラブケミストリー」を薦める。

  • 「ラブ・ケミストリー」、「猫色ケミストリー」の作者の
    化学ラブコメ&ミステリー第3弾、といっても、また続編ではありません。
    (噂話で、「ラブ・ケミストリー」の彼もちょっとだけ出ますが)

    化学ラブコメ&ミステリーに加え、毎回「得体のしれないもの」が
    登場しますが、今回は「死神」が登場。
    「過去に戻って愛する者を救う機会を与える」、やり直しは10回まで。
    というタイムスリップ、パラレルワールドの世界。
    なんだこりゃ? と思いつつ、
    はと気づくと、テイク2,3… みたいにやり直して
    ついつい続けて読んでしまい一気読みに近かったです。
    ちょっとした、声のかけ方、電話をかけるかけない、などで
    その後の周辺の人の行動が変わり、
    最初に死んでしまった人が死なない代わりに、他の人が死んでしまう。
    で、やり直し。
    主人公だけでなくて、登場人物のほぼ全員の恋愛が絡んできます。
    化学要素は低いと思います。

    喜多さんの作品はもう次も出ていることが判明。
    でも今度は生物系だとのこと。

全54件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜多喜久の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×