英文サインのデザイン 利用者に伝わりやすい英文表示とは? (TYPOGRAPHY BOOKS)
- ビー・エヌ・エヌ新社 (2019年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802511438
作品紹介・あらすじ
日本の空港、駅、行政機関などの公共施設や観光関連施設などで見かける不自然な英文表示や分かりづらいサインデザイン。
英語情報だけが頼りの人の目線で今の日本を歩き回ると、とても困ることに気づきます。たとえば「STOP! 歩きタバコ」のような一部だけが英語の表示は、何を STOP しろと言われているのか読み手には伝わりません。また、一般の人には分かりにくい特殊な略語が使われているサイン、文字を左右から極端に縮小して非常に読みづらくなっているサインも増え続けています。
訪日外国人が3000万人を超え、オリンピック・パラリンピック開催を控えた現在、きちんと伝わる英文案内・表示(英文サイン)の整備がされなければ、将来のインバウンド需要は先細りになることは明らかです。
本書は、欧文書体デザインと英文翻訳の専門家がそれぞれの視点から日本の英文表示の問題点を提起し、コンパクトでも伝わりやすい英文とその見せ方について解説します。実際に、元の文章の7割から半分程度の長さでも意味が伝わり、しかも元の見せ方より読みやすいデザインの具体例も示していきます。
誰にでも分かりやすい表示は、ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザイン、ソーシャルデザインの観点からもこれからますます重要になってきます。公共機関、行政、観光などの担当者やそうした仕事に関わるデザイナー必読の一冊です。
感想・レビュー・書評
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東京五輪や大阪万博、またインバウンド需要の高まりで英文サインが併記されている場面が随分増えてきました。その中で個人的にも、「英文の文字が小さすぎない?」とか「命令文の時にpleaseを乱発しすぎていないか?」等々気になっていたので、手に取ってみました。
固有名詞を大文字にするのはふさわしくないとか、日本人向けのサインに使われている「STOP!」とか「Information」といった英単語で外国の方が混乱するなど新たな知識が増えました。英文に適したフォントやデザインなど、様々な角度から述べられているので、英文サインを作るときは参考にしたい物です。
それにしても、JRといった大手企業や行政機関ですら、まだまだ英文サインに課題があるのは大問題では?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1335512 -
文章の見た目で、情報へのアクセスが遮断されてしまう事があるとしたらすごくもったいないことだと感じました。日本語フォントについてもさらに興味が湧きました。
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仕事関係で機会があり読んだ。フォントって奥深い。
World teahouseとSakai Muscle Lineには思わず笑った。 -
2020年9月新着図書
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ものづくりとは少し異なるかもしれませんが、フォントや翻訳の仕方などを中心に、伝わるデザインについて、事例や写真を用いて書かれています。
[NDC] 727
[情報入手先]
[テーマ] 令和元年度第3回美作支部司書部会/ものづくりの本 -
【新着図書ピックアップ!】ん?.....ん~ん!!
いいかも、この組み合わせ!
著者「書体デザイナー」と「実務翻訳家」の二人。
で、内容は、タイトルどおりに「英文」の「サイン(駅など公共の場所にあるアレ)」。
しかもこの著者、こんな風に言い切ってます!
文字情報の信頼感を左右するのは、第一印象、
つまり「見た目」です。
いや~爽快!
今まで文字間隔や行間、1行の単語数なんて、気にしなかったもんな~。
東京オリンピックを迎え、何かと英文サインも増えるこの時期、にわかサイン評論家になれるチャンスですよ~!
おススメっ!! -
日本のあらゆる場所にあるサインを見なおしてみたくなりました。