玉村警部補の災難 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800240460

感想・レビュー・書評

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  • 他のレビューで指摘しているように、タイトルと内容がマッチしてないです。

  • 2015.12.10

    デジタル・ハウンドドッグ加納警視正と玉村警部補の短編集

  • チームバチスタシリーズ関連の短編集。
    デジタルハウンドドッグこと加納警視正のもとでこき使われている玉村警部補と、
    チームバチスタシリーズの主役田口先生が過去の事件を振り返る形式でお話が進みます。

    過去作を知っていれば、おなじみのキャラクターがちらほら出てくるので、ニヤニヤできます。
    過去作を知らなくても充分に楽しめるお話かと。

    このシリーズ、作者がお医者さんだけに、小説というフィクションの世界で、リアルにも通じる問題点を提示されていることも興味深いです。
    作中で加納警視正が指摘されたとおり、科学が発達しすぎて不思議なことや不明瞭なことや不可解なことが減少した現代という舞台は、ミステリを描くにはやさしくありません。ちょっと昔や陸の孤島が舞台に選ばれがちです。
    現代社会が抱える問題点は豊かな想像力によって描かれた「こういう事態が発生した場合どうする?」を描いていただかなければ、わたしのような凡人には見えてきません。
    最先端の医療技術を盛り込んで、ミステリというエンターテイメントでありながら、そこんところをしっかりとついてこられる作品をユーモアたっぷりに描き続ける海堂先生は稀有な作家さんです。

  • 玉村警部補が加納さんに振り回された事件簿の愚痴を田口先生と回想する短篇集

    何だかこの世界で確率されている技術、特に警察の捜査に使われる技術の紹介な感じ
    各お話しもそれぞれ面白いんだけど、なんだかわざとらしさを感じるんだよなぁ

    それはそうと、よく歯型で身元不明の遺体を照会とかニュースで聞くけど、結構杜撰なのかもと思った
    これどこまでホントなのかな?
    まぁ、確率的にはそうなんだろうけど、加納さんも言ってたように歯が健康で全部の歯が揃ってる人なら区別はつかないってこと?

    う~ん、こんなところにも日本の司法の闇があるのですなぁ

  • 玉村警部補と田口先生との対話を幕間に、ミステリーを楽しむスピンオフ中編集です。特段大きく盛り上がる話もなく普通な感じです。

  • 文庫本化で再読。

  • 藤原看護師のコーヒーをご馳走になりたい。

  • 短編集だが一つ一つ、今までの物語とつながていて秀逸。

  • 初読。スピンオフだし、気楽に読める。作品すべてがひとつの世界で展開しているので、本編との小さなリンクにニマニマしてしまう。バチスタシリーズも長く読んでいると、登場人物が昔の知り合いみたいに感じられてくるのが面白い。「お、斑鳩、久しぶり」みたいな。

  • チームバチスタのサイドストーリー。
    玉村さんのキャラが良い!
    短編だけど、一つ一つが本編に絡んだタイトルついてて、面白かった♪

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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