プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820717331

作品紹介・あらすじ

「新しい何か」を創りだしたいすべての人へ。なぜ、やりたいことができないのか。`心理的ブレーキ'を外して「自分の蝶」を解き放て-。プロデューサーの問題解決法。

感想・レビュー・書評

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  • これは大変参考になった

  • 実践しなきゃ、と思えるトピック満載でした。

  • ”Life Learners勉強会で個人テーマ本の1冊として選択。「自分の蝶を放て!」が強く印象に残った。タイトルから想像した内容とは異なり、ワクワクドキドキ、想い、ストーリー、ビジョンなど、感情や心理に訴えかける記述が多い。これがプロデュースの本質だというのが佐々木さんの主張なんだろう。僕がやりたいのもこういう仕事。

    <読書メモ>
    ・自分の蝶を放て!(p.1)
     「変える」「つくる」「楽しくする」
     プロデュースは、そのための技術である。
    ・プロデュースは「何かをやりたい」という個人の思いからスタートする。(p.36)
    ・ワクワクドキドキする企てが、自分が自覚していなかった潜在的なエネルギーを引き出す(p.62)
    ・自分一人ですべてを考える必要はない(p.101)
    ・魅力的なビジョンはプロデュースにとって必須なのだ(p.208)

    <その他のキーワード>
    ・プロデュース思考 ⇔ 合理的問題解決思考
    ・プロデューサーの7つの行動(p.193)
     1.ビジョンを設定する
     2.戦略を提示する
     3.チームを創造する
     4.ネットワークする
     5.環境を最適化する
     6.プロモーションする
     7.成果を共有する”

  • 新しい何かを生み出すにはどのようにしたらいいか述べた本

    目次
    <blockquote>第1章 プロデュースとは何か
    第2章 プロデュース思考
    第3章 壁を越える行動
    第4章 ビジョナリー・リーダーシップ
    第5章 「熱」と「ロジック」が推進力
    </blockquote>
    どちらかというと、ドラッカー的な内容。
    第一章でプロデュースとはなんぞやって内容をやって、二章以降で斬り込んでいく。
    コアとなるロジックは、7つの質問。これはストーリーを創りだす。
    <blockquote>1.ビジョンは何か(自分は何をやりたいのか)
    2.なぜ、そのビジョンなのか(なぜ、それをやりたいのか)
    3.コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアは何か)
    4.自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)
    5.誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)
    6.大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)
    7.付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるか)</blockquote>
    特に大事なのは大義名分があるかどうか?
    そして、やることによる価値があるかどうか?

    そして壁を超える方法……というか壊す方法。
    壁になるブレーキ三つ
    <blockquote>1.深層心理ブレーキ
     (「自分の心にあるトラウマや葛藤」「役割意識からくる自己規制」「自信のなさ」など、自分に固有の精神的な要因のせいで行動できないというブレーキ)
    2.物理的ブレーキ
     (時間がないとか、必要な活動場所がないとか、資金やノウハウがないと行った必要なものの欠如や行動を阻害する環境要因があって「やりたくてもできない現実」を感じて動けないというブレーキ)
    3.身体的ブレーキ
     (「体調の悪さ」「体力的に自信が持てない」といった身体的な事情から、行動を起こそうという前向きな気持ちが起きなかったり、無理したくない気持ちが働いて動けないというブレーキ)</blockquote>
    つまり、見えない何かが原因であって、不可能はない……ということだったりする。

    そして7つの行動につなげる
    <blockquote>1.ビジョンを設定する
    2.戦略を提示する
    3.チームを創造する
    4.ネットワーク作り
    5.環境を最適化する
    6.プロモーション(チーム内向け、チーム外向け)
    7.成果を共有する
    </blockquote>

    ……とまあ、そんな感じ。
    あまりにも都合よい解釈では怖いが、現状を変える思考としてはいいわけで、
    最近はこういうの多いわー……。

    ビジョンを創り、それに向かって人を束ね、成果を共有するっていう、それだけなんだけどね。
    もしドラ読んでたら、「そっくりだぁ!」って言ってしまうかも。

    ▽関連書籍
    ・<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=4478012032" target="_blank">もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら</a>

  • 図書館

  • デジハリのメディアサイエンス研究室の発表で、
    ビジョンについての佐々木先生のお話がとても
    面白かったので、もっと詳しく知りたいと思い
    手に取った本。

    新人歌手を売り出すだけがプロデュースじゃない。
    自分のキャリアも、子育ても、人生そのものだって
    プロデュースできる!というは、目から鱗。
    未来が明るくていいなぁと。

    書籍の中身に、あちこちに散らばされた「図表」が
    読みにくさと紙一重の遊び心に満ち溢れていて
    「本で、こんなことしても、いいんだ」という
    驚きがあったりもしました。

    あと、まったくの余談ですが、
    佐々木先生は、笑顔がキュートで素敵でした(笑)

