天使から百年 魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫 の 1-1-1)
- 富士見書房 (2010年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829134641
作品紹介・あらすじ
「あたしはカイの魔人で力。あなたの敵は、あたしがやっつける」魔人・フジシロユイカは、カイに笑ってそう告げた。「今すぐ理解して欲しいのは、あたしは、あなたのものだってこと」この世界にはロードリーという、敵がいる。異形の彼らに対抗する適性が認められ、ターヴィス学院に強制入学させられた、英雄の末裔の少女・カイ。戦うために、彼女は別の世界の魔人と契約した。光と共に現れた自分の魔人を見て、カイは思う。人を殺す敵に立ち向かうなんて、こわい。本当は逃げたい。ここよりマシなどこかへ行きたい。でも、できることがあるなら。-それをやるしかない。これは、世界に立ち向かう方法が見つからない、少女たちの物語。
感想・レビュー・書評
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人生の半ばを過ぎた人間がカバーをかけずに読むにはなかなかに表紙が辛い。
野梨原花南の物語の中には《大人》が存在しないな、とふと思った。
けなげに頑張る少年少女とすべてを悟りきった老人だけで世界がまわっているように感じる。
もちろんまったくもっていないわけではないのだけれど、大抵は、主人公たちに都合のいい脇役として登場する。
(例外は『マルタ・サギー』の探偵事務所所長くらいか)
物語にがっつりからんでくる《大人》を見てみたいなと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までにも読んでました野梨原先生の、少年レーベルからのシリーズ。
と、言っても結構受けた印象は「ヘブンリー」の焼き直しに近い
印象だったんですが。
今回のほうが断然好きですが。
この先生の作品は他のファンタジー系ラノベに多い「作品OR作者依存用語(勝手に命名)」が
あまり無い代わりに、極端に説明不足。
なのに納得は妙に出来る。
今回だと、もう1人の主人公・フジシロユイカが何者かは
名前からもある程度想像がつきますが、
彼女が(色々な意味で)何でああなのかは
全く解らないし、この巻の時点では説明もされません。
とりあえず、現実世界と逆軸からリンクしてるという設定は
凄くツボですが、次巻以降を読むかは未定です。
最後の3巻まで出てからかなぁ。
とりあえず、凄く普通の子な主人公・カイと、
ヒーローというには完全に他のキャラに負けているジャスラス君が
お気に入りです。 -
ライトノベル
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軽く読めて面白かった。主人カイと魔人ユイカと、ロドーリーとの戦い。結構強引な話の展開だけど、流れに逆らわず読めば楽しい。しかしはしたない力だ(笑)
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三巻完結ものの、第一巻。
主人カイ・ハイ・パーグッド・ラックと魔人フジシロユイカ。
天使を用いての代理戦争と、廃棄された100年。
なにはともあれ、三巻ものをどうぞというのは、うれしいだろうなあ…!
あたしはヘブンリーとかも、三巻までくらいは読んでみたかった。うう。ちょっと温度が似てる。 -
謎だらけですが、普通に面白かったです。
イズシール先輩が結構好きかも。何気にユウキもいいかな(笑)。ただのファンタジーかと思ったら、現代日本と交錯していくようなので、ちょっとびっくりしたけど、面白い。出たばかりの二巻に手を出そうと思います。 -
野梨原花南さんは初めてだったんですけど、楽しめましたね。
最初はゼロの使い魔みたいな異世界召喚ものかなーと思ったら、最後の方に召喚士も混ぜて召喚された側の世界にいってしまった。カイとかユイカとかジャンセンとか中心人物も良いし、脇役の先生の設定なども面白いと思う。あとがきを見る限り、全3巻で終わりなのかな?
・主人公のカイとジャンセンの初々しい会話とか普通の学校の風景とかの描写の時でも、なにか暗い雰囲気があったような気がする。作家の文体?設定のせい?
・地の文で流れるように視点が変わって、これまた面白い。野梨原さんの独特の文体なのかな? -
なんとなくハリーポッター読んでる気分になりました。続きが気になります。
あとユイカは破廉恥だと思います。