- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834024142
作品紹介・あらすじ
「めんどくさい!」と、歯をみがかないで遊んでいたら、ゆうちゃんの歯がとんがってきました。「きばがある子は、オオカミさんの子におなり!」おかあさんに言われて、ゆうちゃんはオオカミのところへ行きます。そこで「めんどくさい!」と帽子を脱がずにお昼ごはんを食べていたら、角が生えてきました。「角がある子は、オニさんの子におなり!」オニのところも追い出されたゆうちゃんは、"めんどくさいサイ"の子になります…。身近なテーマから生まれた愉快なお話。
感想・レビュー・書評
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3歳4ヶ月 図書館絵本
◎ 子は自分では選ばなそうだと思ったけど、「これサイの絵本みたいだけど読む?」と聞くと、ちょっと考えて「借りる」と。
繰り返しの安心感と、テンポの良い言葉。やっぱり子は大好き。「めんどくさいサイ読むよー」と言って、絵本を持ってきてくれる。これを読んでから「めんどくさいったら さーいさい」とニヤニヤしながら言うようになった(笑)本人は面倒くさいと言った事はないので、たぶん意味はわかってないけど。夫に「めんどくさいサイー」って言われるだけで、ゲラゲラ笑う。良い絵本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんでめんどくさいからやらないんでしょうか?きばがはえるよりはやったほうがいいんじゃないでしょうか?おいだされてばっかりでしたよー!
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幼稚園本。終始、ゆうちゃんの肝がすわっていて感心してしまいました。息子たちはワクワクして聞いていました。
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2023.11.19市立図書館
このあいだ西内ミナミさんの訃報をきいて、「ぐるんぱのようちえん」の他の作品がまるで手元になくてあらためて読んでみたいと思っていた本。しばらくずっと貸出中でいつみても本棚になかったのがやっと借りられた。
月刊絵本は1981年12月号、2009年に単行本化。
朝おきて、おかあさんの言う通りに着替えて歯みがきしたくない子にきばが生え、家を出てってオオカミの子たちと遊んでいたけど、オオカミ母さんのいうことも聞かなかったらツノが生え…とほうぼうでならずものをつきとおしたはてにたどり着いたのがめんどくさいサイの家というお話で、主人公のゆうちゃんはちょっと「かいじゅうたちのいるところ」のマックスみたいだなと思った。
最後のオチがおもしろいし、安心できていい。ゆうちゃんが身だしなみ(しつけ)という支配からかろやかに逃げ回って最後は自分の意志で怠惰からもにげだすのがいいし、どこのおかあさんも身だしなみを求めはしてもしたがわない子を力で支配はしないし、こどもが一人ぐらい多くても気にせず世話してくれるあたりのおおらかさというか大ざっぱさも好き。文字数多めだけれど、調子よく「次は?次は?」と読み進んでいけるのはさすが西内ミナミ。なかのひろたかの絵もたのしい。森の風景はうちにあった初期の絵本「りんご」を思い出させる。 -
3歳〜。
教訓を説くタイプの絵本ですが、面白い!
積極臭さがなく、子どもはワクワク、大人はほっこりとします。
大人にとっては悩ましい子どもらしさが、うまく描かれています。キャラクターの造形も良い。だから、説教臭さがないのかも。
ジブリ作品したら、ヒットするのでは、と思いました。 -
「何でも「めんどくさい! 」と言うゆうちゃんが、何にもしない“めんどくさいサイ”の子になります。ところが、あんまり手が汚れたので洗おうとしたら、めんどくさいサイが「手を洗うな」と言うのです。堂々と「めんどくさい! 」を連発するゆうちゃんは、子どもたちの憧れの的! そして、めんどくさいサイのところを自分から飛び出していく結末も、共感を呼びます。身近なテーマから生まれた愉快なお話です。
読んであげるなら 3才から
自分で読むなら 小学低学年から」 -
めんどくさいサイという駄洒落でタイトルだけで笑いが起こります。
オオカミや鬼のお母さんが我が子を牙や角だけで認識する大雑把さもおもしろい。
めんどくさがって極限までほったらかすとその居心地の悪さに気づくのですね(笑)
サイの舌打ちや結局めんどくさい結末も笑えます。