犬ほど素敵な商売はない (SHYノベルス164)

著者 :
  • 大洋図書
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813011323

感想・レビュー・書評

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  • 榎田先生にかかるとペットものまでもが高尚な話になるんだなぁ、と手練手管に関心した一作。

    だんだんと従順になっていく受と同じように、読んでいるこちらもそのことが普通であるかのように思えてくる巧みな構成には舌を巻きます。

    躾けると言ってもそこまで(肉体的)痛さはなく、入りでは性的関係もないのが徹底して「ペットの犬」っぽさになっていました。
    エンドも後味が良かったです。

  • 【あらすじより】
    悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖生は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ『Pet Lovers』から『犬』として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖生を待っていたのは厳格な主人・轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱…。次第に深みにはまっていくふたりだったが!?究極のコンプレックス・ラブ。


    【感想】
    話が進むにつれ終盤に近づくにつれ「愛」が形になっていくんだけどこれがもうどっちもすごい。何度も読み返しそうな一冊です♪

  • pet lover's シリーズの中でもダントツで好き!
    最初、犬?首輪?SM?とかって思ったら、全然違いました!
    もっと精神的な主従関係、そして純愛でした。
    愛する者を失った轡田と愛されたことの無い倖生…ご主人様と犬という関係で、二人の孤独は埋められていきます。一見歪んだ関係に見えますが、そこにお互いの存在価値を見出していました。でもその関係性を超えてお互いを求めるようになってしまい…愛に臆病な轡田と愛に飢えている倖生が葛藤しながら真実の愛を知る、ストーリーです。
    題材の割りに、後半までいたしているシーンはありません。
    なのに、今時の若者の倖生が犬として従順に躾けられていく様子にすっごい萌えますvv

    これドラマCDになってないと思うのですが、志水ゆきさんの絵柄からして轡田が森川さんの声に聞こえて仕方ないです…CD化しないかな。

  • ペット派遣シリーズの1冊目(全4冊)。
    ペット派遣の依頼をした飼い主の攻めと,犬として派遣された受けの話。
    最後の間際まで,ペット調教の話で進行し,エロなし。
    最後は,王道で,人間として恋愛関係になり,ハッピーエンド。
    引き込まれる。
    なかなか傑作。
    作家買いだったが,買って良かった。

  • 飼い慣らす、と言ったら言葉が悪いけど、エロに重点をおかずここまで精神的に染めていくって凄い話だよなぁと思う。
    あまり馴らされそうにないタイプに見えたからこそ、染まっていく過程が凄い。
    雨の中外に放置されてもじっとしていたり、外で四つん這いになりたいと思ったり。自分を完璧に管理してくれて、見返りなく大切にしてくれる存在がいたらああやって生きたくなる人も案外多いのかもしれない。

  • 私をBLに引きずり込んだ一冊。

  • 愛に飢えた二人の主従ラブ。
    もう徹底的に愛したい&愛されたい二人です。
    主人公の受さんが意外にスレてないの。
    くっついた後の距離感がまた素敵なカップルです。

  • Web小説で購入。
    いつか、絶対書籍で買いたいほど好き(*´д`*)
    正直、タイトルからSMを期待しておりましたが、がっつりSMではなかった。
    だがしかし、独占欲とか甘えとか依存大好きなわたし的にドストライクなお話でした☆
    大満足な濡れ場もありましてvvv
    こういうふうに愛されたい←

  • 当時、タイトルにどん引きして買い控えていた1冊です。しかし、今となってはお気に入りの1冊に。

    大人が犬を飼いたくなる理由って何だろう?愛玩するものが欲しいとか、癒されたいとか。
    轡田のように淋しかったから、というのも当然ありでしょうね。
    自分だけに懐いてくれる愛しいものって、ペットの方がシンプルで恋人みたいに重すぎず、よかったんだろうな。
    ふつうにSMものかと思ったら、本当に轡田が倖生に犬のしつけしているんでびっくり。ある意味意表を突かれて、一気に読み通しちゃいました。そこのところのストーリー運びは、さすがだなと。
    しかも品は損なわず、でも淫らなテイストがむんむんなんです。

    前半は、飼い犬として調教されて困惑や反発する倖生の揺れる胸中が痛いほど伝わってきます。まさに、躾のなっていない野良犬が賢い飼い犬に変貌していくかんじ。そして飼い犬というものは、ご主人様命!だから、捨てられると混乱してどうすればいいのかわからなくなってしまう。倖生が次第にただ甘やかされていることに浸かりきっているだけではなく、轡田の存在なくして生きていけないことに気づくところは心打たれます。

    後半、轡田の素性が明らかになってからは、室内から屋外へと、舞台も広がって話も大きく展開。
    ストイックそうに見えていた轡田が、実はすごい独占欲の塊だっていうギャップ、いいです。
    Hシーンに関しては、最後にすごくいいのがありますが…
    でも、それよりももっとよかったのは、轡田のすご過ぎる独占欲を感じさせた「お仕置き」シーンです。ストイックそうな男の抑えたドS感は凄味があってセクシー。調教とか、男同士とか、そういうことに無縁そうだった倖生が鞭でしつけられて感じてしまってる場面は、もう最高にエロチックでした。

  • 『ねえ、俺の、俺のマットレスがないよ。俺の寝場所がない・・・。』

    飼い主・轡田×犬・倖生
    犬として轡田さんに愛されようと頑張るユキが可愛すぎてきゅんときます。このまま犬として幸せになるのもありかと思う程に笑。最後は王道ですが、王道だからこそ良かったのかも!満足です。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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