響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編 (宝島社文庫)
- 宝島社 (2017年8月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800274892
感想・レビュー・書評
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キャラクターそれぞれが求めるものに葛藤を設定することで、ぶつかりあう人間関係をどう解消させていくか
というドラマづくりはこれまでの作品同様。
ここでは主人公が中間の二年生になるので、これまでにはなかった真ん中の視点から
同じユーフォパートの「実力はまだそれほど高くないけれど、人間的にはよくできた先輩」夏紀と
「優秀で、実力があるのにこれまではそれで人間関係で割りを食ってきた後輩」奏の間の葛藤が
描かれている。こういう対立軸が作品の中にいくつかあって、それらが同時並行的に進むという作品。
もう一つは、前作から引き続いての「友達に依存する性格だけど、努力と才能を兼ね備えた」みぞれと、「より自立的な性格で、相手を今まではひっぱってあげている立ち位置ではあったけれど、みぞれほどの才能はなかった」希美の葛藤。
それぞれにとてもリアルに心情が描かれながら、その葛藤をとても良い所に落とし込んでいくので読んでいて熱い気持ちになれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想は1巻に
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主要キャストそれぞれの内面や関係性がエモい
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2年生になった久美子。今までとは違った苦労や成長があって、青春だな~と思う。あすか先輩不在は寂しいけれど、同じメンバーでコンクールに出られるのは一度きりというのも学生ならではで、これまた青春だな~と思う。
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映画「リズと青い鳥」と、劇場版「誓いのフィナーレ」の内容が合わさったお話。両方とも映画は視聴済み。
ユーフォに入ってきた久石奏、なかなかの曲者なんだよなー。夏樹先輩の実力が自分より下だと思って馬鹿にしているのかと思いきや……。
頑張って練習していて、しかも3年生なのに、先輩を差し置いて自分がAメンバーに選ばれたら周りからの声に出ない反感(?)を恐る。
その気持ち、分かるけど、実力主義の滝先生の元で1年間学んできた2・3年生なら、そんな事思わないでしょ。それに、久美子が言っていたように、毎日パート練習で一緒にいる低音パートのメンバーは、奏の実力を認めているし。夏希先輩と本音でぶつかった結果、3人ともAメンバーに選ばれて良かった。 -
久美子が2年生。
複雑な人間関係をうまいことほどいていく。
久美子ほんまに相談所やわ! -
アニメから後追い。意外にも三人称叙述なのでアニメの軽さは控えめで、青春小説の趣が強い。長尺を弛まぬマクロな構成力と、フェティシュなまでのミクロな描写力のコントラストがおもしろい。
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久美子が2年生になったおはなし。あすか先輩も卒業し新3年生の執行部のもと全国金賞を目指す。新入生も癖のある面々で色々と波乱も。
劇場版の内容の前半分という感じで安心してみ読めました。
久美子を始めとする面々がそれぞれ成長している姿を見るのはやはり青春もんだなと。