新版 買売春解体新書

  • 柘植書房新社
2.00
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本棚登録 : 43
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806807360

感想・レビュー・書評

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  •  第一部は対談形式。話し言葉をそのまま文字起こししているからか、少々分かりづらい...。実際にその場で話を聞いていたなら理解出来たのかもしれないが、冗談もどこまでが冗談なのかが読者には伝わりづらい。
     だけど、援助交際・売春(買春)の移り変わりだったり、若オヤジと老オヤジの違いの所はクスッと面白かった。

    第二部の角田由紀子さんのパートが最高に良い。とても冷静に客観的な文章だった。売春婦に対する差別意識はどこからくるのか。今の時代の(売春婦を差別する)人達はきっとこの時代の考えがなんとなく受け継がれてきたので、無意識の下の方でなんとなく差別しているだけだと思った。また、廃娼運動は誰が中心で、どういった働きをしていたのか。など。藤目ゆきさんの「性の歴史学」も読んでみたいと思った。

    鬼塚・チェイス・円さんのパートでは、タイのビルマの女性達について。あまりにも酷すぎる扱いを受けている女性がいるといるという事実に言葉が出なかった。最低すぎる。被害者・堕落者の意識からの脱却というサブタイトルがついてたけど、ビルマの女性達の生活が地獄すぎて、意識からの脱却とかどうでもいいわ!なんなのこの場所は!!と、放心状態。酷すぎる...。

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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