グローバリゼーションと国際関係理論: グレート・ディヴァイドを超えて
- 中央大学出版部 (2010年8月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805761779
感想・レビュー・書評
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冷戦の二極構造のため、米ソ両超大国がそれぞれのブロックの安全保障認識と政策を統合していたので、世界の地域安全保障構造は機能しなかった。
国際関係を理論家することが極めて重要な知的作業であるという理由で理論家を始めると、この理論家によって田立にグローバリゼーション論には疑問が投げかけられることになるのである。
世界経済のグローバリゼーションが国際関係を研究するものに対して大きな挑戦を突きつけている。
グローバリゼーションは国際秩序と国際秩序の構成要素となっている国家のタイプとの間に必要な結合関係を前提としていることが中心的な主張でなければならない。
グローバリゼーションは冷戦終結の結果としてみなされるが、別の説明では冷戦の顕著な特徴と冷戦の存在理由を破壊したと考えられているのはグローバリゼーションの進展である。
アナーキーという状態が確立したのは国際関係ではなく、逆に国際関係を生み出したのがアナーキー
グローバリゼーションと国家が相互構成的であると指摘することは、両者の関係性を洞察するのに役立つが、それ自体はグローバリゼーションの実態を説明することにならないし、グローバリゼーションがなぜこのような歴史的な方向に進んできたかを説明することにもならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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