- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901741
作品紹介・あらすじ
性や暴力といった刺激的なトピックから、人生の意味といった高尚なテーマまで、いま一番熱い研究分野=進化心理学の知見を総動員して徹底的に解説。
感想・レビュー・書評
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進化心理学を学ぶ学生さんにお薦めしていただいた本。興味深い。
・男は、女性の容姿を見るが、女は男の地位を見る。
・男性の暴力は、集団の中の地位を維持しようとする行動である。
・他人種だと普通の顔はなかなか見分けられないか怒った顔は厳密に見分けられる。
・妊娠すると、自衛のために排他的になり、食べ物の思考も変わる。
・どんな文化でも男は年下の女を求め、女性は年上の男を求める。
・集団への同調性は、男だと、事前にどんな精神状態にあるかで変わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間関係や性に関して著者が進化心理学の観点から紐解いた本。
生物学によくある「生物は自分の遺伝子を広める」ということが本書を通してざっくり書いてある。
E.O.ウィルソンなど権威ある方々と実験をしていたことは個人的に感動。
実験に関しては規模が小さく偏りもあるため最後のあとがき通り本書が正しいとも限らない。
しかしマズローの5大欲求に変わる新しいピラミッドなど読んでみたら納得させられるものがある。
男女共の生活に「そう言う現象あるかも」というのを本書で取り扱っており、特に女性という感情的な生き物がなんとなく分かるような気もした。
読んでいて楽しかったので個人的におすすめ。 -
俗っぽいテーマで進化心理学の研究結果を自伝混じりで面白おかしく書いている本。
「訳者あとがき」でいいまとめをしているので、そこだけ読んだらざっと概要分かる。
・コントラスト効果
・外集団均質化
・男が若い女性を好む傾向
・女が社会的地位の高い男を好む傾向
・古典的経済学と行動経済学、進化心理学の関係
など、何となく自分では感じているけれど、自分だけの感覚ではなく人類の傾向として紹介されている。
ただ、あくまで傾向の仮説とそれっぽい実験結果から述べているのであり、個人個人には全然当てはまらない。
進化心理学全般は鵜呑みにしないことが大切だと思う。
マズローの欲求ピラミッドを置き換えた新しい欲求ピラミッドは、俗っぽくて面白い。
高尚な自己実現、綺麗事を言っている人は最終的には繁殖可能性を高めていると思うと、見る目がちょっと変わる。 -
企画、編集、制作を担当。
タイトルは、ヒット作『ヤバい経済学』にあやかったもの。 -
生物学の知識がないからか、なんでもかんでも生殖戦略で説明されるのは因果の向きがごちゃごちゃしてる感じがする。人間の場合、やはり「その社会がそうなっているから」性差のバイアスがあるんじゃないの?
で、この疑問への解答は第12章 力学系理論と社会のジオメトリーの以下に集約されてて、えっと進化生物学的な生殖戦略どこ行った?
「集団に帰属している人が下す意思決定は、周囲の人々の行動を促す原因になると同時に、周囲の人々の行動に反応した結果でもあるだろう。時間の経過とともに、人々のあいだで取り交わされるこうした相互作用は自己組織化され、その集団はある特定の方向へと進むようになる。」
やはり認知神経学、認知心理学の本を読もうと思った。 -
心理
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意識について何冊かまとめて読んだときに気になって
いた「性」についての本を集中的に読むことにした。
その一冊目がこの本である。
「野蛮」「セックス」「殺人」とずいぶん刺激的な
タイトルではあるが、書いてあることはごくごく当たり
前のことだけだと思ったのは、前に意識についての本を
読んでいたせいだろうか。内容を知りたいだけならば
訳者あとがきを読めば事足りること。実験の手順や結果
についての詳細な記述が全くないことなどから、軽い
読み物だと思って気軽に読むのが吉かと。
結局子供を作らずに終わってしまうだろう我が人生の
意味についてちょっとだけ考えてみようかなと思い、
正しい答えを得るためには正しい問いを立てなければ
ならないということを改めて思った、そんな本でした。 -
山形浩生の解説10ページくらいを読めば内容は把握できるが、特に宗教と生殖の無理矢理な理屈付けは面白かった。
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すべては、子孫繁栄。。。
うーん ちょっと回りくどいかな。