どうぶつしんぶん (日本傑作絵本シリーズ)

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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834008074

作品紹介・あらすじ

冬眠から目覚めた様子、サル山の木登りコンテスト、山火事など、大事件から身近な話題、催し物案内に料理教室、健康相談、連載小説、ただし登場するのはみんな森の動物……。3人の作者が記事を書き、堀内誠一の楽しいさし絵がいっぱい入った“子どものための新聞”。春・夏・秋・冬の4号が、それぞれ4つにたたまれて入っています。

感想・レビュー・書評

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  • 小さい頃、このしんぶんが大好きだった。「子どものとも」を定期購読していたんだけど、ある日、いつもの冊子とは違う形式のものが来たんだ。それが「どうぶつしんぶん」で、紙製のファイル(というのかな)を開けると、春・夏・秋・冬の4部のしんぶんが入っていた。「ハンプシャーふじんのりょうりきょうしつ」のこけももパフェがおいしそう……なんて、あの頃思ったのと同じこと思っている自分。
    何しろ、作った方々がすてきな面々。特に堀内誠一さんはあこがれの方なので、子どもの頃を過ぎて、小さい頃に読んだり読んでもらったあれもこれもに堀内さんが関わっていたと知ったときは何だかうれしかった。これもその一つ。谷川俊一郎さんとかみんなで楽しく、そして、未来ある子どもたちのことを考えながら作ったんだと信じてる。子どもの目線だとは思わないけど、良質なおとなたちが子どもへの思いを詰め込んだ良質な本……っていうかしんぶん!
    初めて読んだ頃は、しんぶんなんてちょっとおとな気分じゃない? おとなのまねして、開いて手に持って読んでみたり。楽しかった。いつか自分の子どもにも読んでもらいたいなと思って、ずいぶん前に買ったのがしまってある(今回は、図書館で目に留まって借りてきた)。だけど、このままだとしまってある「どうぶつしんぶん」の出番はないかも……。それに、もう紙の新聞って時代でもないだろうな。いまの子どもたちもこんなちょっと背伸びした大人びた気持ちを味わったりできるんだろうか。スマホのおもちゃとか?

  • 大好きだった「どうぶつしんぶん」

    ずっと記憶に残っていて、子供が産まれてから、古本で購入。
    子供の頃は4枚の新聞の管理がうまくできなかった。1枚なくしたり、折り目から破れてしまい、とても悲しかったので、念のため2冊買って、1冊は私が保管。

    メインニュースや地域のニュース、コラムや読者投稿など内容も凝っていて充実している。
    特にお料理コーナーがお気に入りで、同じ材料を集めてどうにか同じものを作れないかと保育園の先生に頼んだ思い出がある。

    堀内誠一のイラストが堪能できるという点でも、素晴らしい絵本。

  • 子供の頃に読んだとき、本の中に新聞がある!とびっくりしました。

  • 子供の頃すごく好きだった本。本だけど中はしっかり新聞が入っていて、何度も繰り返し読んだ。今は廃版になっているみたいだけど、先日中古書店にて購入しました。
    子供がもう少し大きくなったら読ませたいな。

  • n:この『新聞』は、娘が3歳の時に「いる!」と、初めて自分から欲しがった本です。

  • 昔大好きだった絵本。古本市で発見。息子もお気に入りに。春夏秋冬にわかれた新聞。それぞれの記事がそれぞれにおもしろい。つながってるものもあったり。どうぶつの特徴がよく出ているし、季節感もでていて。新聞っておもしろいなあって思う。作りたくなる。

  • 山口県立図書館のホームページで知り、借りてよんだ。

    はっかんのじ
     どうぶつびすけっとがあって、どうぶつしんぶんがないというのは、どうかんがえてもおかしい。であるからして、きょうここに「どうぶつしんぶん」をはっかんするのである。

    「はっかんのじ」が突然で、ほほえましい。
    春夏秋冬号、四枚の新聞が入っている。
    どれもとてもよくできていて、ほんとうにおもしろい。
    古びないってこういうことですよね。
    新聞に載っている広告もまたいいんだわ。
    分かち書きではないので、少し読みづらい。
    現代では子ども向けの新聞もあるけれど、まずこちらを手にしてほしいです。
    あちらとこちらが繋がっているうちに。

  •  いつまでも楽しめるよう、破れたり、綻んだりしない良い工夫はないものかなあ。

  • 堀内さんのイラストレーションである。
    もうとにかく堀内さん的なものが好きな私。
    タッチは大胆で、賑やかな画面にいつも喜びを感じます。

    今回は、絵本には珍しい新聞形式。4枚だけなのですが、ユーモアたっぷりで、どこかとぼけた文章にホッとします。

  • みにぴ ミク氏 2011.06.18

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著者プロフィール

1929年、劇作家・岸田国士の長女として東京府豊多摩郡に生まれる。立教女学院小学校、立教女学院女学校を経て、東京芸術大学油絵科に入学。1955年、谷川俊太郎の勧めで第一詩集『忘れた秋』を発表し、詩人としてデビューした。童話作家としても活躍し、1966年には画家の中谷千代子とコンビを組んだ『かばくん』でドイツ児童図書賞を受賞した。1973年、『かえってきたきつね』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。

「2019年 『岸田衿子の詩による無伴奏男声合唱曲 うたをうたうのはわすれても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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