ロボ―カランポーのオオカミ王 (シートン動物記 3)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006285

作品紹介・あらすじ

シートン動物記は、シートンが自然のなかでくらし、動物とふれあってえたやさしい言葉でいっぱいです。「4歳から94歳までの、子どもの心をもつ読者にむけて」、わかりやすい文章と美しい絵でつづられ、動物たちのほんとうの魅力を伝えています。自然に共感し、動物に心をよせたシートンは、人間に追いつめられながらも、なおオオカミの誇りをうしなわず、敢然としてたたかうロボの生き方を物語にしました。子どもの読者は、この物語を読むうちに、野生動物の心を知り、自然に学ぶことのたいせつさを知っていくことでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • ニューメキシコの北部に広がるカランポーという砂漠のような高原にて、地の利を活かして群れを率いるハイイロオオカミのロボ。牧場主や羊飼い達は家畜の被害に頭を悩ませ、カウボーイはロボをオオカミ王と称して畏れを抱きながらも敬意を表していた。
    ロボは牧場主が雇うオオカミハンター達の銃から逃れ、毒餌や罠を掻い潜り、カランポーを支配していた。
    シートンはこの地域の大牧場主から雇われハンターとしてロボを討つことに。


    ロボのお話がシートン動物記の中で最も有名なお話だと私は思っていましたが、読んでみてまさしくそうだと感じました。
    野生動物には野生動物の中の、決して人間とは相容れない、でも人間同士のそれとさして違わない、友愛というものがあるのだとよく分かりました。
    シートンのお話は限りなく記録に近い創作であることは分かっていますが、ロボの、連れ合いに対する行動は決して作り話ではないのだろうと思います。そう思えば思うほど、後半は涙無くしては読めず、読後も引き摺ってしまうほどロボに魅せられてしまいました。
    シートンがロボの討伐の後、動物に罠や銃を使わないと誓った、と注釈にありました。シートンにとってもロボは誇り高きオールド・ロボ(敬意あるロボ)、オオカミ王であったのだろうと思いました。
    シートンはロボを討ちたくはなかっただろうなあ。

  • 読んでよかった。実際に起こった話しでとても悲しい話しだけど動物の心がわかったきがする。

  • 「シートンが見つけたオオカミの弱点とは、群れの仲間への思いやりであります、仲間との深い心のつながりでした。」
    泣けてくるわ…

  • ロボとブランカがかわいそうだった

  • ニューメキシコの地で、恐れと敬意を持って「オオカミ王」と呼ばれたロボの物語。シートンが実際に体験した事実ということですが、創作ではないかと疑われるのもさもあらんという、様々な驚きに満ちた話です。
    うっかり、学習伝記漫画をチラ見して先に結論を知ってしまい、そこから興味を持って読んだのですが、それでもロボの強さ、聡明さ、深い愛情には驚きを禁じ得ません。

    この本では詳しく語られていませんが、狼が農場の牛を襲うようになったのも、人間が動物のすみかを奪っていったことなどが原因なのです。シートンを読むのなら、それらについて書かれたシートン自身の伝記も併せて読んでほしいです。

  • 研修の課題だったので読んだ本。小さいときに読んだきりだったのですが、忘れていた部分もあって、改めて楽しめました。シートンのほかの作品もまた読みなおしたいです。

  • 幼いころにディズニーの映画でみて、それからずっとロボが理想の男性像です。
    この品格。
    言葉にできない。

    もしかしたら私も狼だったのかしら。

  • 人間に追いつめられながらも、なおオオカミの誇りをうしなわず、敢然としてたたかうロボの生き方。

  • シートン動物記は小さい頃から大好き

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