- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815602680
作品紹介・あらすじ
「何を根拠に『様子を見ましょう』とか『大丈夫』とか言うの?」
「同じ症状でも、医者によって薬の出す量が違うのはなぜ?」
「有名大学の附属病院はやっぱり優秀なの?」
「神の手と呼ばれる外科医には、どうすれば執刀してもらえるの?」
医者や病院に一度は聞いてみたいことって、ありませんか?
大型総合病院から、町の小さな診療所まで勤務し、
10万人以上の患者と接してきて、
患者から多くの「すごく聞いてみたい質問」を聞いて答えてきた現役医師が、
医者や病院の実態を大暴露したのが本書です。
一度は気になったこと、この本に書いてあるはずです。
さらに、医療現場の実情に迫りつつも、
患者や患者の家族はどうすれば、より良い診療を受けることができるのか
までも、しっかりと提言しています。
病院に行く前に、必ず読んでください。
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第1章 診察
・医者は見た目で判断する
・専門用語でまくしたてるのは知識がない医者
・地域別、ダメな医者から逃げる方法
・知られたくない医者の時間割
・適当な医者がする患者のあしらい方
第2章 治療
・専門外をかなり嫌がる
・ミスがバレたくない時医者がする行動
・なぜ医者は自分の都合のいい治療法しか説明しないのか
・なぜ医者はマニュアル主義が多いのか
・医療ミスはたいてい同じ医者が起こす
第3章 薬
・同じ病気なのに医者によって薬が違う理由
・面倒な患者に出す薬は普通と違う
第4章 手術・入院
・「私失敗しないんで」と言うのはヤブ医者
・患者を縛り付ける・隠ぺいすると評価が上がる
・これを知らないと病院都合の最期を迎える
感想・レビュー・書評
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いくら高給とはいえ医師も人間ですので、患者も礼節をわきまえて接する必要があります。
患者側としては若いころは治る病が多いのであまり意識していないですが、年と共に治らないもの、重いものが増えてきてしまいます。はじめての事態にどうしていいか戸惑いもあるとおもいます。医師側は常日頃の対応であっても、患者側は初めてなのです。
そういった意味で、この本を一読することはとても意味があります。
最後のほうが特にためになりました。
位置No.2463
安楽死とは、医者などが薬を使って死期を早めるという行為です。日本では原則として、安楽死は認められていません。
尊厳死というのは、治らない病気にかかった時、本人の意思によって延命治療を積極的に行わないということです。
ちなみに安楽死も尊厳死も、本人の意思なく行うのは禁止されています。また、治る病気なのに延命をしないのもダメです。
位置No.2455
最期を迎えそうであり、容態が急変すると、救急車を呼んで治療を受けたくなります。ただし、単に救急車を呼んで治療を受けると、無言で「私は最大限の医療を受けたい」と言っているのと同じになります。そのために点滴であれ、呼吸器であれ最大の治療を受けることになります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医学部分館2階書架 : W 009/HIR : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410169678
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第72回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル」第5ゲームで紹介された本です。
2021.01.02 -
医師は医学の専門家にすぎない。
患者の人生の専門家は患者自身。
自分がする治療に関して患者さんがどれだけお金を払うことになるかを少しでも把握したい。 -
まぁ現実に近い。全てではない。一臨床医の感じ方としてはその通りな部分がある。
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他の書籍になりますが『医者の本音』とかなり似通った本と言えます。
タイトルや帯から受ける印象より暴露している感じはありません。
医者も1人の人間だというスタンスのもと、一般的な内容に感じてしまいました。
色々な筆者の主張はありますが、やはり現役の医者である限りある程度の保身が垣間見えます。
しかしながら、トータルで見ると患者側の人間性が大事であるという点は共通していますね。 -
暴露本というよりは、著者の想い(医者の正体を知れば医者への不信感は減り、良い診療も受けられる)というものがベースになっていました。
特に参考になったのは医者の使う用語が一般人の考えるものとは違うということ。
「治療」→「病気をなくして健康な状態にする」ではなく、「医療行為によって、完治に限らず、状態をよい方向に向かわせること」
「合併症」→手術や治療・検査にともなって起きることがある病気・状態