- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829209141
作品紹介・あらすじ
健康寿命が終わる75歳からを「ヨタヘロ期」と呼ぶ87歳の筆者。
人生100年生活の現実とアドバイスを語ります。
感想・レビュー・書評
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時々お茶目な側面を覗かせながら、老いを語る姿に親しみが湧く。具体的な数字を持って人生100年時代を説いていらっしゃる所が、流石研究者とうなずかされる。ただ自身を持って貧乏とおっしゃるのには、どうも共鳴できなく、そこだけが残念。今や格差は限りなく、お書きになるような暮らしはできない老人たちが、数多くいる事はご存知のはず。
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母がヨタヘロになってきて毎日のように愚痴の電話をしてくるようになったので、あなただけじゃないのよと元気づけるために買ってまず私が読んでみた。が、ヨタヘロの部分はあまりなく、けっこう社会的な内容で・・・。とりあえず母に渡したら、「あら、樋口恵子さんの本読むの久しぶりだわ。」と喜んでもらえて結果的にはよかった。
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母に勧めるつもりで、買った本だけど、魅力的な樋口恵子さんがどんな老い方をされているのか、読みたくなって、母より先に読みました。朝起きると、どこかが激痛、という87歳の現実を知り、サボっている体のケアをやんなくっちゃ、と切に思いました。伊藤比呂美さんや樋口恵子さん、上野千鶴子さんたちの、人生の始末のつけ方はかっこいいですね。果たして、自分にできるのだろうか?できるように成長したいものです。
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ヨタヘロ期(79~90代)には まだ届いていないけど・・・・
「明日の友」の連載エッセイ「人生100年学のすすめ」をまとめた1冊
著者 樋口恵子 87歳
自分の老いを客観的に分析し、ユーモアある文章で表現
これからやって来るであろう様々なことが、悲観的ではなく 読んでいて心地よい
これが知的に 社会とつながりを続けている人の目指す姿かもしれない
*老いても一定の判断力がある限り、買い物と言う社会参加と決定権を最期まで持たせてほしい 「青年よ大志を抱け、老年よサイフを抱け」・・・いい言葉だ
*高齢者の多い地域に招かれた時 どんな地域に住みたいかの問いに
「歩いて買い物 近くに仲間 ちょっと稼げる仕事があって
共に語らい 共に食べ こんな団地に私は住みたい」・・・大きく同意だ
親世代の介護を考え出したとき そして 自分の今後を思う時
手に取って損はない1冊だと思う
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著者の正確な統計的な数字と人の名前を覚えていることに驚いた、と同時に感銘を覚えた!今や人生百年時代に突入で社会制度も変えないと。特に災害時はおっしゃる通りです。
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同居している90歳を超えた義母の気持ちに少しでも寄り添えたらと思い、高齢者がどんな思いでその時を過ごしているのか、ヒントを求めて読んだ。
社会的地位も経済的な余裕も比較的ある(ご本人はそうおっしゃってはいないが、客観的に見てそうでないはずがない)著者でさえ、老いと折り合いをつけながらも前向きに生きている。そう生きられるのは、周囲の人たちも前向きな気持ちでサポートし、ご本人がそれを快く受け入れているからだと思った。 -
80歳は80歳にならないと分からないと、亡き祖父に言われたものだが、年寄りと一括りにできないほど、長生きできる世の中になった。
身体も精神もヨロヨロになっても、楽しみを見つけ、周りに感謝し、必要な時には助けを求め、よく食べよく歩くことが大切。買い物も過ぎてはいけないが、大切な意思決定だから、適度にした方がいい。