邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season6 (ホーム社書籍扱コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834285185

作品紹介・あらすじ

邦画プレゼン界の永久欠番! 『邦キチ』新境地のシーズン6が唸りを上げる!!
今回も「映画について語る若人の部」を舞台に、常識人なら距離を置くレベルの邦画中毒女子高生・邦キチが、まずまずの洋画好きな部長・洋一を相手に絶妙なチョイスの邦画(一部例外アリ)を愚直にプレゼン! プレゼン!! プレゼン!!! その視点、その愛情、その圧力──。全てにおいてシーズン5を凌駕ッ!! 銀河系初の邦画プレゼン漫画、脂が乗りに乗りまくっております…!!

感想・レビュー・書評

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  • コロナと映画業界。
    邦画・洋画その他問わず公開延期が相次ぎ、一時は映画館も休業を余儀無くされ、新たな作品の制作・撮影なども休止したりと影響は広範に及び、映画を題材にしているこの漫画も当然打撃を蒙った。

    …と、不穏な幕開けだったseason6だが邦キチは至って通常運転、一発目から『ネズラ1964』という強烈な作品で大いに笑わせてもらった。

    このseasonは26年に渡りエヴァによって人生を左右されたと言っても過言ではない江波と中峠、元エヴァ研OBのふたりの人生補完がメイン。
    おめでとう!
    旧劇冒頭の「最低」なシンジ君については一切触れられなかったな。

    あとは何と言っても9本目『虫が演じるシェイクスピア ロミオとジュリエット』だろうか。今までになく一際狂気を感じる。同時上映作『ダンサー・イン・ザ・シャーク』もタイトルから既に不穏さがダダ漏れ。鮫か…。

    ヤンヤンは素足に上履き履くタイプなのか。インド映画はまだまだ金脈が眠っていそうだな。


    1刷
    2021.10.17

  • あいかわらず
    ほとんど観てない作品ばかりなのに
    なぜこんなに楽しい(笑)

    エヴァにまつわる恋物語が微笑ましいわ。
    好きな趣味を仲立ちにするっていいね。

    しかし、部長。
    もう少し洋画のネタも頑張れ〜。
    『羊たちの沈黙』くらいしか出てこなかった…。

  • 俺の人生にも新劇場版を作ってくれよ‼︎

    『GAMERA1999』、めっちゃ観たい。

  • 初期のころは、とりあえず面白映画の紹介をして、その映画自体の持つパワーをそのまま起承転結にして物語を作っていたような印象だった。
    でもここ数巻は、映画の面白紹介は味付けのような感じで、キャラやストーリー展開を中心にしてちゃんとマンガとして仕上げてきているような気がする。
    んで、初期のおバカ映画紹介が好きだった自分は、ここ最近のお話の作り方にいまひとつ乗りきれないでいた。
    乗りきれないでいた、のに、なんかしらんが今巻がめちゃくちゃ面白かったのよね(笑
    なんかもう、表紙の邦キチの表情からしていいよね。好き。

  • コロナ禍の影響がこんな所にも……。
    そりゃそうだよなぁ。新作映画が減ればその分、紹介できる作品も減ってしまうよなぁ……

    まあ、その分だけ本作は奇妙奇天烈な方面から映画を引っ張ってくるのだけど
    冒頭から『鬼滅の刃』を無視して『ネズラ1964』とか凄い作品を引っ張ってきたね!最も絵になるシーンが集めたネズミの焼却シーンってそれどんな映画だ(笑)


    ただ、今巻の最も力が入っているエピソードと言えば、やっぱり『新世紀エヴァンゲリオン』を扱った辺りなんだろうなぁ。珍しく3話も使ってるし
    エヴァって色々と視聴者を惑わしてくる部分の多い作品だけど、その分だけ見た後に人と語り合いたくなる作品でも有るから、こういう作品で扱うにはもってこいの作品なんだろうな
    ……自分は途中でリタイアしてしまったので、シン・エヴァもQも見ていなかったりするのだけど


    そういや最近、若者向けの時代劇映画がよくやってるなぁ、なんて印象が有ったのだけど、意外と数があるし興行も高かったのね
    まあ、その話で一番驚いたのはそれら全てに西村まさ彦氏が出演していたという点なのだけども
    欠かせない俳優って居るものなのね

  • 「邦キチ」シーズン6は、このためだけに出てきたのであろう新キャラクター・江波先生を中心に展開されるエヴァ回のインパクトが突出。そりゃなあ、20数年も続いてれば、人生いろんなことがあるよなあ…

  • パッドマン見なくちゃ

  • 「ネズラ1964」
    「スマホを落としただけなのに」「囚われの殺人鬼」
    「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」
    「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 」
    「シン・エヴァンゲリオン劇場版

  • 虫が演じるロミオとジュリエットって、……そんなもの存在するのか? そして空気を読まない女・邦キチすげぇ!

  •  ネット連載でも好評だった(らしい)シンエヴァをめぐる三部作が収録された6巻である。

     旧エヴァ時代のファンだった化学担当の江波先生の思い出を軸に展開されるエヴァ編は、大人のじくじくした恋愛を描いた名作回だ。
     かつて存在したエヴァンゲリオン研究部での、ギャルな先輩・中峠との微妙な(エヴァを通じた)関係性は、中年層にちょっと刺さりすぎる鋭角である。
     結末まで含めて、実に充実した三部作だった。
     ちなみに書籍版描き下ろし「GAMERA1999」ではそんな二人のデート風景が描かれた回となっているので、ネット連載読者にもお勧めしたい回である。

     しかし、中峠先輩は絶妙に大人美人感のある素敵なギャルであり、オタクに優しいギャルをお求めてのオタクも満足なキャラ造形だろう。
     そんなの関係なく、普通に優しい先輩としても素敵な先輩だとは思うが。

     エヴァ以外でも、邦画の「スマホを落としただけなのに」や時代劇系コメディを総括した「サムライマラソン」、あるいはドラ泣き解説の「STAND BY ME ドラえもん」など、ネタは濃厚である。
     特にマニアックな「ネズラ1964」や「GAMERA1999」といったドキュメンタリー映画の紹介もまた面白い回だった。

     海外物でも「パッドマン」(※バットマンではない)は興味深い作品の紹介である。
     意義深いテーマの映画でありながら、インド映画特有のパワーを感じられる紹介はさすがの一言である。

     邦キチさんと部長の微妙な関係もまた、演劇部を通じてさらに微妙さを増している。
     その合間に登場した演劇部部長・初台真琴もまた、良い感じにキャラの立ったヅカ風キャラ。
     彼女の「イケメン風女子が見せる女の子らしいムーブ」に心ときめいた読者も少なからずおられただろう。良いキャラである。

     今回も楽しく読ませていただいた。星五つで評価したい一巻である。
     細かいところだが、あとがきとして書かれた文章もまた質が高い。
     これだけでも(ネット連載読者も)単行本を買う価値があるかもしれない、創作する人にはとても大事な心得が読めるあとがきだった。
     そこも加味すると、星六つで評価した方がいいかもしれない。

     なお、シーズン7も連載が完了したようなので(2021年12月現在)、次巻も楽しみに待ちたい。

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