新八犬伝〈中の巻〉 (fukkan.com)

著者 : 石山透

• 復刊ドットコム (2012年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

昭和48年放送のNHK人形劇ドラマ「新八犬伝」をノベライズ。

感想・レビュー・書評

[tamakiさんの感想 · 2012年11月19日]

原典の曲亭馬琴・著「南総里見八犬伝」の人気まで向上させたという伝説の人形劇・新八犬伝のノベライズ中巻。大分オリジナル展開を交えながら、もしかすると原典よりもハラハラドキドキワックワク！？ 犬士達の冒険活劇が時を超えてここに甦る！

いやほんとにこれはもしかすると原典よりも面白いｗｗ　やはり帯番組（だったっけ…？）で視聴者である子供達を飽きさせないようなストーリーにするには必然的にオリジナルを多く盛り込まなくてはいけなくなるのですがもーこれほんっと面白いｗｗｗ！　信乃が琉球まで流されてどうやら同じ馬琴さまの椿説弓張月のストーリーを進めていくことになるんだけどこれもまた(　´∀｀)Σ⊂(ﾟДﾟ　) なんでやねん！ってつっこみたいんだけどすげー面白いｗ　ただちょっと中だるみしてる感はあるけどさｗ
親兵衛の虎退治を毛野ちゃんがしてるのが面白かったなーてかここにいたるまでも超展開で、猿が刀持ってきたやったあ武士らしく切腹切腹ぅ♪ってこれ笛やないかい！！！ってノリツッコミする毛野ちゃん浮かんでつらかったり、牢で兵糧攻めされてあわや餓死って状況で五虎対決とか完全に勝負どころじゃなくていいからまず飯食わせろﾁｷｼｮｱｱｱｱ!!な毛野ちゃんで無双乱舞してるとこ浮かんでますますつらいし しかも毛野ちゃんもやし体型になってるらしいし、んで野球展開で毛野が打ち返した投石が虎の目になって虎三次元へとかまじ新八犬伝面白すぎるだろ！！！！　ついったーより抜粋。
ちなみについったーで呟いたまとめ：何故か琉球の危機を救っている信乃・道節逆さづり・緊縛浜路・信乃まさかの凧に乗って鬼界ヶ島脱出・くじら再び・毛野ちゃんの手づくりおむすび・それ行けヤッホー！道節火牛猛レース・ところで何度難破したり流されたりしてるんだろう　いやほんとそれ行け！ヤッホー！で声出してわろたｗｗ　道節ｗｗｗ　そして中巻さいごほぼ裸の小文吾と毛野ちゃんが抱き合うオチで展開的にとんでもないことにもなってるのでとても面白かったですｗｗ
ところでまだ親兵衛出てきてないけど大丈夫なのかー！　下巻楽しみです！

[uchinekoさんの感想 · 2015年3月12日]

原作の「南総里見八犬伝」は舞台が関東地方中心の作品だが、本巻には八犬伝の主役級犬塚信乃が琉球へ渡って活躍するシーンが出てくる。これは滝沢馬琴の他の作品「椿説弓張月」の設定を拝借したもので、新八犬伝のオリジナリティーを感じさせる。ただその分、上巻よりも魅力が薄まってしまった気もする。そういえば新八犬伝には全編を通して登場する「玉梓が怨霊」も、原作に出てくるのは「玉梓」だけ。そこにも新八犬伝のオリジナリティーがあった。
（Ｂ）

著者プロフィール

1959年のNHK『ピエロが泣いた』でテレビのシナリオ作家としてデビュー。1971年、筒井康隆の『時をかける少女』を原作の少年ドラマシリーズ第一作『タイム・トラベラー』が好評を博す。その後、オリジナル続編を執筆し、自身で『続・時をかける少女』として小説化。ついで1973年、NHK人形劇『新八犬伝』のシナリオを担当、これが大ヒットとなる。1977年にはNHK時代ドラマ『鳴門秘帖』、1979年人形劇『プリンプリン物語』のシナリオを担当、『ラーマーヤナ』。SF的発想と独自の楽屋落ちに才腕を揮ったが、58歳で死去。

「2017年 『新八犬伝 結』 で使われていた紹介文から引用しています。」