プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820717331

感想・レビュー・書評

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  • 人とのつながりが大きい会社に勤めているため、関わり方という点で学ばせてもらった。人をプロデュースというと何かおおげさな感じがするが、どのように関わることで人が変わり、行動や結果につながるのかがわかる。

  • 気になったところを箇条書き
    * プロデュースのスタートにはビジョンがある
    * 専門分野を生かして何かを生む出す仕事をするプロフェッショナルもある
    * 魅了的な物語は高いモチベーション,イメージの強化,巻きこむ力がある
    * プロデュース思考
    1 ビジョン 2 戦略 3価値 4 ストーリー
    1 ビジョンは何か?
    2 なぜそのビジョンなのか?
    3 コアテーマは何か?
    4 自分に何ができるか
    5 誰に何をやってもらうか
    6 大義名分はなにか
    7 付加価値は何か
    * 壁を超える思考
    1 論理的に飛躍した発想を肯定する
    2 心に湧きおこる感情や直感を重視する
    3 反対多数でも実行できると考える
    * プロデュースは合理的問題解決の発想とは違う.対立するものではない
    * 小さな行動
    1 生の情報の収集 2 支援者,共感者を作る 3 よりよい仮説を作る 4 自分のモチベーションを高める
    * プロデューサーの7つの行動
    1. ビジョンを設定する 2 戦略を提示する 3 チームを創造する 4 ネットワークする 5 環境を最適化する 6 プロモーションする 7 成果を共有する
    * ビジョンは目標とは違う.目標はビジョンに至る方向性の矢印上にある明確な一地点
    * ビジョンは目標より長く生きる
    * 良いビジョンの条件
    1. 目指す未来の情景がイメージできる
    2 実現した時の付加価値が想定でき魅力的
    3 現状から飛躍しているが実現可能性を感じられる
    4 実現の方法やプロセス,かかわり方を限定しない
    5 説明しやすい
    * ビジョンが実現した時,実現するまで,生まれた背景の物語の3つある
    * WHYの重要性
    1 自分自身の必然性を自覚できる
    2 人になぜこれをやるのですかと問われたときに説得力を持ってこたえられる
    3 その理由自体が人を動かす
    * ビジョンは合議からは生まれない
    *
    1 ビジョンは何か?
    2 なぜそのビジョンなのか
    3 コアテーマは何か
    4 自分に何ができるか
    5

  • 時間をかけない情報整理を読んで気になったので、同じ著作のプロデュース能力を読了。原因分術析とは異なるアプローチで、どうやって問題解決するのか、を探った一冊。

    著名なコンサルティングファームの本とは、ちょっと違う感じ。なぜを5回繰り返しても、ロジックを積み上げても解決できない現状にぶつかった場合に、どうすれば良いのか。


    原因が究明され問題の構造が整理されても、それだけでは絶対に解決できない。原因をつぶすという発想で解決が進まないからである。


    問題を解決する手段は、ひとつではないことを知ることから始まる。いろんな考え方、いろんな手段がある。正解がない問題に対して求められるのは、明確な「方向性」。どういうことを成し遂げたいのか、大小問わず、言語化することが重要。

    そして、次に重要になるのが「小さくても明確な結果を出すこと」。
    自分の責任範囲というのが、どんな組織でもある。でも、これを少し超えることが、新しい世界を切り開いていく。そして、超えるためにはスモールスタートで何かの結果を作ってみる。形が見えることで、自分の自信や周りの共感が得られて、方向性が強化される。

    思いつきで指示をして、結果を気にしない上司やコンサルタントは、現場を混迷させるだけで結果として何も価値を生み出していない。


    いいか悪いかを判断しきれないアイデアは、すべて却下か、または保留になっていく。


    みんなで合議して出したアイデアや、緻密に問題を分析した結果だけでは、ダイナミックで結果に結びつける解決策は、ひねり出せないことを念頭に置くべきだろう。自戒の念を込めて。

  • 新しいものを創造したり変革を起こしたりするリーダーシップを発揮するにためには、「子供」の部分を持ち合わせていることが必要。

    ビジョンは具体的ではなく、方向性を示すだけのもの。
    現状から飛躍しているが、実現を信じることの未来像

    ビジョンは未来であり、未来の姿へ向かうためのストーリーを語る。

    プロデュース思考の7つの問い
    ビジョン
    ・自分は何がやりたいのか
    ・なぜ、それなのか
    戦略
    ・キーとなるアイデアは
    ・自分の役割は
    ・誰にどんな役割を
    価値
    ・なぜこれが必要か
    ・付加価値はなにか

    自分が小さな行動からはじめてみる

    ビジョナリーリーダーシップ
    いいビジョンは語れる。
    ・ビジョンが実現した時の物語
    ・ビジョンが実現するまでの物語
    ・ビジョンが生まれた背景にある物語

    人を動かす4つの要因
    ・魅力的なビジョン
    ・危機感
    ・意味
    経済的意味
    社会的意味
    生理的意味
    哲学美学的意味
    ・効力感

    人を説得するには、
    熱い気持ちと人が動こうと思えるまでのロジックがあること

  • プロデューサーというと、テレビや映画、音楽や広告など業界のお偉いさんが、まず思い浮かぶ。しかし、著者はプロデュースをもっと幅広く、「一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて『新しい何か』を創りだし、現状を変えること」と定義。公務員、農家にサラリーマン…職種に関係なく全ての人がプロデューサーになれるという。問われているのは「新しい何か」を世に送り出したいという意思。そんな願望を抱いている人にオススメの一冊だ。例えいまは情熱が小さな火種であっても、それを上手に大きな炎にする手立てを教えてくれる。

