ゆうづつは藍にとける (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 85
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813032625

作品紹介・あらすじ

駆け出し作家の久世慎太郎は、恩師の家で下宿をすることになる。そこでは葛木章吾という書生も世話になっていて、人見知りの久世には少し居心地が悪くもあった。ある日、久世は習作を書いてきた葛木の指導を頼まれる。最初は渋々相手をする久世だったが、次第に普段の快活な葛木からは想像もできないような作品に圧倒されていき──

感想・レビュー・書評

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  • 心理描写の繊細さが、文学を題材にしてることでより強く現れてて、これ漫画?しかもBL?ってなる。
    弟の為に書いていたものを、失ってからも止めることができずってとこが刺さる。
    2人が一緒に居ることは最初から決まってたみたいな関係だなって思いましたよ。

  • 恩師のいる下宿先で出会った、植物に詳しい書生×駆け出し作家のOB。

    緻密で一コマ一コマが綺麗。いつ見ても丁寧なタッチなので、2013年の作とのことですが、私はあまり年月は感じなかったです。
    本編→あとがきを読み、改めて表紙を眺めるとまた更に楽しい。
    ★3.7

  • 繊細でもどかしい。そこがいい

  • 久々の新刊で喜んだのですが、実は2012~2013年に連載していたものとのこと。
    最近新刊出なくて、BLに愛想尽きたかと心配していました。
    センセのようなマトモで清らかでセンシティブな作家さんは、どうしても腐った下心で読んでしまう自分のようなヲタに耐えきれないんじゃないか…と、マジでずっと心配していたんですよね…
    でも、新作も少しずつ描いてくださってるみたいで安堵しています。そりゃBLじゃない方がセンセの素晴らしく美しい作品をより幅広い読者層に知ってもらえるから良いとは思うけれど、やっぱり繊細緻密なタッチで描き上げられたエモーショナルなボーイズラブで萌えたいんですよね…

    「ゆうづつ」は宵の明星のことです。風雅ですね。
    大正か昭和の頃の時代背景で、同じ屋根の下で下宿することになった書生と駆け出し作家が主人公です。
    慎太郎は章吾の第一印象から、気が合わない相手だろうと苦手意識を持つものの、少しずつその内面を知るにつれてもっと相手の事を知りたいと思うようになっていきます。
    相手の見えない心の内面を、書いた作品を通して知っていく…というところが良かったです。その過程が繊細で美しい絵柄で表現されていて、魂が浄化されました…
    表紙はもちろん、カバー下もため息ものです。
    レトロな雰囲気がたまらなかったです。
    それだけじゃなく、無機質に見えた慎太郎が章吾の生い立ちに思わず涙したり、章吾もオトコの影に嫉妬したりとちゃんと人間臭さもあって、ラブストーリーとしてもすてきでした。

    書き下ろしの「盂蘭盆会」は、二人がこれからもずっと一緒であることが確信できたお話でした。章吾は年下わんこから、成長した顔つきになっていて感無量。

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