  • 佐々木直彦著「プロドゥース能力」日本能率協会マネジメントセンター(2008)
    *プロドゥースのスタートにはビジョンがある。ビジョンは実現したい未来のイメージである。ビジョンが魅力的でワクワクする物であればあるほど、人々の共感は集まる。それ以前にビジョンを描いた自分自身のやる気と元気がパワーアップする。だから魅力的なビジョンは実現しやすい。
    *どこか大企業に就職すれば安泰というようなキャリアのレールが幻想にすぎない時代となった。自分のビジョンをもって、時々それを見直しながら状況に応じて自分をプロドゥースするとう作業は非常に有効で、創造的、発展的に成果をもたらす事が多い。いくつか用意された選択肢からこれまでの情報を参考にして選んだり、決まったスタイルに自分を会わせて行くために用意された訓練をうけるという発想ではなく、新しい事例を自分がはじめに創り出すという発想がどこかにあって初めて未来がひらけてくることは非常に多い。
    *プロドゥースは、自分はこんな未来を実現するという未来仮説をみずから行動を起こす事で検証していくプログラムだと言える。
    *最低限の情報は必要だが、たくさん情報を集めてから動くより実際に動きながら情報をあつめていくほうがより正しい未来仮説ができあがる。情報が不足していても、この方法でやってみようと思えたら、動いてみた方が実現しやすくなる。それは、自分がうごいてみたからこそ、気づいたり、発見したりする情報は非常に多い。自分が語ったからこそ、相手が語ってくれる情報は常にある。また、自分が動く事、語る事は、自分から周囲に情報発信することである。それが自分を周囲の関係を変えたり、周囲のムードを変えたりする。自分の夢について、あるいは夢の拝見にある自分の熱い思いを話せば、周囲に共感がおこる可能性がある。周囲に変化が起き、共感者、支援者が登場するたびにこんな未来を実現したいというビジョンは自分の中でも、周囲の人々の間でも信憑性がたかmっていく。なぜなら、1人の人間が自分の思いを持って行動をおこし、周囲に変化を起こし始めている事自体がビジョンに向かって前進している証だからだ。
    *ビジョン:自分の欲求、動機と実現したビジョンは何か?
    (1)ビジョンは何か(自分は何がやりたいのか)
    (2)なぜそのビジョンなのか(なぜ、それをやりたいのか)
    *ストラテジー:どんな方法によってプロドゥースを実現できるか?
    (1)コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアはなにか)
    (2)自分に何ができるのか(自分の果たす役割は何か)
    (3)誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担っているか)
    *バリュー:プロドゥースはどんな価値を生み出すか?
    (1)大義名分はなにか(なぜ、このプロドゥースが必要か)
    (2)付加価値はなにか(どのような波及効果がうまれたか)
    *プロドゥース経験がプロドゥーサーをつくる。こうしたダイナミックな変化を一度体験すると、人は、信じて動けば何が起きて、賛同者が現れたり、今まで否定していた人の気持ちが変わったりしてやりたい事が実現していくものだという感覚を持てるようになる。失敗する事もある。いつも希望通りにことが運ぶ訳ではない。しかし、逆に思った以上に成功することもある。
    *1980年代後半にはすでに企業経営の現場では目標とは違うビジョンが組織変革や開発創造のために有効だという認識が生まれていた。ビジョンという言葉がタイトルに含まれた書籍も出版された。しかし肝心のビジョンの定義nついて一言も触れられていなかったり、ビジョンの意味を正しくとらえていないものが非常に多かった。政府の関係機関が発行する報告書に記された21世紀ビジョンの類もほとんどが21世紀に向けての大間かな計画という意味で使われていたと言ってもいい。
    *ビジョンの意義を説明したり、ビジョン実現によってどんな感動的な出来事がおきるかといった臨場感のある話も重要だ。プレゼンでは自分自身の熱い気持ちを表現することも必要だ。大切なのはなぜ自分が熱い気持ちを持つに至ったかという拝見を語る事である。なぜ、このプロドゥーサーはこのプロドゥースを仕掛けたいのかというプレゼンターの心の中にある理由が分かったとき人はなるほどと腑に落ちる。これもまた人を動かすロジックになる。構想が実現すればどんな価値ある事が連鎖的に起きるかについて事前にシュミレーションしておくことも良い。
    *プロドゥースは論理だけでは説明できない問題解決の方法である。なぜ、このプロドゥースが必要なのか。方法論の選択肢は他にないのか。本当にできるのか。これらの疑問に対して100%の筋の通ったSteveつめいをする事はプロドゥースでは難しいという宿命がある。
    *しかし、自分自身がやる気になり、しかも人から賛同を得るためのロジックを組み立てることは充分可能である。世の中をあっと驚かせる創造や変革を起こすためにも自分の人生を切り開くためにもそのロジックが非常に重要な役割を果たす事になる。新しい事をはじめたり、変革を仕掛けたりすれば反対や妨害にあうこともある。人や組織、社会に影響を及ぼすプロデュースには常に共感者を生み出す可能性と抵抗者を生み出す可能性の両方がある。
    *大義名分は、反対を押さえる力になる。構想の核心は、あくまで何をやるのかという具体的なアイデアはないかと思われるかもしれなし。だた、人の力を借り、人に影響力を及ぼしながら構想を実現していくプロドゥーサーは何のためにやるのか?誰のためになるのか?どんな価値が生まれ広がって行くのか?ということを伝えられるかどうかが成功の鍵になる。
    *プロドゥースが立ち上がるとき、反対者とできるだけかかわらにようにすることは重要である。それは大きな成功要因である自分を含めたチームメンバーのモチベーション維持を阻害しないためだ。

  • わりとふわっとしていた

  • プロデュースとは何か?について丁寧に書かれている本。
    プロシュースを行う上で、人に共感して協力してもらうことが重要になってくる。どうやって共感して、自分のやりたいことを人のやりたいことにするかはビジョンがとても大切になる。ビジョンの語り方などなど。
    そもそもビジョンが持てるようになるまでは大変だと思う。プロデュースの戦力となるしかない。

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