すし、うなぎ、てんぷら ~林 修が語る食の美学

著者 :
  • 宝島社
3.80
  • (7)
  • (5)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 109
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800234209

作品紹介・あらすじ

世界が認めた「和食」の果てしなき奥深さ。根津のすし、小倉のうなぎ、築地のてんぷら。職人と素材が織りなす究極の芸術を林修が描ききった!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東進ハイスクール 現代文講師の林修先生による、『すし』『うなぎ』『てんぷら』の食レポ本。かなりの食通なのだろうなとうかがわせる一冊である。林先生の文章がリアルなせいで、すごくお腹が空いてくる。そして、蘊蓄もあって勉強になる。やはり、現代文の講師ともあって読ませる文章が上手い。見習わねば。

  • この本を読んで衝撃を受けたこと:
    林先生がなかなかの食通で、文章も読みやすいこと。妻によると、林修は普段の食事は大量のサプリメントらしいが…メリハリをつけているのだろうか。
    この本を読んで実践したこと:
    鰻職人おすすめの醤油を注文した。

  • 林先生の著書で、唯一売れなかったとされる本。中身は面白いがおそらく人を選ぶと思います。

    すし、うなぎ、天ぷらの職人達へ仕事の流儀をインタビューしている内容ですが、やはりプロとしてのこだわりや、その研ぎ澄まされた味覚や嗅覚などの話は素人には理解を超え、「へぇー」で受け止める部分も多くありました。

    ただ、すし職人の話で「ハレの日に使われるお店になりたい」という気持ちに、自身(お店として)の強いビジョンや信念を感じ、このあたりは例えばジョブスのような世界的企業のCEOが持つ信念と通ずるものを感じました。ジャンルが違っても強い心を持つことが成功の秘訣であると感じます。
    このあたりは自身の仕事にも見習うべき点であると感じました。他の職人にも同じような話があります。

    この本の話を聞けばおそらく、この人のお店へ食べに行ってみたいと素直に思うでしょう。
    本の内容が自身に活用できるかは置いておいても、読んでみて損はないと思いますが、今では高価な本ですので、強く読んでみたいと思う方以外はおすすめしません。

  • 林修 氏がTVで有名大学を出た若者に「できることと、やりたいことは違う」という話の中で引合いに出していたので読んでみた。
    すし、うなぎ、てんぷらの職人と対談録。
    その道の職人は自らの仕事の個別プロセスにおける合理的な理由(理由づけ)を考えて、実務に結びつけている。

    うなぎの店は九州、小倉の店である(田舎庵) 。今度、福岡か大分に行った際に立ち寄ってみたいと思った。

  • すし、うなぎ、天ぷらのそれぞれの職人が
    日常的に仕事をする上で考えていること、技術や知識など
    本当の職人は皆非常に理論的で、素人にはとても真似できないと再確認できる

  • 「今でしょ」で有名な林先生のグルメ本。タイトルにある通り、すし(鮨かじわら@根津)、うなぎ(田舎庵@小倉)、てんぷら(なかがわ@築地)の職人と対談を行ったもの。
    てんぷら職人が「てんぷらとは?」との問いに「脱水ですよ」と即答したことに代表されるように、その道のプロは自らの仕事を端的に捉えている。加えて、個別プロセスをその様に行う合理的な理由(理由づけ)を持っている。考えて、試行錯誤して、最終的により理想的なプロセスに落ち着いているのだ。それは、一つの進化の過程でもあるといえる。論理的思考に長けた著者の影響もあると思うが、本書に登場する職人達はいずれも素人にも分かりやすく話をしておられ「そんなことまで考えて料理をしているのか」という単純な驚き覚える。
    これから一生食べ続けるであろう、すし、うなぎ、てんぷらに関して、とても良いエッセイとして仕上がっている。うなぎの名店が小倉であることを除いて、2件は東京にある。これらの店を近いうちに訪問してみたいものだ。

  • 包丁は長く使うためになるべく研がない。目からウロコでした。

  • 596.04

  • [2016.10]食通の林修先生が、好物の鮨、鰻、天麩羅の職人を対象に行ったインタビューをまとめたもの。
    1つのものを突き詰める。
    職人の魂を感じるとともに、林先生の探究心に感服した。
    業界の専門用語も多数出てきて、勉強になった。
    職人のこだわりを知った上で食べる料理は、人生を変え得る可能性を秘めている気がする。

  • 「研究室や図書館で理論をいじっているだけではないのだ。理論を頭に入れたうえで、足を動かし、目を動かす。そうするうちに世界は自己の内部にしっかりと構造化されて、自身の仕事を進めるにあたって、ゆるぎない自信を与えているのだ。」

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。東進ハイスクール、東進衛星予備校現代文講師。東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。その後5カ月で退社し、予備校講師となる。現在、東大特進コースなど難関大学向けの講義を中心に担当。テレビ番組のMCや講演など、予備校講師の枠を超えた活躍を続けている。

「2016年 『林修の仕事原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林修の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×