響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編 (宝島社文庫)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800274892

感想・レビュー・書評

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  • 黄前相談室(笑)18年「リズの青い鳥」と19年にやる響けユーフォニアムの劇場アニメの原作。なんだかんだでダウナー系の久美子のキャラクターが好き。視覚的なものと心境の描写がうまく重なる瞬間がなんだか良い。なんとなくこう、巧さや筆力を感じてしまう。後半も楽しみだし、4月の新刊も楽しみに

  • 「ここは、奏ちゃんのいた中学校じゃないんだよ。いま奏ちゃんがいるのは、北宇治なの」(p.370)

  • 新年度を迎え二年生に進級した久美子達と、普段は無気力なのに全力で緑輝を尊敬する後輩少年や、先輩のマネージャー化等。一筋縄でいかない一年生達の中、特に、頑なで慇懃無礼で癖しかない奏の詰めの甘さと解けが可愛くていつの間にか愛おしい。終盤のコンクールの為の編成オーディションの結果発表はやっぱり緊張したあ。

  • 2018/8 10冊目(2018年通算123冊目)。シリーズの2年生編。映画は未視聴。主に新入生が入って全国大会までの間に色々な人間関係の衝突と解決を描いている。新入生の中では、奏のキャラが強烈。人間関係の問題点が何でも久美子が関わり解決してしまうという点が小説らしい出来過ぎな感があるけれど、読んでいて一体感が感じられる文章には相変わらず好感が持てる。コンクールまで、吹奏楽部がどうなっていくのか?。後編も引き続き読んでいきたい。

  • 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部。
    3年生が去り、新体制となった吹奏楽部の姿が描かれた、そのさらに続編。あすかのキャラがあまりにも強かったため、正直に言ってさらに長編として続編が出るとはあまり期待していなかった。
    今度はそれぞれが進級し、久美子たちが「先輩」となるところが描かれる。当然小説らしく、ドラマがなければ成り立たないので、新入生(新キャラ)達も、キャラは強いし、波乱を起こす。
    そして、なにより前作までの間で一応の解決を見せつつも、歪な人間関係の在り様を見せていた「あの2人」についても、さらに踏み込んでいく。とりわけ、大会の演奏曲のモチーフ(童話)と、2人の人間関係を絡めて深く掘り下げた描写は、音楽をテーマに描いた作品という点がより活かされているように思われる。
    もちろん、今度こそ全国大会で金賞を獲れるのかなど、他にも気になる処は多々あり、後編がすぐに発売されるということで、期待して待ちたい。

  • 夏紀と奏の衝突はそれぞれの背景と想いを理解できてしまうが故に痛いほど共感してしまうのだが、間に入る久美子の洞察力。主人公としての成長が描かれている。そして北宇治吹部に悪者はいない。みなそれぞれに形は違えど一様に一生懸命なのだ。それがユーフォシリーズ最大の魅力だと思う。

  • 主人公二年生になりました。後半が楽しみです。

  • 映画との違いを楽しみつつ、部活やってた頃の色んなモヤモヤを思い出しつつ…
    やっぱりどっかで一回は泣きそうになる…

  • リズと青い鳥ってこの作品なのか・・・今更ながら知った。
    久美子はあすか先輩が乗りうつったように後輩や先輩をなんだかんだでうまく乗せている感じがする。

    伏線が張ってあるけど、そろそろ葉月にも活躍してほしいな。
    夏紀先輩も出てきたわけだし。

  • 〉怒りによってぐちゃぐちゃに乱れたその顔を、
    〉久美子は可愛らしいなと思った。

    映画をやると聞いて慌てて読みました。出てたの知らんかった。

    波乱の第二楽章、つまり2年目の開始。
    先輩が卒業し、後輩が入ってくる。
    それぞれの人間関係が今回のメインテーマかな。
    音楽・吹奏楽的な話は少なめで滝先生もあんま出てこない前編でした。
    やや盛り上がりにかけるなーと思いながら読んでいたけど、ラストにはやられた。こういうの好きです。一所懸命に頑張る話が好きな人に読んでほしい。

    以下ネタバレ、未読の方は必ず引き返すように。





    いやー、まさか、夏紀先輩は絶対ダメだと思ってたところから大逆転とは!それまで予定調和で淡々と進んでいただけに、びっくりしました。これを狙って前半意外性少なめでストーリーを進めていたんだとしたら、偉い。

    努力が報われる展開は泣ける…。
    「SHIROBAKO」で、ずかちゃんが声を当てたときの泣き崩れた宮森を思い出してダブルで泣いてしまう…。

    で、エピローグは要するに後編は「リズと青い鳥」をやるよーってことだと思うんだけど、もうひとつ捻ってくれることを期待してます…!
    映画はプロモーションビデオ見る限りでは後編だけで構成されるのかしらん。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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