    プロデュースの原点は1個人の願望。そこに向け、“小さな行動”を積み重ねていくことが大切だと説く。具体的には、①生の情報を収集する②支援者・共感者をつくる③より良い未来小説をつくる④自分のモチベーションを高める、の4つ。1つ行動すれば新しい何かが生まれ、起爆剤にして次のステップへ、これらを繰り返すうちに最終的には当初の想像図を超えた(もしくは実現困難と考えていた)未来にたどり着くとする。

    中でも②を重視。「プロデュースは、共感者、支援者、そしてともに行動してくれる仲間が登場して、小規模でも強力で心強い行動体勢ができるかどうかが実現への鍵となる」。壁にぶつかった時にも仲間の存在は大きい。「『あなたは正しい、あなたならできる、私は信じる、応援する、一緒にやっていこう』というメッセージを送ってくれる人が身近にいることによって、はじめて前に進んでいける」

    夢へと向かう仲間との冒険。そこで必要となるのが地図ともいうべき指針であり、次の7つに対して答えを出すよう求める。Ⅰビジョン<(1)自分は何がやりたいのか(2)なぜそれをやりたいのか>Ⅱ戦略<(3)突破口を開く鍵となるアイディアは何か(4)自分の果たす役割は何か(5)誰にどんな役割を担ってもらうのか)Ⅲ価値<(6)なぜ、このプロデュースが必要なのか(7)どのような波及効果がうまれるのか)。自分自身がワクワクするようなストーリーを描き、どんな利益があるのかも含めて仲間を口説いて巻き込み、ともに前進していく。たとえ遭遇してしまった時にでも、地図さえあれば、共有したビジョンを再確認して新たな一歩を踏み出せるという。

    「新しいものを創造したり変革を起こしたりするリーダーシップを『大人』として発揮するためには、『子供』の部分を持ち合わせていることが必要だ。
     このパラドクスには真実がある」

    幼いころから心動かされる瞬間が好きだった。人との会話や読書を通しての、ドキリ・ワクワクの興奮、シュンとなったりポロリと流したり。裏返しの関係にある、自分の発したメッセージで相手に何かを感じてもらえた瞬間にも喜びがわく。『こんな欲求を毎日満たしてくれる世界ないですか?』。まず自分の中にあるはずの、少年心にたずねてみよう。

  • プロデュースというと、芸能界や出版界など特定業界の用語に感じられるが、実は違う。
    プロデュースとは、ビジョンを掲げ、ビジョンを達成する為のチームを作り、ビジョンに向かってチームのメンバーのモチベーションを高めながら、ビジョンを達成していくこと。あらゆる業界に適用できる考え方・やり方である、と著者は書いている。

    確かにその通りだと思う。というか、ビジネス書などでいうところの問題解決能力や目的達成能力をプロデュース能力と言っているのである。
    私には、言葉を言い換えて目新しさを醸し出しているだけのように思える。

    ただ、問題解決能力よりプロデュース能力と言った方が、語感が柔らかく受け入れやすいと思う方もいるかもしれない。
    既に多くのビジネス書を読んでいる方には、あまり目新しいものではないが、それ以外の方は一読の価値はあると思う。

  • 囚われの思考からの脱却
    「いい人」は本当にいい人にはならない
    ワクワクドキドキが最後には勝つ

    ストーリー性にあふれた構成
    魅力的なストーリーは、高いモチベーションを作り出す
    魅力的なストーリーは、実現するイメージを強化し、行動の迷いをなくす
    魅力的なストーリーには、人を説得し、恊働作業に巻き込む力がある

    プロデュース思考の根幹
    ①ビジョン 自分の欲求・動機と実現したいビジョンは何か?
    ・ビジョンは何か(自分は何をやりたいのか?)
    ・なぜ、そのビジョンなのか(なぜそれをやりたいのか?)
     ビジョンは、目指す方向性が明確で魅力的な未来への展開がイメージしやすいものである一方、ビジョンを考えた人はなぜそんなことを考えたのか、というビジョンの背景にある事情が隠れて見えなくなっていることが多い。→ビジョンにある背景も知りたいと思うのが人間心理 WHY?

    ビジョンと目標は違う。ビジョンには物語がある

    ②戦略 どんな方法によってプロデュースを実現するか
    ・コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイデアは何か)
    ・自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)
    ・誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)

    ③価値 プロデュースはどんな価値を生み出すのか
    ・大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)
    ・付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるのか)

    ④ストーリー

  • 2010 0425

  • これからは、やりたいことを自らプロデュースしていく能力が必要であることを説いている。

    「自律行動型人財」に求められる能力を解説している書籍。
    この書籍とソリューション・フォーカスを組み合わせて読むと、理論を理解して実践することができるかと思います。

    ただ、書籍の内容は結構廻りくどい・・・。必要なところだけ抽出する読み飛ばしが必要。

  • 内容的には学生さん向けか?

    ・プロデュース思考において、答えを出すべき7つの質問
     1・ビジョンは何か
     2・なぜそのビジョンなのか(なぜそれをやりたいのか)
     3・コアテーマはなにか(突破口を開く鍵となるアイデアは何か)
     4・自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)
     5・誰に何をやってもらうか
     6・大義名分は何か
     7・付加価値は何か

    ・ビジョンの源泉
     モデルの存在、独創への意欲、危機感、飛躍した発想、社会への意識、体験、出会い、夢、空想、遊び

    ・ビジョンは合議からは生まれない

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