好奇心の部屋 デロール (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834023749

感想・レビュー・書評

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  • ライオンの斜め前の犬が気になります。これも剥製?不思議な店です。「店」というところがすごい!19世紀がそのまま残っているようです。

  • 蒐集家の夢の部屋、ヴンダーカンマーに迷い込みましょう。
    博物館好きとしてもたまらないです。

  • パリの、様々な生き物の剥製や標本を商うお店「デロール」の探訪写真。
    1831年開店という店の中には生きているように自然な姿のライオンや白熊、ヘラジカ、鳥などが処狭しと置かれている。
    床に寝そべる犬や熊、歩いているような孔雀、足を蹴上げるシマウマなどなどいっぱいがいる!
    ページを開くごとに、「ウオーッ」と小さく歓声をあげてしまう。

    昆虫や蝶々もいる。また剥製に取り付ける様々な色と大きさのガラスで作った目玉にもギョっとする。
    魚の剥製、両生類や爬虫類の骨・・、植物・鉱物までありとあらゆるものがありそうだ。
    小さなタツノオトシゴの標本もある。

    ヨーロッパの異国の動植物への趣味の高まりに応じて、このような店ができたのだろう。
    植物画家メーリアンのことを思い出す。写真のない頃の実証主義、知らないものを見たいという好奇心が羽ばたいた時代が、現代の都市にもまだある。

    昔、東南アジアのおみやげに蝶々を頂いた。展翅して額装しようと渋谷の志賀昆虫を訪ねたことを思い出す。昆虫・蝶々などを採集する人々対象の専門店。不思議な生と死の展示場だと当時は思った。出来上がった展翅の蝶々は、なんだか不気味に感じてすぐに人にあげてしまったっけ。

    「好奇心の部屋」であるデロールは、私には怖い。しかし覗いてみたい気もする。

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著者プロフィール

1954年滋賀県生まれ。写真家。
大学卒業後独学で写真技術を学び1980年よりフリーランスとなる。
以後、琵琶湖をとりまくすべての自然と人との関わりをテーマに撮影する。
一方、熱帯雨林から砂漠まで、広く世界の辺境地の訪問を重ね、取材をつづけている。
また、ハサミで自然の造形を鮮やかに切り取るペーパーカットアーティストとしても知られる。
自然と人との共存を里山というキーワードで表現し続けている。

「2022年 『Mitsuhiko Imamori Monthly Calendar 2023 今森光彦 オーレリアンの庭 里山に暮らす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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