草食系男子の恋愛学 (MF文庫 ダ・ヴィンチ も 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840134323

作品紹介・あらすじ

優しく、まじめで誠実だけれど、なかなか恋愛に積極的になれない「草食系男子」。そんな草食系男子のために、自らも暗い青春を送り、「恋愛上手とは人間理解が深いこと」と悟った著者が、自らの実体験、また学問的アプローチから、会話やコミュニケーション、正しいエッチの知識などを伝授。草食系男子のことを知りたい女性も必読。

感想・レビュー・書評

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  • 女の私から見ても「そうそう、そこ!」って納得できるところが多数ありました。突き詰めると人との付き合い方って男女問わずなんではなかろうか。

  • 「草食系男子」と言う言葉が流行ったのは、もう随分前の事だ。

    今の若い世代には通じるのだろうか?

    この言葉が生まれた当初、自分のことじゃ無いか!と衝撃を憶えつつ、同じ様な人が沢山いるんだと安心した記憶がある。

    それに甘えるかのように、もう歳を取り、彼女いない歴=年齢のどうしようもない人間になってしまった。

    あの時、こんな言葉に甘えずに、安心せずに行動していたら今と違った未来もあったんだろうと。

    と、これだけ草食系男子の話をしたが、内容はそれほど草食系男子とは関係がない。

    あとがきに書かれているように、本書は草食系男子という言葉か出る前に書き出され、その言葉が流行り始めた時期に刊行されただけだ。

    内容としては、恋に奥手な男性のための恋愛について

    と言ったところ。

    女性心理から、優しさとか、セックスの事とか、多岐に渡って書かれており、読み物として非常に面白かった。

    恋愛だけでなく、女性を知る意味でも大切な本だと思う。

  • 前に読んだ別の本でジェンダー論入門の良書と紹介されていたもの。「草食系」は発刊当時に流行っていたから付けただけだそうで、正確には「慎重な男性が女性という未知の分野と対峙する際の基礎的な心構え」といったところ。

  • 草食男子による草食男子へのエール。
    なので、スタンスが優しく、読み易い。
    草食男子本人によるものであるため、
    草食男子ってこんな人のことかー、そう考えていたのかー、などと素直に読めた。
    読み進めるにつれ、いつのまにか自分も、
    そうだよ、あなたはそのままでいいんだよ!
    という気持ちになっていた。

  • 動いていないわしはもはや草食動物ですらないのではないか?
    植物や鉱物じゃないか。
      
    ○自分を肯定する
    ○人間的魅力
    ×劣等感
    ×他人と比較

    【旧版】http://booklog.jp/item/1/4840123764

    【草食系】http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E9%A3%9F%E7%B3%BB
    【著者】http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E6%AD%A3%E5%8D%9A
    【はてな】http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%F0%BF%A9%B7%CF%C3%CB%BB%D2%A4%CE%CE%F8%B0%A6%B3%D8
    【読書メーター】
    http://book.akahoshitakuya.com/b/4840123764
    http://book.akahoshitakuya.com/b/4840134324

    ずっと彼女がいないあなたへ
      http://booklog.jp/item/1/487290169X

  • 本書の「草食系男子」というのは一般的な意味から少しズレていて、恋愛に奥手な男子というくらいの意味で使われています。

    巷に出回っているモテるためのテクニック本とは異なり、相手を一人の女性として尊重する「誠実さ」を、まっすぐに説いた本です。一人の「女性」として、というところに著者の森岡氏の一方的な決めつけを見てしまう向きもあるかもしれませんが、恋愛指南本である以上、この程度の一般化は避けられないように思います。

    ただ、恋愛に奥手な男たちの多くも、この本に書かれていることの多くは、それなりに理解しているのではないか、という気がします。知ってはいるけれども、ここに書かれているようなことを実践するのが面倒なので、自分はモテない、と決めつけて、舞台から降りたようなふりを装っているのではないかと、自分自身のことを振り返りつつ思ったりもします。

  • 最初はテクニック論に終始していたが、途中からジェンダー論、自己啓発的な内容になり、最後は著者の自分語り。
    正直、軸がなくて、なんなのかよくわからなかった。

  • 文庫版にも書いてあるが、タイトルの「草食系」が
    独り歩きしている感じはあります。

    しかし、内容としてはとても良かったと感じました。
    顔が良くない、太っているとかコンプレックスを抱えていても
    そんなことは関係ないということがある章では
    強く主張されているところに勇気をもらえた。

  • 文庫版あとがきにも書かれているが、流行語になった「草食系男子」の後追いで出されたものではない。
    流行語としての「草食系男子」は反吐が出る程嫌いであるが、本書全体にまたがるテーマとしての「草食系男子」(と称される恋愛に対し奥手な人間)に対する著者のメッセージは非常に良かったと思うし、個人的にも参考になる箇所がたくさんあった。
    今すぐ必要になる予定は無いが、また困ったときに読もうと思う。

  • もちろん、草食系男子じゃなくても面白いし、女性が読んでも面白い。彼女がいる男子が読んでも参考になるし、彼氏に読ませても面白いと思う。男ってこんなことを考えているのか、女ってこんな風に思うのか、ということが分かる。著者は哲学者。だから単なるハウツー本じゃない。異性とのコミュニケーションのあり方を誠実に考えたい人に勧めたい。(高橋節子先生)

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著者プロフィール

1958年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪府立大学にて、博士(人間科学)。東京大学、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。著書に、『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』(勁草書房)、『増補決定版 脳死の人』『完全版 宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『無痛文明論』(トランスビュー)、『決定版 感じない男』『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『生命観を問いなおす――エコロジーから脳死まで』(ちくま新書)、『草食系男子の恋愛学』(MF文庫ダ・ヴィンチ)、『33個めの石――傷ついた現代のための哲学』(角川文庫)、『生者と死者をつなぐ――鎮魂と再生のための哲学』(春秋社)、『まんが 哲学入門――生きるって何だろう?』(講談社現代新書)、『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)ほか多数。

「2022年 『人生相談を哲学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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